話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソシオネクス、ジャフコG、レーザーテク

注目
2022年10月31日 15時22分

■アルプス物流 <9055>  1,098円  +47 円 (+4.5%)  本日終値

アルプス物流<9055>が大幅高。同社は28日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の58億円から69億円(前期比14.6%増)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高の見通しも従来の1150億円から1210億円(同6.3%増)に上方修正。足もとの電子部品物流事業で輸出入が堅調に推移しているほか、こうした傾向が下期も続くとみている。また、期末配当計画を従来比7円増額の23円にする方針もあわせて発表。これにより、中間配当16円をあわせた年間配当は39円(前期は中間配13円、期末配17円の計30円)となる。

■山九 <9065>  4,445円  +190 円 (+4.5%)  本日終値

山九<9065>が続伸。午後1時ごろ、23年3月期の連結業績予想について、5635億円から5790億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を350億円から375億円(同8.8%増)へ、純利益を230億円から260億円(同14.9%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各55円の年110円としていた配当予想を各70円の年140円へ引き上げたことが好感された。上期において、機工事業で大型シャットダウンメンテナンス工事の追加工事量が増加したほか、物流事業で港湾・国際物流の作業量が増加したことなどが寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2892億9300万円(前年同期比5.7%増)、営業利益191億3200万円(同7.1%増)、純利益138億8100万円(同15.5%増)だった。

■ソシオネクスト <6526>  5,300円  +190 円 (+3.7%)  本日終値

ソシオネクスト<6526>は反発し、24日につけた上場来高値を更新した。前週末28日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。同社の決算発表は12日の上場後初めてとなる。売上高は827億6700万円、営業利益は104億5600万円、最終利益は100億1300万円だった。通期の業績予想は据え置いた一方、4~9月期の営業利益の進捗率は約62%、同期間の最終利益の進捗率は約77%に上ったことで、業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。5Gネットワークや自動車、スマートデバイス向けでの一部商談に関して量産段階に入ったことなどが寄与した。

■ジャフコ グループ <8595>  2,283円  +79 円 (+3.6%)  本日終値

ジャフコ グループ<8595>は反発。上昇率は一時4%を超えた。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが提出した変更報告書で、同社がジャフコG株を買い増したことが、28日取引終了後に明らかになった。同社株は同日、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算が営業赤字となったことを受けて下落していた。自律反発狙いの買いに加え、需給面の思惑が広がったようだ。シティインデックスイレブンスが財務省に提出した変更報告書によると、同社のジャフコGの保有比率は共同保有者とあわせて16.71%から18.35%に上昇した。報告義務発生日は10月21日。

■レーザーテック <6920>  21,290円  +715 円 (+3.5%)  本日終値

レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連の主力株がいずれも上値追い指向。前週末の米国株市場ではインテル<INTC>が市場コンセンサスを上回る決算を発表し、これを好感される形で株価が10%を超える急騰を見せ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大きく切り返す展開となった。半導体関連株は空売りも溜まっていたことで、買い戻しの動きが加速した。東京市場でもこの流れに追随し、売買代金上位の大型株を中心に上値追い態勢を明示している。なお、レーザーテックはきょう決算発表を控えており、この内容にマーケットの関心が高い。

■日経レバ <1570>  14,275円  +465 円 (+3.4%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は大商いで急反発、1万4290円まで上値を伸ばし、中期波動の分水嶺である75日移動平均線とのマイナスカイ離をほぼ解消した。日経平均に連動するように組成されたETFで価格変動率が2倍に基本設定されていることで、全体相場が大きく動く局面では個人投資家などを中心とした短期筋の売り買いが活発化する傾向が強い。信用取組は直近データで売り残が減少し、買い残が大幅に増えている。個人投資家の心理改善を反映している。

