話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレク、安川電、日経レバ

注目
2020年2月18日 15時18分

■松風 <7979>  1,933円  -117 円 (-5.7%)  本日終値

松風<7979>が大幅安。17日の取引終了後に株主優待制度の一部を変更すると発表。自社製品の優待価格販売で、ディスポーザブルマスク「デンタルマスクAF98」を取り扱っていたが、マスク需要急増から不安定な供給状況が続いているため、今期の取り扱いを中止するとしており、これが嫌気された。なお、同じく株主優待の自社製品の提供に含まれる同製品については変更なしとしているが、発送が遅れる場合があるとしている。

■東京エレクトロン <8035>  24,205円  -1,210 円 (-4.8%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が売られた。半導体市況回復への期待感は根強く、米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)などが最高値圏で強調展開を続けているが、東京市場では中国で発生した新型肺炎の感染拡大に伴うサプライチェーン・リスクなどが警戒されており、目先利益確定の動きが優勢となった。東エレクは前週13日に2万5875円まで買われ上場来高値を更新していた。

■イオンファンタジー <4343>  2,199円  -97 円 (-4.2%)  本日終値

イオンファンタジー<4343>が4日続落。17日の取引終了後に発表した1月度の売上概況で、国内既存店売上高が前年同月比0.5%減と3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。メダル部門が、冬の改廃で追加導入した人気メダルゲームを中心に好調を維持したことに加えて、正月に実施したメダルイベントも好評で伸長した一方、プライズ部門は落ち込んだ。

■安川電機 <6506>  3,740円  -135 円 (-3.5%)  本日終値

安川電機<6506>、SMC<6273>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>などFA関連株が軒並み安。中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で中国政府は3月5日に開幕する予定だった全人代を延期させる見通しにある。新型肺炎が政治にも影響を与えている現状、中国向け売上比率の高い設備投資関連株は先行き業績に対する不透明感から売りがかさむ展開を余儀なくされている。

■村田製作所 <6981>  6,114円  -216 円 (-3.4%)  本日終値

村田製作所<6981>が3日続落したほか、TDK<6762>や太陽誘電<6976>などアップル関連が安い。米アップルが17日、1~3月期の売上高予想630億~670億ドルについて「予想に届かない結果になる」と発表したと伝わっており、これを嫌気した売りが出ている。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大や対策の強化により、「iPhone」の生産に影響が及んでいるためという。

■DyDo <2590>  3,945円  -135 円 (-3.3%)  本日終値

ダイドーグループホールディングス<2590>は3日続落。17日の取引終了後に20年1月期連結業績について、売上高を1700億円から1682億5000万円(前の期比1.9%減)へ、営業利益を34億円から28億9000万円(同52.4%減)、純利益を24億円から17億7000万円(同54.1%減)へ下方修正しており、これが嫌気された。営業日数が前期より5日少なかったことに加えて、7月の冷夏や10月の台風の影響などで国内飲料事業の売上高が計画を下回ったことを業績に反映した。

■日経レバ <1570>  21,390円  -660 円 (-3.0%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が4日続落、600円を超える下げとなった。売買代金は全市場を通じ断トツとなっている。ここ全体相場はリスクオフの流れが強まっており、日銀のETF買いで底堅さを発揮していた日経平均株価も下値模索の動きを強めている。日経平均に連動するETFでボラティリティが2倍に設定されている日経レバは個人投資家を中心に売買活況だが、直近は買い残が大きく減る一方で売り残が増加傾向にある。

■アンビスHD <7071>  7,590円  -210 円 (-2.7%)  本日終値

アンビスホールディングス<7071>は続落。17日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的という。

■ファンコミ <2461>  436円  -12 円 (-2.7%)  本日終値

ファンコミュニケーションズ<2461>が5日続落し昨年来安値を更新した。17日の取引終了後に発表した1月度の月次業績速報で、連結ベースの売上高が前年同月比5.3%減と5カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。主力でアフィリエイト広告サービスのCPA型アドネットワーク事業が同2.0%減となったほか、スマートフォン向け運用型広告サービスやリターゲティング広告配信サービスのCPC/ターゲティング型アドネットワーク事業が同13.4%減と落ち込んだことが響いた。なお、メディア事業などその他は同3.9%減だった。

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