東京株式(大引け)=166円高、香港や中国株堅調で先物主導の買い戻し誘発

市況
2020年1月22日 15時39分

22日の東京株式市場は、朝方は売り買いが交錯したもののその後は次第高の展開で、後場に入ると一段高に買われ、結局きょうの高値近辺で引けた。

大引けの日経平均株価は前営業日比166円79銭高の2万4031円35銭と反発。東証1部の売買高概算は10億180万株、売買代金概算は1兆8868億4000万円。値上がり銘柄数は1286、対して値下がり銘柄数は758、変わらずは115銘柄だった。

きょうの東京市場は、中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を背景にリスク回避ムードが予想されたものの、前日に先物を空売りした海外短期筋の買い戻しで切り返す展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが6日ぶりに反落、中国で発生した新型肺炎の感染者が米国でも確認されたことで、世界経済への影響を懸念する声も聞かれ、東京市場でも引き続き買いが手控えられやすい環境にあった。しかし、売り圧力は限定的で、遅れて始まる香港株市場が強い動きを示したほか、中国・上海株もプラス圏に切り返したことで、先物への買い戻しを誘発。日経平均も後場に上げ幅を広げる展開で、半導体関連などを中心に上値指向の銘柄が多くなった。業種別では化学や精密、機械といった景気敏感株が高く、個別も全体の6割の銘柄が上昇した。なお、全体売買代金は2兆円台に届かなかった。

個別では、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、信越化学工業<4063>など半導体関連が軒並み高い。キーエンス<6861>、ダイキン工業<6367>なども買われた。花王<4452>、第一三共<4568>も値を上げた。ニイタカ<4465>が一時ストップ高に買われる人気となり、神栄<3004>も値を飛ばした。前田建設工業<1824>、東洋建設<1890>が大幅高、大阪有機化学工業<4187>、大真空<6962>なども高い。

半面、トヨタ自動車<7203>、ファーストリテイリング<9983>が冴えず、日立製作所<6501>も軟調。ネットワンシステムズ<7518>が急落、日鉄ソリューションズ<2327>、インターアクション<7725>なども大きく値を下げた。三菱自動車工業<7211>の下げも目立つ。ダブル・スコープ<6619>、enish<3667>なども売られた。ソースネクスト<4344>も売り優勢だった。

出所:MINKABU PRESS

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