「水素」が19位にランク、いすゞとホンダがFCトラック共同研究へ<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「水素」が19位となっている。
いすゞ自動車<7202>とホンダ<7267>は15日、燃料電池(FC)をパワートレインに採用した大型トラックの共同研究契約を締結したと発表。いすゞの大型トラック開発技術と、ホンダのFC開発技術という、長年培った両社の強みを生かし、FCパワートレインシステムや車両制御などの基礎技術基盤の構築を目指すとしている。
FCは「水素」と「酸素」を化学反応させて直接「電気」を発電する装置。これを動力源とする燃料電池車(FCV)は発電の際に水しか排出しないことから次世代エコカーの本命と期待されており、2014年にトヨタ自動車<7203>がFCV「MIRAI(ミライ)」を発売、16年にはホンダがFCV「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」を投入した。ただ、現状では価格が高いことや燃料となる水素の供給インフラが十分の整備されておらず、これが普及の足かせとなっている。
こうしたなか、経済産業省は昨年12月に現状では国内で認められていない水素ステーションの遠隔監視型セルフ運転を実現するための特別措置を講じると発表。これにより人件費などのコストが低減されれば、インフラ整備が進む可能性がある。
なお、水素ステーションは現在、エア・ウォーター<4088>、出光興産<5019>、JXTGホールディングス<5020>、岩谷産業<8088>、東京ガス<9531>、東邦ガス<9533>などが展開。また、水素製造装置を製造している三菱化工機<6331>、水素ステーションの基幹設備である水素圧縮機を手掛けている加地テック<6391>、水素ステーション用バルブを販売しているキッツ<6498>なども関連銘柄となる。