富田隆弥の【CHART CLUB】 6月は6万円台で大きくもみ合うか
「6月は6万円台で大きくもみ合うか」
◆6月11日に「FIFAワールドカップ2026」が開幕した。世界のサッカーファンの視線は、1カ月以上にわたって繰り広げられる熱戦に釘付けになることだろう。翌12日にはスペースX<SPCX>がナスダック市場に上場する。史上最大規模と言われるIPO(新規株式公開)の成り行きを、世界中の投資家が固唾をのんで見守っている。さらに来週は15~16日に日銀金融政策決定会合、16~17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。FOMCではウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)新議長の采配に投資家の注目が集まろう。
◆このようなタイムスケジュールを踏まえると、日米の株式市場はもうしばらく乱高下を続けてもおかしくはない。日米の主要株価指数は6月初旬に最高値をつけたが、テクニカル指標の過熱や金利上昇、スペースX上場に伴う換金売りなどもあり、その後は調整に転じている。
◆日経平均株価は6月3日の史上最高値6万8786円から11日安値の6万2335円まで1割近く下落し、25日移動平均線(11日時点6万4061円)を一時割り込んだ。チャート上のポイントである25日線を下回ったことには注意が必要だろう。ただし、米国でスペースXの上場、日本ではメジャーSQ(先物・オプション取引の特別清算指数算出)を通過する。これにより需給懸念がいったん収束し、日米両市場ともに切り返しに向かうことも期待される。
◆ETF(上場投資信託)の新規設定が相次ぐなど、株式市場への資金流入が続いている。とはいえ、日経平均株価の6万8000円台はチャートの節目となる。信用買い残が6兆6958億円(5日申し込み時点、東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)と過去最高に膨れていることや金利上昇、加えて7月になるとETF分配金捻出の換金売りも懸念され、上値を大きく欲張ることはできそうにない。6月の日経平均株価は6万円台で大きくもみ合うことを想定しておく。
(6月11日 記、原則毎週土曜日に更新)
情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
株探ニュース