【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、前日急騰の反動で利益確定売りが優勢 (11月2日)
始値 29462.40
高値 29599.57(11:26)
安値 29457.18(14:00)
大引け 29520.90(前日比 -126.18 、 -0.43% )
売買高 11億8356万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7777億円 (東証1部概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶりに反落、前日の急騰の反動で売り優勢に
2.米株市場では主要指数が揃って最高値と好調だが引き継げず
3.明日のFOMCの結果発表を前に買い手控えムードも拭えず
4.好決算銘柄への買いが相場を支え、日経平均の下げは限定的
5.個別は全体の7割強が下落、業種別でも値上がりは4業種のみ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比94ドル高と3日続伸し、連日で過去最高値を更新した。堅調な米企業決算を好感する買いが続いたほか、米10月ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことも好感された。
東京市場では、主力株中心に戻り売りに押される展開で日経平均株価は反落した。前日の急騰の反動で上値の重い展開だったが、下げ幅も限られた。
2日の東京市場は、前日の米国株市場で主要3指数が揃って連日の最高値を更新したことから、リスクオンの流れが継続したが、前日に日経平均は750円を超える急伸をみせていたこともあって、足もとでは戻り売りや利益確定売りが表面化した。あすまでの日程で開催されるFOMCとパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせる要因に。企業の決算発表が佳境入りとなるなか、好決算銘柄への買いが全体相場を支える形。衆院選では絶対安定多数を自民党単独で確保したことから岸田政権の基盤安定化が見込まれ、政策期待を背景に下値では押し目買いを誘導、下げ幅は120円強と限定的だった。個別では東証1部全体の7割強の銘柄が下落、業種別でも空運、海運株が買われたものの、33業種中値上がり業種はわずか4業種にとどまった。
個別では、売買代金首位となったレーザーテック<6920>が安く、キーエンス<6861>、村田製作所<6981>も軟調。任天堂<7974>も売りに押された。三井物産<8031>が値を下げ、AGC<5201>も冴えない。ブイキューブ<3681>がストップ安に売り込まれ、関西スーパーマーケット<9919>も大幅安。日立造船<7004>、双日<2768>の下げも目立つ。協和キリン<4151>も値を下げた。
半面、日本郵船<9101>がしっかり、TDK<6762>が高く、東京エレクトロン<8035>も上昇した。ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢だった。富士通<6702>が物色人気を集め、ベイカレント・コンサルティング<6532>も大きく買われた。デクセリアルズ<4980>がストップ高となり、IMAGICA GROUP<6879>も値幅制限いっぱいに買われた。アドウェイズ<2489>、サインポスト<3996>も値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762> 、京セラ <6971> 、ファストリ <9983> 、ネクソン <3659> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約89円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、ダイキン <6367> 、テルモ <4543> 、オリンパス <7733> 、協和キリン <4151> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約64円。
東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)空運業、(2)海運業、(3)繊維製品、(4)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)証券商品先物、(3)非鉄金属、(4)鉄鋼、(5)その他金融業。
■個別材料株
△アドウェイズ <2489>
21年12月期業績及び配当予想を上方修正。
△アグレ都市 <3467>
4-9月期営業利益3倍化。
△ケイブ <3760> [JQ]
スマホゲーム運営会社でらゲーと資本提携。
△リビンT <4445> [東証M]
21年9月期業績は計画上振れ。
△デクセリ <4980>
22年3月期業績及び配当予想の上方修正と自社株買い発表を好感。
△シリウスV <6276> [JQ]
第3世代画像検査ソフトウエアを22年春リリースへ。
△イマジカG <6879>
上期営業利益は黒字浮上。
△かんなん丸 <7585> [JQ]
VANSANとフランチャイズ契約を締結。
△日新 <9066>
22年3月期業績予想を上方修正。
△リベロ <9245> [東証M]
soucoと提携し新メニュー「倉庫マッチング」を提供開始。
▼ブイキューブ <3681>
7-9月期(3Q)経常は70%減益。
▼ティーガイア <3738>
第2四半期営業益13%減で通期計画進捗率37%。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)デクセリ <4980> 、(2)イマジカG <6879> 、(3)アグレ都市 <3467> 、(4)日新 <9066> 、(5)アドウェイズ <2489> 、(6)サインポスト <3996> 、(7)シンプレクス <4373> 、(8)TDK <6762> 、(9)テラスカイ <3915> 、(10)グリー <3632> 。
値下がり率上位10傑は(1)ブイキューブ <3681> 、(2)関西スーパ <9919> 、(3)GMB <7214> 、(4)丸和運機関 <9090> 、(5)ティーガイア <3738> 、(6)ニッカトー <5367> 、(7)スマバ <9417> 、(8)ランド <8918> 、(9)東都水 <8038> 、(10)ポーラHD <4927> 。
【大引け】
日経平均は前日比126.18円(0.43%)安の2万9520.90円。TOPIXは前日比13.05(0.64%)安の2031.67。出来高は概算で11億8356万株。東証1部の値上がり銘柄数は538、値下がり銘柄数は1585となった。日経ジャスダック平均は4003.02円(4.27円高)。
[2021年11月2日]
株探ニュース