ログイン
2020年6月1日 18時30分
特集

桂畑誠治氏【日経平均2万2000円台回復、6月相場の上値は】 <相場観特集>

―経済活動再開の動き、コロナ後をにらみ新局面入りか?―

週明け1日の東京株式市場は日経平均株価が反発し2万2000円台を回復。前週の急騰の反動もあって後場後半は利益確定売りも出て伸び悩んだが、それでも断続的な買いが下値を支え、頑強な値動きを維持した。6月相場は引き続き強調展開が続くのか、それとも反落局面が訪れるのか。ここからの見通しについて、市場第一線で活躍し、分析力に定評のある第一生命経済研究所主任エコノミストの桂畑誠治氏に話を聞いた。

●「金融緩和と財政出動期待で底堅い動き」

桂畑誠治氏(第一生命経済研究所 主任エコノミスト)

全体相場は強い動きが続いている。きょうは朝方に発表された1~3月の法人企業統計で設備投資額が事前コンセンサスの前年比5.0%減から同4.3%増と予想を大きく上振れしたことが投資家心理にポジティブに働いたほか、きょうから東京都が経済活動の規制を緩めた(休業要請の緩和の対象を拡大した)ことなどを受けリスクオンの地合いが継続した。

米中対立の先鋭化がしきりに言われるが、そうしたなか中国や米国の経済指標も気にかかるところ。直近、5月31日に発表された5月の中国製造業PMIは市場予測を下回ったが、きょう民間の財新から発表された中国製造業PMIについては市場予測を上回った。いずれにしても今後は中国政府による何らかの景気刺激策が出ることへの期待は根強く、相場の下支え材料となる。また、米国の重要指標も相次ぐが、雇用以外の指標、例えば景況感関連などについては改善傾向が強い。差し当たっては週前半に開示される5月の米自動車販売などが消費動向を示唆するものとしてマーケットの注目を集めることになる。

6月相場は欧米の中央銀行による金融緩和の動きや、財政出動の動きが株価の押し上げ要因として意識されそうだ。一方で、リスク要因を挙げるとすれば、日米欧で新型コロナウイルス の感染第2波の兆しが出てくることだが、それが見られない限り日経平均は過熱感から下押しても押し目買いの動きが出て下値は固いと思われる。

日経平均は向こう1ヵ月くらいのタームで下値2万1000円、上値2万3000円のレンジでの推移を想定している。物色対象としては新型コロナウイルスの影響はあっても、5Gなどで中期的な需要拡大が見込まれる半導体関連や、内需では医薬品セクターの株価に優位性があるとみている。

(聞き手・中村潤一)

<プロフィール>(かつらはた・せいじ)

第一生命経済研究所 経済調査部・主任エコノミスト。担当は、米国経済・金融市場・海外経済総括。1992年、日本総合研究所入社。95年、日本経済研究センターに出向。99年、丸三証券入社。日本、米国、欧州、新興国の経済・金融市場などの分析を担当。2001年から現職。この間、欧州、新興国経済などの担当を兼務。

株探ニュース

相場観特集

第一線の市場関係者がズバリ斬る!

関連記事・情報

  1. 【植木靖男の相場展望】 ─ ハイテク、医療、景気敏感の循環買いが続く (05/30)
  2. 武者陵司 「コロナパンデミック中間総括」<前編> (05/30)
  3. 伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 5月31日版
  4. 明日の株式相場戦略=「スーパーシティ構想」でAI周辺に再脚光 (06/01)
  5. 【杉村富生の短期相場観測】 ─基本方針は“売り上がり”、投資戦術は“小すく.. (05/31)
  6. 【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─上昇勢いづく需給の偏りを突け! (05/31)
  7. 富田隆弥の【CHART CLUB】 「出遅れ大型株にマネー流入」 (05/30)
  8. ★本日の【サプライズ決算】速報 (06月01日)
  9. 「6月株主優待」期待株ピックアップ、還元縮小“無縁銘柄”は <株探トップ特集> (06/01)
  10. 今期活躍必至の【連続最高益】銘柄リスト〔第1弾〕 <成長株特集> (05/31)

人気ニュース (直近8時間)

  1. 1
    「巣ごもり消費」新旋風、上昇メガトレンドに乗る“極撰株リスト” <株探トップ特集> 特集
  2. 2
    【杉村富生の短期相場観測】 ─絶好調のNY市場と素直さに欠ける東京市場! 市況
  3. 3
    【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 刮目せよ!総合力よりも一点突破の“エッジ力”企業 市況
  4. 4
    伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 8月9日版 市況
  5. 5
    コロナ直撃の4-6月期に【増収増益】達成リスト <成長株特集> 8月7日版 特集
人気ニュースベスト30を見る
ログイン プレミアム会員登録
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘することを目的としておりません。
投資の最終決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、 China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.