前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―
■菊池製作 <3444> 1,449円 (+300円、+26.1%) ストップ高
菊池製作所 <3444> [東証S]がストップ高。前週後半に連日のストップ高を演じマーケットの視線を浴びたが、週明けも投資資金の流入が止まらなかった。「ものづくり支援」というコンセプトを標榜し、ロボット事業では装着型アシストスーツのほか、歩行支援ロボットやドローンなどの製造・販売でも実績を重ね、次世代ロボティクス分野のキーカンパニーとして注目度が高い。19日に人型ロボットと人間が一緒に参加するハーフマラソン大会が北京で開催された。1位となったロボットは人間の世界記録を大幅に上回ったことで、フィジカルAI分野における技術進展に向けた思惑が改めて浮上し、東京市場の関連銘柄物色にも反映された。菊池製作以外に、急騰習性を持つヒーハイスト <6433> [東証S]やテクノホライゾン <6629> [東証S]なども短期筋の買いに弾みがついた。
■安永 <7271> 1,313円 (+216円、+19.7%)
安永 <7271> [東証S]が6日続急騰。前週末17日の取引終了後に、集計中の26年3月期連結業績について、売上高が従来予想の333億円から339億円(前の期比7.7%増)へ、営業利益が18億円から22億円(同2.9倍)へ、純利益が10億円から18億5000万円(同2.5倍)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。売上高が概ね従来予想どおりに推移する見込みであることに加えて、主に機械装置事業で改造案件及びアフターサービスが増加したことにより採算性が良化したことや、環境機器事業及びエンジン部品事業においても業績が堅調に推移したことが利益を押し上げた。なお、業績の上振れに伴い、期末配当予想を7円から16円へ引き上げ年間配当予想を23円(前の期13円)とした。
■日電波 <6779> 1,959円 (+315円、+19.2%)
東証プライムの上昇率トップ。日本電波工業 <6779> [東証P]が急反騰。2021年以降の相場で1900円台半ばが上限ラインとなっており、時価はその因縁場でいったん値動きが鈍ったが、緩んだ場面では大口の買いが観測された。水晶振動子や水晶機器など水晶デバイス専業メーカーとして世界トップクラスの技術力と商品シェアを誇る。AIデータセンター向けで電気信号と光信号を相互変換する光トランシーバーの需要が増勢の一途となるなか、光トランシーバーの必須デバイスである水晶製品で同社の収益機会が高まり、量産体制に入っている。
■ワシントンH <4691> 2,196円 (+344円、+18.6%)
ワシントンホテル <4691> [東証S]が急反騰。前週末17日の取引終了後、アパホールディングス(東京都港区)らがワシントンHの株式を買い増していたことが明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、アパホールディングス及びアパホテル(同)などによる共同保有割合は5.08%から6.24%に上昇した。報告義務発生日は10日で、保有目的は「純投資」としている。
■ワコールHD <3591> 5,042円 (+700円、+16.1%) ストップ高
東証プライムの上昇率3位。ワコールホールディングス <3591> [東証P]がストップ高。月刊「FACTA」5月号のなかで、ワコールHDに関して国内大手銀行幹部が「大株主でアクティビストとして知られるシンガポールの3Dインベストメント・パートナーズに身売りを迫られている」などと打ち明けていると報じられたことが、前週末18日に明らかになった。報道を受けてTOB(株式公開買い付け)などを巡る思惑が台頭し、買い注文が集まったようだ。
■abc <8783> 228円 (+27円、+13.4%)
abc <8783> [東証S]が3日続急騰。前週末17日、シンガポールに拠点を置くWowoo社が推進する株式などのRWA(リアルワールドアセット)をオンチェーン化するプロジェクトに対し、技術支援を始めることで最終合意したと発表しており、材料視した買いが集まった。今回のプロジェクトを通じ、国境を越えた資産移転の円滑化と年中無休の流動性の確保を図る。現在はリーガル面の整備を重点的に進めており、法務・コンプライアンス面におけるマイルストーンを達成次第、具体的なサービスの詳細を開示する。
■サイフューズ <4892> 709円 (+79円、+12.5%)