■ゼリア新薬工業 <4559>  2,217円  +61 円 (+2.8%)  本日終値

ゼリア新薬工業<4559>は3日ぶりに反発。午前10時ごろ、集計中の23年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が330億円から337億1000万円(前年同期17.8%増)へ、営業利益が35億円から58億8000万円(同2.2倍)へ、純利益が28億円から39億9000万円(同88.7%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。海外市場において潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」やクローン病治療剤「エントコート」などを中心に医療用医薬品事業が好調に推移したほか、滋養強壮剤「ヘパリーゼ」群なども回復基調となった。なお、通期の業績予想は従来計画を据え置いた。

■プロトコーポレーション <4298>  1,166円  +30 円 (+2.6%)  本日終値

プロトコーポレーション<4298>は続伸。午前10時30分ごろ、23年3月期連結業績予想について、売上高を856億8100万円から950億円(前期比65.4%増)へ、営業利益を65億円から72億円(同12.1%増)へ、純利益を44億5000万円から49億円(同16.7%減)へ上方修正したことが好感された。今年4月に子会社化したコスミック流通産業並びにコスミックGCシステムにおける商品券やギフト券などの販売が好調に推移したことが寄与する。また、「MOTOR GATE」をはじめとするプラットフォーム事業でDX商品の売上高が堅調に推移していることも利益を押し上げる。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高498億1100万円(前年同期比89.3%増)、営業利益36億700万円(同17.0%増)、純利益24億100万円(同33.7%減)だった。

■セイコーエプソン <6724>  2,026円  +50 円 (+2.5%)  本日終値

セイコーエプソン<6724>が4日ぶりに反発。同社は28日取引終了後、23年3月期の連結純利益を従来予想の740億円から820億円(前期比11.1%減)に上方修正した。半導体などの部品調達難には徐々に改善がみられるほか、値上げによる高値販売、それに円安効果が収益を押し上げる見通しだ。今期の想定為替レートは7月時点の1ドル=131円から同137円に見直している。

■ミロク情報サービス <9928>  1,494円  +25 円 (+1.7%)  本日終値

ミロク情報サービス<9928>は反発。午後2時ごろ、23年3月期の連結業績予想について、売上高を388億円から408億円(前期比11.5%増)へ、営業利益を48億円から58億円(同21.1%増)へ、純利益を29億円から36億円(同20.3%減)へ上方修正したことが好感された。上期において、新ERPシステム「Galileopt DX」を中心に主力ERP製品の販売が好調に推移したことに加え、各種クラウドサービスの拡販やERP製品の一部サブスクリプション型での提供などによりサービス収入が伸長し、今後も堅調に推移すると想定したとしている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高198億8100万円(前年同期比11.8%増)、営業利益31億200万円(同31.3%増)、純利益19億3500万円(同36.1%減)だった。

■タカトリ <6338>  4,375円  +700 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値

タカトリ<6338>がストップ高。前週末取引時間中に一時10%を超える上昇で3730円まで駆け上がり上場来高値を更新したが、きょうもその余勢を駆ってカイ気配スタートで株価を切り上げた。28日取引終了後、22年9月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の5億3000万円から13億5100万円(前の期比3.5倍)に大幅増額しており、これを手掛かりに投資資金の攻勢が加速している。抜群の商品競争力を誇るパワー半導体向けSiC材料切断加工装置などの受注が好調で全体業績を押し上げている。04年9月期以来約18年ぶりの過去最高利益を一気に更新する見通しとなった。

■ギックス <9219>  1,053円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

ギックス<9219>がストップ高に買われた。前週末28日取引終了後、23年6月期第1四半期(7~9月)の決算を発表した。売上高は3億7200万円、最終利益は4900万円だった。上場前となる前年同期の実績と比べると売上高は約91%増。最終損益(前年同期は1000万円の赤字)が黒字に転じたほか、通期計画に対する進捗率は約35%に上り、好決算を評価した買いが集まった。DI(データインフォームド)関連のコンサルティング及びプラットフォームで取扱高が増加したことなどが寄与した。なお、通期の業績予想は据え置いた。

●ストップ高銘柄

バンクオブイ <4393>  15,250円  +3,000 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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