【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、商い薄のなか売り買いが交錯 (6月17日)
始値 21094.96
高値 21185.25(10:51)
安値 21044.62(09:07)
大引け 21124.00(前日比 +7.11 、 +0.03% )
売買高 9億3471万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6498億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅続伸、商い薄のなかプラス圏で着地するもTOPIXは安い
2.前週末の米株軟調も、円安と中国・香港株両市場の底堅い動きが支えに
3.中国鉱工業生産など複数の弱い経済指標受け市場に警戒感、上値も重い
4.全体の7割の銘柄が下落するも、指数寄与度の高い値がさ株上昇が寄与
5.全体売買代金は1兆6500億円と2兆円を大幅に下回る閑散商状続く
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは17ドル安と反落した。インテルなど半導体関連株が売られたほか、中国経済減速への懸念からボーイングやスリーエムなども値を下げた。
週明けの東京市場では、薄商いのなか売り買いが交錯し、日経平均株価は狭いレンジで方向感の伴わない動きに終始した。
17日の東京市場は、前週末の米株市場が軟調だったこともあり、買い手控えムードが強かった。特に米国では半導体関連に売りが目立っており、東京市場もそれを引き継ぐ展開に。前週末に発表された中国の鉱工業生産など複数の経済指標が市場予測を軒並み下回ったことで、中国景気の先行き不透明感が重荷となっている。ただ、取引時間中は中国株や香港株が底堅さをみせたことや、外国為替市場でドル高・円安含みに推移したことがプラスに作用した。日経平均寄与度の高い一部の値がさ株が買われたことも、全体指数を下支えした。日経平均はわずかにプラス圏で着地したとはいえ、東証1部の値下がり銘柄数が全体の約7割を占める状況で、TOPIXは当然ながらマイナス圏で着地。全体売買代金は約1兆6500億円にとどまり、引き続き市場エネルギー不足が顕著。
個別では、東証1部の売買代金で双璧のソニー<6758>、ソフトバンクグループ<9984>がいずれも堅調、ファーストリテイリング<9983>も商いを伴い高い。伊藤忠商事<8001>がしっかり、資生堂<4911>、花王<4452>も買い優勢だった。低位のディー・エル・イー<3686>が値上がり率トップに買われ、フリービット<3843>も値を飛ばした。森永乳業<2264>が物色人気となったほか、オハラ<5218>、エニグモ<3665>も大幅高に買われた。ユーグレナ<2931>も大きく上昇した。
半面、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連が売られ、武田薬品工業<4502>も軟調。日本電産<6594>、アンリツ<6754>も値を下げた。エイチーム<3662>が値下がり率トップに売られ、日本通信<9424>も大幅安。ヤーマン<6630>の下げも目立つ。レオパレス21<8848>が下落、レノバ<9519>、オプトラン<6235>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ユニファミマ <8028> 、テルモ <4543> 、ソニー <6758> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約75円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、信越化 <4063> 、中外薬 <4519> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約31円。
東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)水産・農林業、(3)海運業、(4)石油石炭製品、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)鉄鋼、(3)ガラス土石製品、(4)医薬品、(5)金属製品。
■個別材料株
△森永乳 <2264>
SMBC日興証券が目標株価5600円へ引き上げ。
△モルフォ <3653> [東証M]
上期経常が74%増益で着地・2-4月期も2.7倍増益。
△エニグモ <3665>
2-4月期(1Q)経常は22%増益で着地、株式分割も好感。
△フリービット <3843>
今期経常は48%増で2期連続最高益更新へ。
△ZUU <4387> [東証M]
発行済み株式数の1.87%を上限とする自社株買いを実施。
△シノプス <4428> [東証M]
1→5の株式分割を実施。
△MSOL <7033> [東証M]
上期経常は66%増益で着地。
△プロレド <7034> [東証M]
上期経常は53%増益で着地。
△デイトナ <7228> [JQ]
上期経常を一転31%増益・最高益に上方修正。
△日本テレホン <9425> [JQ]
野村証券が同社株式を取得することを発表。
▼リーガル不 <3497> [東証M]
8-4月期(3Q累計)経常は30%減益で着地。
▼エイチーム <3662>
今期経常を29%下方修正、配当も16.5円減額。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)DLE <3686> 、(2)フリービット <3843> 、(3)ファストロジ <6037> 、(4)森永乳 <2264> 、(5)オハラ <5218> 、(6)エニグモ <3665> 、(7)レッグス <4286> 、(8)日シス技術 <4323> 、(9)ユーグレナ <2931> 、(10)D・アクシス <4245> 。
値下がり率上位10傑は(1)エイチーム <3662> 、(2)日本通信 <9424> 、(3)キムラタン <8107> 、(4)ASB機械 <6284> 、(5)ヤーマン <6630> 、(6)マニー <7730> 、(7)Jディスプレ <6740> 、(8)レオパレス <8848> 、(9)マイネット <3928> 、(10)gumi <3903> 。
【大引け】
日経平均は前日比7.11円(0.03%)高の2万1124.00円。TOPIXは前日比6.97(0.45%)安の1539.74。出来高は概算で9億3471万株。東証1部の値上がり銘柄数は570、値下がり銘柄数は1483となった。日経ジャスダック平均は3381.69円(0.86円安)。
[2019年6月17日]
株探ニュース