後場に注目すべき3つのポイント~国内長期金利上昇横目に投資家心理悪化
15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅続落、国内長期金利上昇横目に投資家心理悪化
・ドル・円は小じっかり、米金利高で
・値下がり寄与トップはソフトバンクグループ<9984>、同2位がイビデン<4062>
■日経平均は大幅続落、国内長期金利上昇横目に投資家心理悪化
日経平均は大幅続落。804.24円安の61849.81円(出来高概算13億7548万株)で前場の取引を終えている。
前日14日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は370.26ドル高の50063.46ドル、ナスダックは232.88ポイント高の26635.22で取引を終了した。中国がイランを巡り協力を申し出るなど首脳会談の結果を好感した買いに寄り付き後、上昇。人工知能(AI)関連企業の年内最大規模となった新規株式公開(IPO)で投資家心理が改善し、相場は上昇した。半導体のエヌビディアなどハイテクが相場をさらに押し上げ、終盤にかけて上げ幅を拡大。ナスダックは連日過去最高値を更新した。
米株式市場の動向を横目に、15日の日経平均は224.66円高の62878.71円と反発して取引を開始した。前日の米株高やナスダック最高値更新を受けて半導体関連株を中心に買いが先行したが、寄り付き後は利益確定売りが強まった。指数寄与度の高い主力株の一角が下落に転じたほか、不動産株や非鉄関連株への売りも重荷となり、日経平均は前場中盤にかけて下げ幅を拡大、一時61700円台まで下落した。
個別では、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、KDDI<9433>、ダイキン<6367>、伊藤忠<8001>、大日印<7912>、リクルートHD<6098>、太陽誘電<6976>、三井不<8801>などの銘柄が上昇。
一方、アドバンテ<6857>、TDK<6762>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、コナミG<9766>、キオクシアHD<285A>、スクリン<7735>、村田製<6981>、イビデン<4062>、住友不<8830>、住友電<5802>、ローム<6963>、第一三共<4568>、三井金属<5706>、バンナムHD<7832>、ルネサス<6723>、中外薬<4519>、京セラ<6971>、信越化<4063>、オリンパス<7733>などの銘柄が下落。
業種別では、石油・石炭製品、輸送用機器、保険業などが上昇した一方で、非鉄金属、金属製品、化学などが下落した。
後場の日経平均株価は、不安定な値動きが続く展開となりそうだ。前場は米株高やナスダックの連日最高値更新を背景に買い先行で始まったものの、利益確定売りや先物主導の売りに押され急速に下げ幅を広げた。イラン情勢の先行き不透明感が継続し、昨日の海外市場で原油価格が高止まって米長期金利が強含んだことに加えて、国内長期金利が29年ぶりの高水準まで上昇していることも投資家心理を慎重にさせている。
昨日はフジクラ<5803>の決算発表が株式相場全体を押下げる要因の一つとなったが、今日はキオクシアHDが決算発表を予定しており、これを見極めたいところ。後場は米株先物をにらみながら神経質な展開が続くとみられる。
■ドル・円は小じっかり、米金利高で
15日午前の東京市場でドル・円は小じっかりの値動きとなり、158円32銭から158円58銭まで上値を伸ばした。米10年債利回りの上昇に伴うドル買いに振れ、4月30日以来の高値圏に浮上した。ただ、為替介入への警戒感が高まっており、上値の重さも目立つ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は158円32銭から158円58銭、ユ-ロ・円は184円57銭から184円84銭、ユ-ロ・ドルは1.1645ドルから1.1673ドル。
■後場のチェック銘柄
・情報戦略テクノロジー<155A>、ダイナミックマッププラットフォーム<336A>の、2銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはアドバンテスト <6857>、同2位がファーストリテイリング<9983>
■経済指標・要人発言
【【要人発言】
・片山財務相
「世界的な金利高、G7財務相会合でも話題に」
「現在は補正予算がないと何かできないという状況ではない」
・トランプ米大統領
「習近平・中国国家主席は常に真剣勝負、遊びはない人物」
・バー米連邦準備理事会(FRB)理事
「中東紛争がインフレを懸念すべき状況にした」
「FRBのバランスシート縮小そのものを目的とするのは間違い」
・ウィリアムズ米NY連銀総裁
「現時点では利上げ、利下げの理由は見当たらない」
「金融政策は適切な位置」
「金融政策は引き続きやや景気抑制的」
【経済指標】
・特になし
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
《CS》