「バイオテクノロジー関連」が2位、“アンジェス効果”で物色人気集中<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「バイオテクノロジー関連」が2位にランクインしている。
ここにきてバイオ関連株が再び脚光を浴びている。バイオ関連は年初から投資資金が流入し活況高の様相を呈したが、これは再生細胞薬「SB623」の開発を手掛けるサンバイオ<4592>の人気が牽引した部分が強かった。「SB623」は慢性脳梗塞を対象とした有望薬としてマーケットの期待を集めたが、1月29日の取引終了後に臨床結果の不調を発表、これを嫌気され同社株は大暴落の憂き目にあった。他のバイオ関連株もこれに連れ安する形で軒並み値を崩す銘柄が相次ぎ、個人投資家資金の離散につながった。
しかし、直近は流れが再び変わっている。大阪大学発のバイオベンチャーで遺伝子治療薬の開発を進めているアンジェス<4563>が株価を急騰させたことが発端となり、他のバイオ関連株にも個人投資家を中心とした投資マネーが還流している。アンジェスは、昨年1月に同社が承認申請した重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬「コラテジェン」が今月20日に承認、今年5月にも国内で初めて登場する見通しとなったことが材料視されて短期資金が集中した。連日のストップ高で株価水準を一気に切り上げ、マーケットの注目を浴びる形となり、さらにその投資資金が横に広がる展開にある。アンジェスについては米系機関投資家による空売り残高が急増するなど反動安も懸念されるところだが、目ざとい投資家は株価が出遅れている他のバイオベンチャーに物色の矛先を向けている。
バイオ関連は再生医療分野や遺伝子治療分野などで、世界的にも新たな動きが相次いでおり、株価が刺激されやすい。大資本のメガファーマが、有力な新薬開発の技術を有するバイオベンチャーと資本・業務提携やM&Aを仕掛ける動きが増加、こうした事情も同セクターで急騰銘柄が相次ぐ底流にある。今後もバイオ関連は、新薬開発の思惑に加え、製薬会社を交えた合従連衡の動きなどを背景に株価を変貌させる銘柄が輩出される可能性がある。
26日の東京市場では急騰パフォーマンスの続くアンジェスのほか、セルシード<7776>、ナノキャリア<4571>、JCRファーマ<4552>、そーせいグループ<4565>、ラクオリア創薬<4579>、メディシノバ<4875>、DNAチップ研究所<2397>などが株価を上昇させている。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)