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【植木靖男の相場展望】 ─相場の先行きは株価に聞け!!

市況
2026年6月13日 8時00分

「相場の先行きは株価に聞け!!」

●気迷いをみせる東京株式市場

東京株式市場はここへきてやや悩ましい状況にあり、先行き不透明感の強い展開をみせている。

振り返ると6月3日、米株高を追い風に海外投資家の買いに押し上げられ、日経平均株価は史上初めて6万8000円台に到達した。だが、ここをピークにその後3日間、大幅続落を演じた。なかでも8日は米半導体株の急落、中東情勢を危惧した海外筋の売りに、国内の個人投資家の持ち高調整の動きも重なって2563円安と急落、市場は暗転してしまった。週末にかけやや下げ渋る動きが見られたが、買い転換には至っていない。

これまでの株価上昇はバブルへの途上にあるとみるが、かつての平成バブルのときと異なり、辿っているのは米国株の動向に左右される世界的な株価上昇の道である。それも米国のナスダック指数、つまりAI(人工知能) 半導体を導き手とした相場である。

では、そのナスダック指数はどうか。2万5000~2万6000ポイントでやはり気迷い商状にある。6月1日の史上最高値からの調整を経て、この先、再び買い転換となるか。それとも売りを浴びて崩落へと進むのか。その判断はいま、苦しむところだ。

いずれにしても日本株はナスダック次第というところだが、いまわが国で最も気にかけなくてはならないのは円安、債券安、株安のトリプル安だ。これが進むと間違いなくスタグフレーションに陥り、景気は悪化する。場合によっては、株式市場は少なくともわが国においては天井打ちとなりかねない。仮にそうなれば、いま好況の不動産関連も平成バブル時と同じように1年後には崩落する可能性が生じてくる。また、金融機関で多大の評価損が表面化するリスクも考えられる。

株式市場では、現在の需給の主役は海外投資家である。彼らがこうしたリスクを承知の上で買いを行っているのか。いずれにしても株価をじっくり見つめることが肝要だ。

株式投資において天井、底値を判断するのは理屈が先ではなく、株価自体が先に教えてくれる。株価を無視して理屈だけで判断すると失敗する。歴史が教えるところだ。

●不動の主役、AI・半導体関連

こうしたなかで売買を静観できない投資家は、目先的にどのような銘柄を拾えばよいのか。今般の上昇を短期的にみるのか、中期的、あるいは長期的にみるのか。

現在の上昇相場が更に続き、高値を突破するとみるのならば、その主役はどこまでいってもAI・半導体関連だ。多少逸れても関連する電子部品株、つまりAI・半導体の“親戚筋”までだろう。

さて、今回は次の3銘柄に注目したい。まず、DRAM向け製品が好調な、半導体検査用器具「プローブカード」を主力とする日本マイクロニクス <6871> [東証P]。また、11日に業績上方修正を行った、真空部品加工のマルマエ <6264> [東証P]はどうか。このほか、半導体製造装置大手の一角であるKOKUSAI ELECTRIC <6525> [東証P]も今期大幅増益見通しであり、株価は出直ってきた。ここから面白そうだ。

2026年6月12日 記

株探ニュース

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