【↓】日経平均 大引け| 続落、新型コロナ感染拡大でリスクオフの売り継続 (7月8日)
始値 28332.63
高値 28366.76(09:03)
安値 28118.03(15:00)
大引け 28118.03(前日比 -248.92 、 -0.88% )
売買高 11億4405万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6089億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、新型コロナ感染拡大警戒でリスクオフ
2.東京都に4度目となる緊急事態宣言発令の見通しを嫌気する
3.ETFの分配金捻出に絡む約8000億円規模の売り圧力も警戒
4.SOX指数下落受け半導体株や、原油市況安で資源関連安い
5.日経平均は安値引けだが、売買代金は2兆6000億円に膨らむ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比104ドル高と反発した。FOMC議事要旨を受け米10年債利回りが低下したことで、アップル<AAPL>などハイテク株などが買われた。
東京市場では、売り優勢の展開となり日経平均株価は次第安の展開で安値引けとなった。新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感が重荷となった。
8日の東京市場は、前日の欧米株高を受け強調展開が見込めると思いきや、フタを開けてみると売り圧力の強さばかりが目立つ展開となった。国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、東京都に4度目となる緊急事態宣言が発令される見通しとなったことで、買い気が削がれている。ETFの分配金捻出に絡み、本日と明日の2日間で約8000億円規模の売りニーズが発現するとの思惑も全体相場にネガティブ要因となっている。米株市場では主要株指数が揃って上昇したものの半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は軟調で、これを受けて東京市場でも半導体関連が売られ、相場の地合いを悪くした。前日の原油市況下落を受け資源関連株も安い。東証1部の売買代金は2兆6000億円台と膨らみ6月22日以来の水準だった。
個別では、任天堂<7974>が3500円を超える大幅安となり、ファーストリテイリング<9983>も軟調。東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>、レーザーテック<6920>など半導体関連も安い。コマツ<6301>が下落、リクルートホールディングス<6098>も売りに押された。インプレスホールディングス<9479>が大きく値を下げ、ペッパーフードサービス<3053>、日本ペイントホールディングス<4612>も急落した。ヨンドシーホールディングス<8008>も安い。
半面、ダイキン工業<6367>が高く、レノバ<9519>も強い動き。KDDI<9433>、日立製作所<6501>なども買いが優勢だった。ネクステージ<3186>が商いを伴い急伸、ユーグレナ<2931>も物色人気となった。OSG<6136>が買い人気を集めたほか、日立造船<7004>も上昇した。レオパレス21<8848>も水準を切り上げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、KDDI <9433> 、トレンド <4704> 、協和キリン <4151> 、オリンパス <7733> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約45円。うち28円はダイキン1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、エムスリー <2413> 、アドテスト <6857> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約121円。
東証33業種のうち上昇は機械のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)保険業、(2)卸売業、(3)情報・通信業、(4)電気・ガス業、(5)建設業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)その他製品、(3)空運業、(4)その他金融業、(5)繊維製品。
■個別材料株
△ユーグレナ <2931>
バイオ燃料利用で鉄道・運輸機構と包括連携。
△ネクステージ <3186>
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価2700円に引き上げ。
△IGポート <3791> [JQ]
「スター・ウォーズ」オリジナル短編アニメの制作決定。
△Tワークス <3997> [JQ]
クラウドECプラットフォーム「Emerald Blue」を開発。
△Amazia <4424> [東証M]
東証が貸借銘柄に選定、取引活発化に期待。
△ヒトコムHD <4433>
経費の効率運用などで21年8月期業績予想を上方修正。
△OSG <6136>
21年11月期業績予想と配当予想を上方修正。
△ダイキン <6367>
EVエアコン向け冷媒開発報道で投資資金集中。
△正興電 <6653>
業績急拡大評価し再生エネ分野での活躍を期待。
△ゼット <8135> [東証2]
大谷効果と東京五輪接近で投資資金集中。
▼大黒天 <2791>
22年5月期営業益79億円で実質減益見通し。
▼Sansan <4443>
持ち分法損失計上で21年5月期経常13.8%減益。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ネクステージ <3186> 、(2)スタティアH <3393> 、(3)ユニプレス <5949> 、(4)プロレド <7034> 、(5)スノーピーク <7816> 、(6)GCA <2174> 、(7)日金銭 <6418> 、(8)アルゴグラフ <7595> 、(9)ダイキン <6367> 、(10)ユーグレナ <2931> 。
値下がり率上位10傑は(1)MSコンサル <6555> 、(2)インプレス <9479> 、(3)ペッパー <3053> 、(4)Sansan <4443> 、(5)日本ペHD <4612> 、(6)4℃ホールデ <8008> 、(7)大黒天 <2791> 、(8)ツナグGHD <6551> 、(9)フィルC <3267> 、(10)レッグス <4286> 。
【大引け】
日経平均は前日比248.92円(0.88%)安の2万8118.03円。TOPIXは前日比17.36(0.90%)安の1920.32。出来高は概算で11億4405万株。東証1部の値上がり銘柄数は276、値下がり銘柄数は1849となった。日経ジャスダック平均は3950.59円(26.83円安)。
[2021年7月8日]
株探ニュース