「コールセンター」が25位にランク、新型コロナや業績デジタル化で商機拡大<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「コールセンター」が25位にランクしている。
ここ30年で最大の変化を迫られているとされる「コールセンター」への関心が高まっている。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、非接触の顧客コンタクトチャネルとしての評価が拡大していることに加えて、テレワークの普及とそれに伴う業務フロアの縮小や行政のデジタル化の推進を受けてチャットやソーシャルメディアなどマルチチャネル化が進んでおり、これを受けて企業がコールセンター業務をアウトソースする動きにつながっているためだと言われている。また、今後予定されている新型コロナワクチンの接種では、多くの自治体で接種券を受け取った住民がコールセンターなどで予約する仕組みとなっているほか、厚生労働省は副作用に対応する専門機関やコールセンターを都道府県ごとに整備するよう要請しており、これもプラスに働くとみられている。
コールセンター業界は、20年は4~5月の緊急事態宣言下に営業活動が停滞し、新規案件の受注が落ち込んだことに加えて、新型コロナ感染防止対策のためのコストが膨らみ、厳しい事業環境にあった。ただ、夏ごろからは既存顧客からの受注に加え、巣ごもり消費を背景にeコマースを拡充させた百貨店や、宅配サービスを強化した大手外食産業などからの需要が増え、受注は回復傾向にある。国や自治体の新型コロナ対策を受けて、公共分野において大型スポット案件が発生したことも寄与し、大手各社の業績は堅調。中期的にも成長が見込まれている。
この日の関連銘柄は、りらいあコミュニケーションズ<4708>、ベルシステム24ホールディングス<6183>、トランス・コスモス<9715>のコールセンター大手が堅調。エスプール<2471>も大幅高となっている。また、コラボス<3908>、野村総合研究所<4307>などコールセンター向けソリューションを手掛ける銘柄も買われており、なかでも27日に業績予想の上方修正を発表したバーチャレクス・ホールディングス<6193>は一時ストップ高に買われている。