【↓】日経平均 大引け| 続急落、米株安と円高進行でリスク回避の売り優勢 (1月4日)

市況
2019年1月4日 16時14分

日経平均株価

始値  19655.13

高値  19692.58(09:00)

安値  19241.37(09:56)

大引け 19561.96(前日比 -452.81 、 -2.26% )

売買高  15億5130万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆7718億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大納会の終値比452円安と続急落、一時770円強下げる場面も

2.前日の米国株急落と為替の急速な円高進行を受け、リスク回避売りがかさむ

3.米アップルの業績下方修正とISM製造業景況感指数の悪化が米株急落の背景

4.下値では急落による値ごろ感から押し目買いが流入し、後場は下げ渋る展開

5.電子部品や機械株が大きく売り込まれる一方、内需中小型株の一角が人気化

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは660ドル安と3日ぶりに大幅反落した。18年10-12月期の売上高予想を下方修正したアップルが急落したほか、米12月ISM製造業景況感指数が悪化したことも嫌気された。

2019年の大発会となった東京市場では大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は一時770円強の下落をみせる波乱展開となった。大引けは下げ渋ったものの1万9500円台まで一気に水準を切り下げている。

4日の東京市場は、リスク回避の売りが加速する展開となった。前日の米株市場でNYダウやナスダック総合指数など主要指数が急落、外国為替市場では一時1ドル=104円台に入るなど急速にドル安・円高が進行したこともあって、投資家のセンチメントが悪化、日経平均は一時昨年来安値1万9155円も視野に入れる大幅下落を余儀なくされた。米アップルの10~12月期売上高予想の下方修正や12月のISM製造業景況感指数が市場コンセンサスを大きく上回って悪化したことで、米景気減速に対する警戒感が高まった。ただ、下値では目先売られ過ぎとみた押し目買いが入り、後場に入って下げ渋る展開となった。電子部品や機械株などに大きく水準を下げるものが目立ったが、内需の中小型材料株には個人投資家とみられる買いが集まり値を飛ばすものも少なくなかった。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が一時4000円を超える急落となったほか、キーエンス<6861>は一時4500円近い大幅安。任天堂<7974>が売られ、村田製作所<6981>、SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>なども安い。資生堂<4911>も売られた。マルマエ<6264>、enish<3667>、ツガミ<6101>、ディー・エル・イー<3686>などが大きく値を下げ、牧野フライス製作所<6135>、ミネベアミツミ<6479>も下落した。

半面、北興化学工業<4992>がストップ高、東京電力ホールディングス<9501>、関西電力<9503>など電力株が高く、ソースネクスト<4344>が値を飛ばした。セブン&アイ・ホールディングス<3382>が頑強、ソフトバンク<9434>もしっかり。低位のダントーホールディングス<5337>が大幅高、アカツキ<3932>も大きく上値を追った。日本エスコン<8892>も高い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はセコム <9735> 、KDDI <9433> 、セブン&アイ <3382> 、協和キリン <4151> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約24円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、テルモ <4543> 。押し下げ効果は約206円。うち114円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)陸運業、(3)石油石炭製品、(4)小売業、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)電気機器、(3)機械、(4)金属製品、(5)化学。

■個別材料株

△アダストリア <2685>

9-11月期は75%営業増益。

△北興化 <4992>

前期経常を一転14%増益・最高益に上方修正。

△エクストリム <6033> [東証M]

スマホ版ラングリッサーの日本正式タイトルが「ラングリッサー モバイル」に決定。

△多摩川HD <6838> [JQ]

青森県に設置した小型風力発電所2基が売電開始。

△プロレド <7034> [東証M]

エース証券が目標株価9100円に設定。

△アンファク <7035> [東証M]

「日経優秀製品・サービス賞」で「優秀賞 日経産業新聞賞」を受賞。

△カワセコンピ <7851> [東証2]

新元号4月1日発表で改元関連として再注目。

△イオン <8267>

「初売りおおむね活況」との報道。

△東電HD <9501>

「原発1基に相当する洋上風力発電所計画」との報道。

△日本プロセス <9651> [JQ]

上期46%最終増益で配当予想を増額修正。

▼DLE <3686>

日証金が12月28日付から貸借取引で注意喚起銘柄に指定。

▼パイプドHD <3919>

3-11月期(3Q累計)経常が54%減益で着地・9-11月期も40%減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)北興化 <4992> 、(2)アカツキ <3932> 、(3)ソースネクス <4344> 、(4)Ubicom <3937> 、(5)ホシザキ <6465> 、(6)ダントーHD <5337> 、(7)サイバーコム <3852> 、(8)宇徳 <9358> 、(9)愛眼 <9854> 、(10)日エスコン <8892>

値下がり率上位10傑は(1)マルマエ <6264> 、(2)enish <3667> 、(3)RSテクノ <3445> 、(4)フルキャスト <4848> 、(5)ASB機械 <6284> 、(6)村田製 <6981> 、(7)太陽誘電 <6976> 、(8)ツガミ <6101> 、(9)DLE <3686> 、(10)アグロカネシ <4955>

【大引け】

日経平均は前日比452.81円(2.26%)安の1万9561.96円。TOPIXは前日比22.93(1.53%)安の1471.16。出来高は概算で15億5130万株。東証1部の値上がり銘柄数は598、値下がり銘柄数は1475となった。日経ジャスダック平均は3201.85円(8.28円安)。

[2019年1月4日]

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