「がん免疫療法」が2位に急浮上、「光免疫療法」への関心高まり人気波及<注目テーマ>

特集
2019年3月22日 12時21分

★人気テーマ・ベスト10

1 5G

2 がん免疫療法

3 バイオテクノロジー関連

4 サイバーセキュリティ

5 キャッシュレス決済

6 人工知能

7 元号関連

8 半導体

9 人材派遣

10 全固体電池

みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「がん免疫療法」が2位に急浮上している。

がん免疫療法」とは、患者自身の体内にある免疫細胞を使う治療のこと。がん治療において外科手術、抗がん剤、放射線照射に次ぐ第4の選択肢といわれ、小野薬品工業<4528>の「オプジーボ」などいわゆる免疫チェックポイント阻害剤が有名だが、今回のランキング急上昇には「光免疫療法」への関心が背景にある。

光免疫療法は、米国立衛生研究所(NIH)傘下の国立がん研究所(NCI)の小林久隆主任研究員が2011年に開発した「日本発」の技術。12年には、当時のオバマ米大統領が一般教書演説(施政方針演説)で言及するなど、画期的な治療法として注目度も高い。治療の原理はシンプルで、がん細胞にナノレベルの爆弾を仕掛け、テレビのリモコンに使うのと同じような近赤外線(ただしリモコンとは周波数が異なる)の光エネルギーで爆発させるというもので、18年1月には米国食品医薬品局(FDA)からファストトラック(必要性の高い新薬の審査を優先的に行う制度)に指定され、同年12月には再発した頭頸部がん向けに国際第3相臨床試験が開始された。また、頭頸部がんだけではなく、肺がんや乳がん、大腸がんなど約9割のがんへの対応が可能といわれている。近赤外線の照射装置が割安なので、投与する薬品もそれほど高価なものではないため、低コストで高い治療効果が得られることになり、早ければ数年のうちに実用化される可能性があるとされる。

現在、楽天<4755>グループで、SBIホールディングス<8473>などが出資する米バイオベンチャーの楽天アスピリアンが、光免疫療法の治験化合物「ASP-1929」の開発および商用化に関する独占的ライセンスを取得し、米国や欧州、日本などで臨床試験を進めており、今後この開発動向に注目が高まりそう。光免疫療法はまだ関連銘柄が少ないことから、がん免疫療法の関連銘柄と合わせて注目されそうだ。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.