【↓】日経平均 大引け| 大幅反落、欧米株安を受け2万7000円台割れ (3月20日)
日経平均株価
始値 27253.73
高値 27367.18(09:29)
安値 26945.67(15:00)
大引け 26945.67(前日比 -388.12 、 -1.42% )
売買高 13億6028万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆9764億円 (東証プライム概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は大幅反落、終値で2万7000円台割り込む
2.前週末の欧米株市場が全面安でリスクオフの流れに
3.クレディの買収合意、投資家心理改善も買い続かず
4.朝方プラス圏推移も、前場中盤以降は次第安の展開
5.値下がり銘柄数が94%占め、売買代金は高水準維持
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比384ドル安と反発した。金融システム不安がくすぶる中、景気への影響が警戒され売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、リスクオフ一色となり、日経平均株価は大幅反落。終値でフシ目の2万7000円台を再び割り込んだ。
20日の東京市場は、買い手控えムードが強まるなか、日経平均は大きく下値を試す展開となった。前週末の欧州株市場がほぼ全面安に売り込まれたほか、米国株市場でも景気敏感株を中心に幅広く売りが広がり、MYダウは一時500ドルを超える下げで、終値でも380ドルあまり水準を切り下げた。一方、経営不安が取り沙汰されるクレディ・スイス<CS>をUBS<UBS>が買収することで合意したことで投資家の過度な不安心理が和らぎ、朝方は日経平均がプラス圏で推移する場面もあった。だが、買いは続かず前場中盤以降は次第安の展開に。東京市場は明日が祝日で休場ということもあり、保有株のポジションを低める動きが全体を押し下げた。プライム市場の値下がり銘柄数は1700を超え、全体の94%にあたる銘柄が下落する売り圧力の強い地合いだった。売買代金も3兆円近くこなすなど引き続き高水準。
個別では、売買代金断トツのレーザーテック<6920>が大きく値を下げたほか、東京エレクトロン<8035>やディスコ<6146>など値がさの半導体製造装置関連が売られ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも下値を探る展開。日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も売りが優勢だった。武田薬品工業<4502>が安く、オリックス<8591>も冴えない。豊田自動織機<6201>が急落したほか、チェンジ<3962>も大きく水準を切り下げた。そーせいグループ<4565>、マネーフォワード<3994>も下落した。
半面、サンリオ<8136>が商いを伴い大幅高、日本電産<6594>も堅調。ゆうちょ銀行<7182>もしっかり。マクセル<6810>がストップ高に買われ、Link-U<4446>も値を飛ばした。ビジネス・ブレークスルー<2464>が物色人気となり、住友理工<5191>、ギフトホールディングス<9279>なども高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は日電産 <6594>、セコム <9735>、エプソン <6724>、荏原 <6361>、出光興産 <5019>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約6円。うち4円は日電産1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ダイキン <6367>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約145円。
東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)非鉄金属、(3)ゴム製品、(4)食料品、(5)電気機器。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)倉庫運輸関連、(3)不動産業、(4)陸運業、(5)空運業。
■個別材料株
△イフジ産業 <2924> [東証S]
23年3月期業績予想と期末配当計画を上方修正。
△LeTech <3497> [東証G]
不動産販売好調で23年7月期営業予想を上方修正。
△リンクユー <4446> [東証P]
上半期営業利益は一転して前年同期比倍増へ。
△クニミネ <5388> [東証S]
23年3月期の期末配当で記念配当10円を実施へ。
△モリ工業 <5464> [東証S]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△石井表記 <6336> [東証S]
中国経済回復や価格転嫁進み前期上振れ着地。
△マクセル <6810> [東証P]
「産機向け大容量全固体電池の量産」との報道。
△ダブルエー <7683> [東証G]
24年1月期営業益予想35%増で10円増配へ。
△イメージM <7793> [東証G]
オンデマンド印刷で来期はアパレル業界のDX需要に期待。
△MICS化学 <7899> [東証S]
23年4月期業績及び配当予想を上方修正。
▼サツドラHD <3544> [東証P]
第3四半期営業減益をネガティブ視。
▼豊田織 <6201> [東証P]
フォークリフト向けエンジンでの不正を発表。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)マクセル <6810>、(2)リンクユー <4446>、(3)ブレクスルー <2464>、(4)サンリオ <8136>、(5)ニッカトー <5367>、(6)フェイスNW <3489>、(7)ギフトHD <9279>、(8)CRE <3458>、(9)広ガス <9535>、(10)ゆうちょ銀 <7182>。
値下がり率上位10傑は(1)豊田織 <6201>、(2)サツドラHD <3544>、(3)プロレド <7034>、(4)HEROZ <4382>、(5)Fスターズ <3687>、(6)チェンジ <3962>、(7)東京産 <8070>、(8)ブロドリーフ <3673>、(9)メドレー <4480>、(10)アイル <3854>。
【大引け】
日経平均は前日比388.12円(1.42%)安の2万6945.67円。TOPIXは前日比30.12(1.54%)安の1929.30。出来高は概算で13億6028万株。東証プライムの値上がり銘柄数は93、値下がり銘柄数は1723となった。東証マザーズ指数は731.98ポイント(30.61ポイント安)。
[2023年3月20日]
株探ニュース