「レアメタル」が23位にランク、南鳥島沖の埋蔵コバルトについて採掘商業化の方針と伝わる<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 半導体
3 水素
4 半導体製造装置
5 レアアース
6 全固体電池
7 電気自動車関連
8 パワー半導体
9 洋上風力発電
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「レアメタル」が23位にランクしている。
18日付の読売新聞は「政府は日本最東端の南鳥島(東京都小笠原村)周辺の海底に埋蔵されるコバルトなどのレアメタル(希少金属)について、採掘の商業化を進める方針を固めた」と報じており、これがテーマとしての「レアメタル」への関心を高めるきっかけとなったようだ。
記事によると、2028年末までに採掘技術を確立させ、排他的経済水域(EEZ)内での採掘場所も決める予定としている。南鳥島周辺にはコバルトを高品位で含むコバルトリッチクラストと呼ばれる鉱物塊が分布しているとされるが、コバルトは電気自動車(EV)の基幹部品であるリチウムイオン電池の正極材に用いられ、脱炭素社会に向けて需要増が見込まれているが、全量を輸入に頼っていることから、採掘への期待は高い。
また、コバルト相場が今年の年明けから上げ足を速めていることも、テーマとしての関心を高めることにつながっているようだ。前述のように、EV向けを中心に需要が増えていることに加えて、中国が備蓄のための購入を進めているとされることも相場を押し上げているようで、主な産出国であるコンゴ共和国の政情不安もこれに拍車をかけている。
こうしたことから関連銘柄は動意づいたものの、この日は目立った動きは少なく、なかで中外鉱業<1491>、ENEOSホールディングス<5020>、新日本電工<5563>、松田産業<7456>などがしっかりとなっている。