【↑】日経平均 大引け| 小反発、米株高に追随も上値の重さを意識 (5月22日)
始値 21373.52
高値 21404.54(09:06)
安値 21266.98(14:53)
大引け 21283.37(前日比 +10.92 、 +0.05% )
売買高 12億0334万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0930億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅反発、米株高に追随して買い優勢も上値の重さ意識
2.米国のファーウェイへに対する輸出規制緩和が市場心理改善をもたらす
3.為替が1ドル110円台半ばまで円安に振れるも輸出株への影響は薄い
4.後場は中国・上海株が軟調展開となるなか、日経平均は値を消す展開に
5.大引けプラス圏着地もこの日の安値圏で値下がり数が値上がりを上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは197ドル高と3日ぶりに反発した。中国ファーウェイに対する米製品の禁輸措置に関して、米商務省は一部企業に猶予期間を与えると発表。これを受け、ハイテク株を中心に買いが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価が反発に転じたものの上げ幅は小さかった。米政府が中国ファーウェイに対する輸出規制を一部緩めたことを好感する形で米国株が上昇、それに日本株も追随したが買いは限定的だった。
22日の東京市場は、寄り後早々に日経平均が130円強の上昇をみせ2万1400円台まで上値を伸ばしたが、そこが1日を通じての高値となった。中国通信機器大手ファーウェイに対し米国は輸出禁止措置の一部に猶予期間を設けることを発表、前日の米株市場では半導体などハイテクセクターが買われ、NYダウなど主要指数が反発した。外国為替市場では1ドル=110円台半ばまで円安に振れ、東京市場でも主力ハイテク株には追い風が意識された。ただ、国内景気先行きに対する不透明感や米中摩擦への懸念は拭えず、日経平均の上値は重かった。後場は中国・上海株が売りに押される展開で、投資家のセンチメントが悪化したことも買い手控えにつながった。結局、日経平均は反発したもののこの日の安値圏で着地。値下がり銘柄数も値上がり数を上回った。
個別では、任天堂<7974>が堅調、ファーストリテイリング<9983>もしっかり。資生堂<4911>、花王<4452>が買い優勢、太陽誘電<6976>も上昇した。アイドママーケティングコミュニケーション<9466>がストップ高、第一精工<6640>も値を飛ばした。低位ではティアック<6803>、千趣会<8165>などが物色人気。山一電機<6941>、エン・ジャパン<4849>なども買われた。レオパレス21<8848>も活況高。
半面、キーエンス<6861>が売られ、キヤノン<7751>も軟調。朝高のソフトバンクグループ<9984>や東京エレクトロン<8035>なども値を消した。スズキ<7269>が大きく利食われ、オリエンタルランド<4661>も10日ぶりに値を下げた。すてきナイスグループ<8089>、グレイステクノロジー<6541>、日本ライフライン<7575>などが大幅安となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、NTTデータ <9613> 、資生堂 <4911> 、ダイキン <6367> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約46円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はスズキ <7269> 、テルモ <4543> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、キッコマン <2801> 。押し下げ効果は約32円。
東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)鉱業、(3)非鉄金属、(4)ゴム製品、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)空運業、(3)石油石炭製品、(4)倉庫運輸関連、(5)小売業。
■個別材料株
△KLab <3656>
「ブレソル」全世界4000万DL突破。
△パイプドHD <3919>
主力の情報資産プラットフォーム「スパイラル」をバージョンアップ。
△フェイス <4295>
5.05%を上限に自社株買いを実施。
△ERIHD <6083>
非破壊検査事業の構造総合技術研究所を子会社化へ。
△ソラスト <6197>
4月介護サービス利用者数が増加基調継続。
△タムラ <6768>
子会社に対する仲裁申し立ての仲裁判断を受領。
△アルヒ <7198>
確認作業を効率化する営業サポートツールを導入。
△ポプラ <7601>
今期最終を44倍上方修正。
△レオパレス <8848>
旧村上ファンド系「レノ」の保有比率が14%超に上昇。
△アイドマMC <9466>
電子ラベルを手掛ける中国企業と業務提携へ。
▼チェンジ <3962>
きょうから公募・売り出しの価格決定期間に。
▼スズキ <7269>
「インド子会社が反競争的行為に関与」との報道。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アイドマMC <9466> 、(2)第一精工 <6640> 、(3)テンポイノベ <3484> 、(4)ビーグリー <3981> 、(5)フェイス <4295> 、(6)千趣会 <8165> 、(7)Nフィールド <6077> 、(8)アバント <3836> 、(9)メック <4971> 、(10)アカツキ <3932> 。
値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)すてきナイス <8089> 、(3)グレイス <6541> 、(4)日本ライフL <7575> 、(5)イーレックス <9517> 、(6)トラスト・T <2154> 、(7)百五銀 <8368> 、(8)巴川紙 <3878> 、(9)WSCOPE <6619> 、(10)Vコマース <2491> 。
【大引け】
日経平均は前日比10.92円(0.05%)高の2万1283.37円。TOPIXは前日比4.09(0.26%)安の1546.21。出来高は概算で12億0334万株。東証1部の値上がり銘柄数は945、値下がり銘柄数は1097となった。日経ジャスダック平均は3370.87円(8.78円高)。
[2019年5月22日]
株探ニュース