サイフューズ <4892> [東証G]が急反騰。日本経済新聞電子版が19日、「慶応義塾大学と藤田医科大学は7月にも膝関節の骨と軟骨を同時に修復する医師主導の臨床試験(治験)を始める」と報じた。バイオ3Dプリンティング技術を持つサイフューズが今回の治験に協力するとしており、報道を材料視した買いが同社株に集まったようだ。治験について記事は、他人の脂肪組織から採取した細胞を3Dプリンターで立体構造にし、患部に移植する再生医療として、世界で初めて実施すると伝えている。
■アーキテクツ <6085> 3,960円 (+340円、+9.4%)
アーキテクツ・スタジオ・ジャパン <6085> [東証G]が3日続急伸。前週末17日の取引終了後に発表した27年2月期の連結業績予想で、売上高13億3200万円、営業利益4800万円、最終利益3800万円と営業黒字を見込むことが好感された。前期が変則決算だったため単純比較はできないものの、11月開催の臨時株主総会で大幅な体制変更を実施したほか、子会社4社の売却を実施。また、従来事業である「建築家提案サービス事業」に加えて、新たに「環境事業」並びに「IT・海外事業」をセグメントするなどして事業再生に取り組んでおり、その効果発現が期待されている。なお、26年2月期決算は、売上高6億5800万円、営業損益5億5900万円の赤字、最終損益6億円の赤字だった。
■横田製 <6248> 2,057円 (+127円、+6.6%) 一時ストップ高
横田製作所 <6248> [東証S]が急伸、一時ストップ高となった。前週末17日の取引終了後に、集計中の26年3月期の単独業績について、売上高が従来予想の23億円から23億800万円(前の期比1.4%増)へ、営業利益が4億800万円から4億6000万円(同1.1%増)へ、純利益が2億8600万円から3億2500万円(同1.9%増)へそれぞれ上振れ、減益予想から一転して増益で着地したようだと発表しており、これを好感した買いが流入した。原材料価格の上昇や人件費の引き上げなどによるコストアップの影響が懸念されたものの、主に販売価格の見直しによる収益性の改善が利益増に貢献した。なお、業績上振れに伴い、35円を予定していた期末配当予想を40円に引き上げ、年間配当予想を60円(前の期55円)とした。
■ニデック <6594> 2,408円 (+140円、+6.2%)
ニデック <6594> [東証P]が急反発。同社は前週末17日の取引終了後、不正会計を受けた第三者委員会の最終報告書を受領したと発表した。今後、ニデックは改善計画・状況報告書の改訂を速やかに行い、改善計画を実行するとともに、内部管理体制確認書を東証に提出する。また、国内メディア各社は東証がニデックに対し、上場違約金9120万円の支払いを求める方針を固めたと伝えている。現行の規定において過去最高額となると報じられているが、週明け20日の株式市場においてはいったん悪材料出尽くしとの受け止めが広がり、ニデック株に対して買い向かう姿勢がみられた。
■TWOST <7352> 566円 (+29円、+5.4%)
TWOSTONE&Sons <7352> [東証G]が急反発。同社は20日午後1時ごろ、グループのenableXがカソク(東京都新宿区)と、フィジカルAIを活用したホテルオペレーションDXの推進に向けた戦略的パートナーシップを締結したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。両社は住宅・ホテル業界における現場のナレッジ・ワークフロー・データの専門性を強化し、フィジカルAI事業を本格的に展開していく予定。また、住宅・ホテル領域にとどまらず、さまざまな業界とコラボレーションしながらフィジカルAIのフィールドオペレーションへの実装・応用に積極的に取り組むとしている。
■インタートレ <3747> 643円 (+29円、+4.7%)
インタートレード <3747> [東証S]が大幅反発。前週末17日の取引終了後に、三井物産デジタルコモディティーズ(東京都千代田区)が発行する暗号資産「ジパングコインシリーズ」のマルチチェーン展開に伴うトークン発行・流通基盤を構築したと発表しており、これを好感した買いが入った。世界で最も信頼されているデジタル資産インフラストラクチャ企業の一つである米国のファイヤーブロックス社(ニューヨーク)が提供するトークン発行プラットフォームを利用し、「ZPG」「ZPGAG」「ZPGPT」などのジパングコインシリーズのマルチチェーン対応を構築。また、インタートレの金融商品取引業務向けトータルソリューション「Spider Digital Transfer」と「Fireblocks」を利用したオンチェーン流通システムも構築した。これにより、これまでプライベートブロックチェーン 上で発行・管理されてきたジパングコインシリーズが、複数のパブリックブロックチェーンで展開可能になった。
※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース