「コロナウイルス」が16位、感染拡大加速で警戒シグナル再点灯<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 電気自動車関連
3 水素
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9 水素ステーション
10 2020年のIPO
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「コロナウイルス」が16位となっている。
ここにきて、日米ともに新型コロナウイルスの感染拡大が再び深刻化している。米国では12月に入ってから1日あたりの死者や入院患者数が過去のピークを更新している状況にあり、この冬場は警戒感が最高潮に達する公算が大きい。
そうしたなか、米製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナワクチンが今週にもFDA(米食品医薬品局)の承認を得る見通しにある。米国では、まず医療従事者や高齢者から接種が始まり、来年春先には一般国民にも供給される見込みにある。もっとも副作用への懸念なども拭えず、調査によると米国民の約40%がワクチン接種に抵抗感を覚えているという結果も示されているだけに、マーケットが期待するようなワクチン普及で一気に新型コロナ感染の恐怖が解消とはいかない可能性も高い。
日本国内でも決して対岸の火事とはいえない。新型コロナへの感染者数は7日時点で新たに1522人が確認され、重症者数は530人に達している。国内累計感染者数は16万人にのぼっており、各地でクラスターが相次いで発生していることから、今後も感染者数の拡大に予断が許されない局面にある。
株式市場でも防疫関連株やテレワーク関連、巣ごもり消費関連株の一角に再び物色の矛先が向いている。個別ではブイキューブ<3681>、サイバーリンクス<3683>などのテレワーク関連、中京医薬品<4558>、マナック<4364>などの除菌剤関連、川本産業<3604>、ダイワボウホールディングス<3107>、アゼアス<3161>などのマスク・防護服関連、イーブックイニシアティブジャパン<3658>、任天堂<7974>、コーエーテクモホールディングス<3635>など巣ごもり消費関連のほか、新しいところではワクチン特需関連でツインバード工業<6897>や不二精機<6400>などに資金が流れ込んでいる。