【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高を追い風に主力株中心の買い優勢 (8月15日)
日経平均株価
始値 28623.78
高値 28897.07(13:37)
安値 28623.78(09:00)
大引け 28871.78(前日比 +324.80 、 +1.14% )
売買高 9億9460万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆5601億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅続伸、7ヵ月ぶりの高値
2.インフレ懸念の後退による米株高が追い風に
3.前週末に続き空売り買い戻しで上値追い鮮明
4.米半導体株の上昇受け関連銘柄に追い風吹く
5.日経平均偏重型の戻り相場で利食いも目立つ
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比424ドル高と3日続伸した。輸入物価指数や米消費者態度指数が市場予想を上回ったことから消費関連銘株などを中心に買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、前週末に続き買いが優勢、米株高を受けてリスクを取る動きが目立った。日経平均株価は年初以来となる7ヵ月半ぶりの高値をつけた。
15日の東京市場は、日経平均が続伸し主力銘柄中心に買いが優勢の展開だった。前週末の米国株市場ではインフレ警戒感の後退でFRBの金融引き締めピッチが緩むとの見方が支配的となり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅高に買われた。東京市場もこれに追随する形となった。日経平均は前週末に700円以上の上昇をみせ、目先利益確定の動きも予想されたところだが、空売り筋の買い戻しを絡め上値指向に変化はなかった。米国では半導体関連株も買われており、これを受けて東京市場でも半導体関連株の一角に買い戻しの動きが観測された。ただ、プライム市場の売買代金は2兆5000億円台で盛り上がりを欠いた。TOPIXもプラス圏で引けたが日経平均と比べ上昇率は相対的に小さく、値上がり銘柄数より値下がり数の方が多かった。
個別では、売買代金トップとなったソフトバンクグループ<9984>が大きく上昇したほか、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>なども堅調。ダブル・スコープ<6619>が高水準の商いをこなし値を飛ばした。ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢。任天堂<7974>、ファナック<6954>も高い。また、リブセンス<6054>、ダブルスタンダード<3925>、ギフティ<4449>、国際紙パルプ商事<9274>などがいずれもストップ高に買われる人気となった。
半面、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>などが軟調、リクルートホールディングス<6098>も安い。富士通<6702>が冴えず、三井松島ホールディングス<1518>は大きく下値を探った。ペッパーフードサービス<3053>、ウェルビー<6556>がストップ安に売り込まれ、スノーピーク<7816>も一時値幅制限いっぱいまで下落する場面があった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、第一三共 <4568>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約182円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098>、NTTデータ <9613>、アサヒ <2502>、電通グループ <4324>、丸井G <8252>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約28円。うち18円はリクルート1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)精密機器、(3)ゴム製品、(4)空運業、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉱業、(3)陸運業、(4)サービス業、(5)倉庫運輸関連。
■個別材料株
△共同PR <2436> [東証S]
22年12月期業績予想を上方修正。
△ダブスタ <3925> [東証P]
4-6月営業35%増益。
△Appier <4180> [東証G]
22年12月期業績予想を上方修正。
△CCT <4371> [東証G]
上期大幅増収増益と1→2の株式分割を好感。
△第一三共 <4568> [東証P]
ADC技術に関する紛争で相手側主張否定判断。
△リブセンス <6054> [東証P]
今12月期営業損益は一転黒字化へ。
△トレンダ <6069> [東証G]
4-6月期営業益倍増し対通期進捗率が5割超に。
△EDP <7794> [東証G]
今期営業利益81%増に上方修正。
△Jトラスト <8508> [東証S]
22年12月期業績予想を上方修正。
△プロカン <9246> [東証G]
22年12月期業績予想を上方修正。
▼ペッパー <3053> [東証P]
22年12月期業績予想の下方修正と株主優待制度の廃止を嫌気。
▼窪田製薬HD <4596> [東証G]
スターガルト病治療薬候補の第3臨床試験で優位性達成できず。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)リブセンス <6054>、(2)ダブスタ <3925>、(3)キャリアL <6070>、(4)ギフティ <4449>、(5)国際紙パルプ <9274>、(6)トリドール <3397>、(7)第一三共 <4568>、(8)ファイバーG <9450>、(9)BEENOS <3328>、(10)WSCOPE <6619>。
値下がり率上位10傑は(1)ペッパー <3053>、(2)ウェルビー <6556>、(3)スノーピーク <7816>、(4)ネットプロ <7383>、(5)Dmミックス <7354>、(6)マーケットE <3135>、(7)アトラエ <6194>、(8)リニカル <2183>、(9)ウィズメタク <9260>、(10)エスクリ <2196>。
【大引け】
日経平均は前日比324.80円(1.14%)高の2万8871.78円。TOPIXは前日比11.78(0.60%)高の1984.96。出来高は概算で9億9460万株。東証プライムの値上がり銘柄数は841、値下がり銘柄数は912となった。東証マザーズ指数は730.59円(4.32円高)。
[2022年8月15日]
株探ニュース