「防衛」が14位にランク、防衛財源確保法案の衆院可決受け関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「防衛」が14位にランクインしている。
北朝鮮のミサイル開発加速や中国による軍備拡張と海洋進出の継続などに加えて、ロシアによるウクライナ侵略などで、日本を取り巻く地政学リスクはかつてないほどに高まっており、人々の「防衛」に対する意識はこれまで以上に強まっている。政府は昨年12月16日の臨時閣議で、今後10年程度の外交・防衛政策の指針となる「国家安全保障戦略」など3文書を決定。自衛目的で敵の弾道ミサイル攻撃に対処するため、発射基地などを攻撃する「反撃能力」の保有を明記し、戦後の日本の安全保障政策を大きく転換した。また、2023年度からの5年間の防衛費をこれまでの約1.6倍となる総額43兆円に増額する方針だ。
今年5月23日には、防衛費増額の財源を裏付ける防衛財源確保法案が衆議院本会議で可決。更に与党は武器輸出を制限する防衛装備移転三原則の運用指針改正を巡る協議を再開したと伝えられた。防衛関連企業に関連する動きも強まっており、これがテーマとしての「防衛」の関心を高めるのに一役買っているようだ。
この日の関連銘柄では、目立った動きは少ないものの、外資系証券による投資判断引き上げで川崎重工業<7012>が大幅反発。三菱重工業<7011>、IHI<7013>、ミネベアミツミ<6479>、日立製作所<6501>なども高い。