【↑】日経平均 大引け| 続急伸・2万2000円台回復、海外株高で買い優勢 (7月9日)
日経平均株価
始値 21838.53
高値 22105.95(13:11)
安値 21825.76(09:01)
大引け 22052.18(前日比 +264.04 、 +1.21% )
売買高 12億2088万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0415億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続急伸で2万2000円台回復、一時300円以上高い場面も
2.米中貿易問題への懸念くすぶるも欧米株高やアジア株高で空売り買い戻し加速
3.米雇用統計は雇用者数の伸びが予測上回り米経済の強さを確認、プラス材料視
4.医薬品など内需株のほか、値がさの電子部品株が買われ投資家心理改善に貢献
5.全体売買代金は2兆円強と低調ながら、東証1部全体の約8割の銘柄が上値追う
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは99ドル高と続伸した。米中貿易摩擦の懸念から朝方マイナス圏で推移したものの、米雇用統計が堅調な内容だったことなどが好感され、売り一巡後は上昇基調に転じた。
週明けの東京市場では、リスクを取る動きが優勢となり、日経平均株価は寄り付き高く始まった後、次第に上げ幅を広げ一時300円を超える上昇をみせた。
9日の東京市場は、リスク選好の流れとなった。前週末の欧米株市場が総じて上昇、米国株市場ではNYダウなど主要指数が高く、特にハイテク株比率の高いナスダック指数の上昇が目立ったことで東京市場でも電機セクターなど中心に広範囲に買い戻しが先行した。米中貿易摩擦の問題はネガティブ材料だが、前週末発表された米雇用統計で非農業部門の雇用者数の伸びが市場コンセンサスを上回る一方、平均時給の伸び率が予測を下回り、米国の“適温経済”が継続するとの見方が東京市場でもプラスに働いている。取引時間中は中国や香港株などのアジア市場が堅調だったことも追い風。医薬品や金融など内需株が堅調だったほか、値がさの電子部品株に買いが入り投資家心理が改善した。東証1部の売買代金は2兆円トビ台と盛り上がりを欠いたものの約8割の銘柄が上昇、相対的に小型株に値幅を出すものが目立った。
個別では、村田製作所<6981>が商いを膨らませ大幅高、ソフトバンクグループ<9984>、ソニー<6758>も高い。エーザイ<4523>が連日のストップ高に買われたほか、ベステラ<1433>も値幅制限いっぱいに上昇。Hamee<3134>が急騰、エムアップ<3661>、クスリのアオキホールディングス<3549>なども活況高となった。日本ゼオン<4205>、太陽誘電<6976>が値を飛ばし、ソースネクスト<4344>も大幅高。ラウンドワン<4680>も物色人気となった。
半面、日産自動車<7201>が軟調、東海カーボン<5301>も冴えない。コマツ<6301>も売りに押され、大塚ホールディングス<4578>も安い。技研製作所<6289>、オンワードホールディングス<8016>が急落、鳥貴族<3193>、ゼンショーホールディングス<7550>も大きく売られた。東京個別指導学院<4745>、アイドママーケティングコミュニケーション<9466>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523> 、ソフトバンク <9984> 、TDK <6762> 、東エレク <8035> 、太陽誘電 <6976> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約128円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は大塚HD <4578> 、日立建機 <6305> 、東海カ <5301> 、セブン&アイ <3382> 、コマツ <6301> 。押し下げ効果は約17円。
東証33業種のうち上昇は30業種。上昇率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)金属製品、(3)医薬品、(4)電気機器、(5)情報・通信業。一方、下落は3業種のみで下落率の上位から(1)繊維製品、(2)水産・農林業、(3)陸運業。
■個別材料株
△エムビーエス <1401> [東証M]
前期経常最高益予想を21%上乗せ。
△ベステラ <1433>
日立プラントコンストラクションと原発設備解体事業で業務提携。
△Hamee <3134>
いちよし証券が新規に「買い推奨」。
△TSIHD <3608>
3-5月期は大幅減益も上期計画超過、自社株買いも評価。
△データセク <3905> [東証M]
「KDDIと資本提携へ」との報道。
△セ硝子 <4044>
オフィスサポートが5.04%保有。
△ゼオン <4205>
期末配当予想の1円増額と自社株買いを実施へ。
△グレイス <6541> [東証M]
東証本則市場への市場変更を申請。
△村田製 <6981>
「基幹電子部品を2~3割値上げ」との報道。
△和田興産 <8931> [JQ]
3-5月期(1Q)経常は93%増益・上期計画を超過。
▼オンワード <8016>
3-5月期(1Q)経常は16%減益。
▼吉野家HD <9861>
3-5月期(1Q)経常は赤字転落で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ベステラ <1433> 、(2)エーザイ <4523> 、(3)セ硝子 <4044> 、(4)Hamee <3134> 、(5)FIG <4392> 、(6)エムアップ <3661> 、(7)クスリアオキ <3549> 、(8)オークネット <3964> 、(9)インソース <6200> 、(10)日本化 <4092> 。
値下がり率上位10傑は(1)技研製 <6289> 、(2)海洋掘削 <1606> 、(3)オンワード <8016> 、(4)吉野家HD <9861> 、(5)ミタチ産業 <3321> 、(6)チヨダ <8185> 、(7)鳥貴族 <3193> 、(8)住江織 <3501> 、(9)田淵電 <6624> 、(10)ゼンショHD <7550> 。
【大引け】
日経平均は前日比264.04円(1.21%)高の2万2052.18円。TOPIXは前日比20.25(1.20%)高の1711.79。出来高は概算で12億2088万株。東証1部の値上がり銘柄数は1649、値下がり銘柄数は390となった。日経ジャスダック平均は3786.09円(59.44円高)。
[2018年7月9日]
株探ニュース