【↑】日経平均 大引け| 4日ぶり急反発、米株高に追随し2万6000円台回復 (11月24日)

市況
2020年11月24日 17時31分

日経平均株価

始値  25901.45

高値  26261.78(12:43)

安値  25901.45(09:00)

大引け 26165.59(前日比 +638.22 、 +2.50% )

売買高  13億9869万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆9478億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は4日ぶり急反発、一時は700円を超える上昇に

2.終値で2万6000円台回復し、29年半ぶりの高値圏に再浮上

3.イエレン前FRB議長が次期財務長官就任との思惑も好感される

4.広範囲に買われ、業種別では水産を除き33業種ほぼ全面高様相

5.商いは一段と活況で、全体売買代金も3兆円近い水準まで膨らむ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比327ドル高と反発した。新型コロナウイルスのワクチンに関するポジティブな報道が相次ぎ、買いが優勢となった。

3連休明け24日の東京市場では前日の米株高に追随して急速にリスクオンの流れが強まり、日経平均株価は一時700円を超える上昇をみせた。新型コロナウイルスのワクチン開発に対する期待感に加え、徐々にバイデン新政権の布陣が見えてきたことで安心感も台頭しているようだ。財務長官にはイエレン前FRB議長を選出するとの観測が高まり、これが株式市場にはポジティブ材料として受け止められた。個別では全体の75%の銘柄が上昇、業種別では東証1部33業種中、水産を除きほぼ全面高の様相に。日経平均は一時730円あまり上げる場面もあった。終盤はさすがに伸び悩んだものの大引けにかけて締まり、640円近い上昇で29年半ぶりの高値に浮上した。商いも活況で、売買代金は3兆円近い水準に膨らんでいる。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が商いを膨らませ大きく値を上げたほか、ソニー<6758>が高く、任天堂<7974>、トヨタ自動車<7203>も堅調。日本電産<6594>も買い優勢。東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連が上昇し、ファナック<6954>も買いを集めた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。古河電池<6937>が売買高を膨らませ東証1部値上がり率トップとなったほか、正興電機製作所<6653>、モリテック スチール<5986>も急騰した。

半面、ANAホールディングス<9202>が売りに押され、KDDI<9433>、NTT<9432>も冴えない。チェンジ<3962>も下値を探った。シキボウ<3109>が売られ、アサンテ<6073>も下落。クスリのアオキホールディングス<3549>、エン・ジャパン<4849>なども水準を切り下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、エムスリー <2413> 、ファナック <6954> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約227円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、NTT <9432> 、ニチレイ <2871> 、クラレ <3405> 、カシオ <6952> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約10円。うち8円はKDDI1銘柄によるもの。

東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は水産・農林業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)証券商品先物、(2)精密機器、(3)鉄鋼、(4)金属製品、(5)不動産業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)パルプ・紙、(2)石油石炭製品、(3)空運業、(4)情報・通信業、(5)銀行業。

■個別材料株

△ニッケ <3201>

20年11月期営業利益予想を上方修正。

△ケネディクス <4321>

三井住友ファイナンス&リースによるTOB価格750円を意識。

△DIシステム <4421> [JQ]

1→2の株式分割を実施へ。

△パワーソリュ <4450> [東証M]

1万8000株を上限とする自社株買いを実施へ。

△BASE <4477> [東証M]

オンラインイベントの物販EC化を支援。

△サンバイオ <4592> [東証M]

「けがなどで傷ついた脳の機能を回復する画期的な医薬品を開発」との報道。

△日本製鉄 <5401>

北海製鉄第2高炉の稼働を再開。

△バンナムHD <7832>

アバターテクノロジーの米ジーニーズ社と資本・業務提携。

△アイエスビー <9702>

1→2の株式分割を実施へ。

▼アサンテ <6073>

株式売り出しによる需給悪化を懸念。

▼ハピンズ <7577> [JQ]

信用取引の規制措置を嫌気。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)古河池 <6937> 、(2)正興電 <6653> 、(3)モリテック <5986> 、(4)キャリアL <6070> 、(5)日金属 <5491> 、(6)ケネディクス <4321> 、(7)マネックスG <8698> 、(8)オハラ <5218> 、(9)カワタ <6292> 、(10)RSテクノ <3445>

値下がり率上位10傑は(1)中広 <2139> 、(2)手間いらず <2477> 、(3)じもとHD <7161> 、(4)シキボウ <3109> 、(5)ハローズ <2742> 、(6)アゴーラHG <9704> 、(7)タナベ経営 <9644> 、(8)GMO-GS <3788> 、(9)コロナ <5909> 、(10)アサンテ <6073>

【大引け】

日経平均は前日比638.22円(2.50%)高の2万6165.59円。TOPIXは前日比35.01(2.03%)高の1762.40。出来高は概算で13億9869万株。東証1部の値上がり銘柄数は1639、値下がり銘柄数は466となった。日経ジャスダック平均は3619.74円(35.39円高)。

[2020年11月24日]

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