「生成AI」が20位、米アマゾンの巨額投資で主導権争いに思惑<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「生成AI」が20位となっている。
人工知能(AI)は近年に加速度的な進化を示しているが、その象徴的な技術革新といえるのが生成AIの台頭である。大量データをもとに学習したAI自らが、文章や画像、音楽といったコンテンツを生成する能力を有し、経済的な影響はもちろん政治的側面からも世界を大きく揺るがしている。代表的な事例として米オープンAIが開発した「ChatGPT(チャットGPT)」があり、今後さまざまな業態への利活用が進展することが予想される。また、これに続くAIツールが近未来に相次ぐ可能性がある。もはや米国の巨大IT企業の主戦場はこの生成AI分野であるといっても過言ではなく、同分野での主導権争いが激化している状況だ。
米アマゾン・ドット・コム<AMZN>はAI分野の有力スタートアップである米アンソロピックに日本円で最大5900億円の投資を決定、オープンAIと協業するマイクロソフト<MSFT>に対抗する構えを鮮明に打ち出している。米国ではグーグルも生成AI分野に積極的に資本を投下し競争力獲得に傾注しており、この3社が三つ巴の争いとなっている。
日本ではAI分野への展開で米国や中国の後塵を拝しているが、今後中期的に官民を挙げキャッチアップを図っていくことが期待される。岸田首相は今月14日に、生成AIをテーマにG7(先進7カ国)のオンライン首脳会議を近く開催することを明らかにした。なお、今年5月の広島サミットでは、生成AIの国際的ルール作成を目指した「広島AIプロセス」の創設で合意した経緯がある。
株式市場でもAI関連株に再びマーケットの視線が向かう可能性がある。関連銘柄は多岐にわたるが、一部の代表的な銘柄としてはブレインパッド<3655>、FRONTEO<2158>、ユーザーローカル<3984>、ヘッドウォータース<4011>、PKSHA Technology<3993>などが挙げられる。