【↑】日経平均 大引け| 反発、米ハイテク株高やアジア株堅調で買い優勢 (7月29日)
始値 27722.61
高値 27798.05(13:18)
安値 27663.41(11:09)
大引け 27782.42(前日比 +200.76 、 +0.73% )
売買高 11億6971万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5790億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、米ハイテク株高受け市場センチメント改善
2.中国や香港などのアジア株市場も軒並み堅調で株高を後押し
3.FOMC結果は想定通りでパウエル会見もハト派色強く安心感
4.国内での新型コロナの感染拡大は警戒材料も影響は限定的に
5.好決算銘柄物色の流れが全体相場を支え、売買代金も高水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比127ドル安と続落した。新型コロナウイルスの変異株(デルタ株)による感染拡大が、世界経済の低迷要因になることが警戒され売りが優勢となった。
東京市場では、主力株をはじめ広範囲に買い戻される形となり、日経平均株価は反発した。前日の米国株市場でハイテク株が強さを発揮したことが市場のセンチメントを改善させた。
29日の東京市場は、朝方買い優勢で始まったあと、前引けにかけて上げ幅を縮小したが、後場は一段高で始まり最後まで高値圏で売り物を吸収した。注目されたFOMCの結果は想定通り金融政策に変更はなく、その後のパウエルFRB議長の記者会見も概ねハト派的な内容と捉えられ波乱要因とはならなかった。国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることは警戒材料だが、以前のように感染者数に神経質に相場が反応するということはなくなっている。企業の決算発表が徐々に本格化するなか、好業績株を物色する動きが全体を支えた。本日は中国・上海株や香港株などアジア株市場が総じて堅調だったことも市場のセンチメント改善に貢献した。東証1部の売買代金も膨らみ2兆5800億円弱とオプションSQ算出日の今月9日以来の高水準だった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金で反発し7000円台を回復、ソニーグループ<6758>も物色人気となり、トヨタ自動車<7203>もしっかり。アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が高く、キーエンス<6861>も買われた。村田製作所<6981>、リクルートホールディングス<6098>なども高い。日産自動車<7201>も大幅高。東京機械製作所<6335>が値上がり率トップに買われ、NSユナイテッド海運<9110>も急騰。マネックスグループ<8698>も値を飛ばした。
半面、レーザーテック<6920>が軟調、任天堂<7974>も値を下げた。サイバーエージェント<4751>も安い。エムスリー<2413>も売りに押された。シマノ<7309>が大きく利食われたほか、TDK<6762>も値を下げた。アイモバイル<6535>は急落した。エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が大幅安、ピー・シー・エー<9629>も急反落となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、アドテスト <6857> 、東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約193円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、TDK <6762> 、KDDI <9433> 、キヤノン <7751> 、サイバー <4751> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約52円。
東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)海運業、(3)電気機器、(4)金属製品、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)空運業、(3)食料品、(4)倉庫運輸関連、(5)小売業。
■個別材料株
△NESIC <1973>
第2四半期業績予想を上方修正。
△ダイトーケミ <4366> [東証2]
4-6月期最終2.0倍増益で着地。
△東映アニメ <4816> [JQ]
第1四半期業績は市場予想を上回る。
△アドテスト <6857>
22年3月期業績の大幅上方修正と株主還元拡充を好感。
△FDK <6955> [東証2]
4-6月期営業64%増益。
△太平洋工 <7250>
22年3月期は3期ぶり純利益最高へ。
△リョーサン <8140>
22年3月期経常利益予想を一転増益に上方修正。
△GFA <8783> [JQ]
スマホゲーム「ザ・峠」の配信日が7月30日に決定。
△京極運 <9073> [JQ]
株主優待制度の導入を好感。
△SEHI <9478> [JQ]
第1四半期営業益3.0倍で上半期計画を超過。
▼メディアL <6659> [JQ]
4-6月期最終赤字拡大で着地。
▼サカイ引越 <9039>
4-6月期(1Q)経常は16%減益で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)東京機 <6335> 、(2)ユナイテド海 <9110> 、(3)T-BASE <3415> 、(4)乾汽船 <9308> 、(5)マネックスG <8698> 、(6)ルネサス <6723> 、(7)アドテスト <6857> 、(8)コア <2359> 、(9)東計電算 <4746> 、(10)ファイズHD <9325> 。
値下がり率上位10傑は(1)アイモバイル <6535> 、(2)中発条 <5992> 、(3)H2Oリテイ <8242> 、(4)PCA <9629> 、(5)サイバー <4751> 、(6)エレマテック <2715> 、(7)サカイ引越 <9039> 、(8)ツカダGHD <2418> 、(9)ルネサンス <2378> 、(10)三陽商 <8011> 。
【大引け】
日経平均は前日比200.76円(0.73%)高の2万7782.42円。TOPIXは前日比7.78(0.41%)高の1927.43。出来高は概算で11億6971万株。東証1部の値上がり銘柄数は1287、値下がり銘柄数は821となった。日経ジャスダック平均は3979.80円(22.91円高)。
[2021年7月29日]
株探ニュース