「電子書籍」が物色人気、無料マンガアプリのユーザー層拡大で新局面に<注目テーマ>

特集
2019年8月20日 12時23分

★人気テーマ・ベスト10

1 5G

2 ドライブレコーダー

3 人工知能

4 カジノ関連

5 電子カルテ

6 円高メリット

7 ソーシャルゲーム

8 eスポーツ

9 半導体

10 電子書籍

みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「電子書籍」が10位となっている。

出版不況が言われて久しいが、金額ベースで紙の出版物の減少は続いているものの、一方で電子書籍の伸び率が顕著となっている。スマートフォンの世帯普及率は高齢化が進展する日本においても2017年時点で75%に達しており、現在はさらにそのパーセンテージが上昇している公算が大きい。また、タブレット端末も普及が進み、17年時点で普及率が36%まで高まっている。米アマゾンの「Kindle」や楽天<4755>の「Kobo」といった電子書籍リーダーだけでなく、こうしたモバイル端末の普及が電子書籍市場の拡大を促す格好となっている

海賊版サイト対策が進展したことも電子書籍分野に展開する企業にとってプラス材料になっている。直近では違法コピーの「漫画村」の運営者などが相次いで逮捕されるなど、その違法性が広く認知されたことで抑止力が働いたことも追い風となった。

また、最近では1冊ごとに売り切る従来の販売形態以外に、無料のマンガアプリなどで多くのユーザーを囲い込む形式が多くなった。これは、料金をフリーにして利用者数を伸ばし、広告収入を狙ったもので、これがユーザー層の拡大を後押しする形となっている。

更に、1日1話など無料の範囲を限定化し、それ以上読み進めたい場合は課金するといった形式や定額で読み放題とするサブスクリプション形態の課金も登場し、マーケットの裾野が広がっている。

関連銘柄は今後株価の位置を大きく買えるものが相次ぐ可能性がある。代表的な銘柄としては電子書籍の先駆け的存在であるパピレス<3641>電子書籍の取次を主力とするメディアドゥホールディングス<3678>、電子コミックアプリ「LINEマンガ」を展開するLINE<3938>、電子コミックアプリ「マンガUP!」を展開するスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、マンガを主力に売り上げの7割強を電子書籍配信サービスで占めるイーブックイニシアティブジャパン<3658>などが挙げられる。 

このほか、小型で足が速く人気性の高い銘柄としてブランジスタ<6176>、富士山マガジンサービス<3138>、ビーグリー<3981>、インプレスホールディングス<9479>、and factory<7035>、SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ<9478>などが動意含みとなっており、株価の天井も高いだけに継続マークしたい。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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