【↑】日経平均 大引け| 反発、半導体関連が買われ30年半ぶりの高値 (1月25日)
始値 28698.89
高値 28822.29(15:00)
安値 28566.85(09:06)
大引け 28822.29(前日比 +190.84 、 +0.67% )
売買高 10億1645万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1050億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、引け際一段高で30年半ぶりの高値をつける
2.朝方はバイデン新政権の打ち出す大型景気対策の不透明感が重荷に
3.その後は切り返し、2万8000円台後半で売り物を吸収する展開
4.全体の66%の銘柄が上昇し、特に半導体関連が買われ全体を牽引
5.全体売買代金はやや盛り上がりを欠いたものの2兆円大台はキープ
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比179ドル安と続落した。バイデン政権が進める1.9兆ドルの追加経済対策に対する不透明感が強まったことから売りが優勢となった。
週明けの東京市場では日経平均株価が反発に転じ、取引終了近くに上げ幅を広げ、1990年8月初旬以来の高値を更新した。
25日の東京市場は、朝方買い優勢で日経平均は高く始まったもののすぐに値を消しマイナス圏に沈む場面もあった。バイデン新政権が打ち出す大型景気刺激策に対する先行き不透明感が上値を重くしたが、その後は再び買いが優勢となり2万8000円台後半で売り物をこなす展開に。大引けにかけては先物を絡め一段高となり、日経平均は30年半ぶりの高値を更新して引けた。今週から本格化する主力企業の決算発表は総じて好調とのコンセンサスが高まるなか、全体はリスクを取る動きが優勢となった。全体の66%の銘柄が上昇し、業種別では33業種中22業種が上昇した。半導体関連株に買われるものが目立ち、全体相場を牽引した。売買代金は盛り上がりを欠いたが2兆円台は上回った。
個別では、武田薬品工業<4502>が高く、ファーストリテイリング<9983>は2000円を超える上昇。エムスリー<2413>も大きく値を上げた。日本電産<6594>も堅調。イノテック<9880>が値上がり率トップとなり、ユニオンツール<6278>も急伸。GMB<7214>は一時値幅制限いっぱいに買われた。トレックス・セミコンダクター<6616>、日本マイクロニクス<6871>が値を飛ばし、ウェルビー<6556>も買いを集めた。I-PEX<6640>も高い。
半面、任天堂<7974>が売られ、富士通<6702>も軟調。レーザーテック<6920>が冴えず、シャープ<6753>も安い。資生堂<4911>も売りに押された。曙ブレーキ工業<7238>が大幅安で値下がり率トップとなったほか、青山商事<8219>も大きく値を下げた。住友林業<1911>の下げも目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、エムスリー <2413> 、東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、バンナムHD <7832> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約152円。うち78円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ソニー <6758> 、オリンパス <7733> 、オムロン <6645> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約52円。うち29円はSBG1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)繊維製品、(3)サービス業、(4)電気・ガス業、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)建設業、(3)金属製品、(4)鉱業、(5)ゴム製品。
■個別材料株
△旭化成 <3407>
三菱UFJMS証券が投資判断を引き上げ。
△アエリア <3758> [JQ]
「DYNAMIC CHORD feat.アップルポリッシャー」を4月22日に発売へ。
△住友化 <4005>
三菱UFJMS証券が投資判断を引き上げ。
△エーザイ <4523>
「アルツハイマー予防薬を来月にも国内で治験開始」との報道。
△DIC <4631>
抗ウイルス・抗菌機能を有した3Dプリンタ向けフィラメントを開発。
△Sシャワー <4838> [JQ]
TikTokと共同で音楽番組をスタート。
△日鋳造 <5609> [東証2]
21年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△カナレ電気 <5819>
20年12月期業績は計画上振れで着地。
△東芝 <6502> [東証2]
約3年半ぶりの東証1部復帰。
△ウェルビー <6556> [東証M]
三菱UFJMS証券が新規「バイ」でカバレッジ開始。
▼カイノス <4556> [JQ]
第3四半期は減収減益。
▼レントラクス <6045> [東証M]
12月度月次売上高は前月比で2ケタ減。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)イノテック <9880> 、(2)ユニオンツル <6278> 、(3)GMB <7214> 、(4)ランド <8918> 、(5)イマジカG <6879> 、(6)日電波 <6779> 、(7)TOREX <6616> 、(8)日本マイクロ <6871> 、(9)芝浦 <6590> 、(10)ウェルビー <6556> 。
値下がり率上位10傑は(1)ブレーキ <7238> 、(2)ナイス <8089> 、(3)青山商 <8219> 、(4)住友林 <1911> 、(5)Ubicom <3937> 、(6)コプロHD <7059> 、(7)チャームケア <6062> 、(8)日理化 <4406> 、(9)山陽鋼 <5481> 、(10)エイトレッド <3969> 。
【大引け】
日経平均は前日比190.84円(0.67%)高の2万8822.29円。TOPIXは前日比5.36(0.29%)高の1862.00。出来高は概算で10億1645万株。東証1部の値上がり銘柄数は1449、値下がり銘柄数は654となった。日経ジャスダック平均は3839.88円(19.91円高)。
[2021年1月25日]
株探ニュース