伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 8月2日版
週明け後に下げるなら5万0558円を目指す
1. 日経平均株価の8月の月足が陽線引けする時の値動き
図1は、 日経平均株価の8月の月足が陽線引けした時の値動きのパターンです。左側がはっきりとした上昇の流れを作り、8月の上げ幅が大きくなった時の値動きです。右側は保ち合いとなって、結果として陽線引けした時の値動きになります。8月は積極的に上昇して年初来高値を取りに行く時期ではないので、ジグザグに推移している年が目立ちます。
前回、8月の月足が陰線引けして値幅の大きな動きになった場合、月初から下げることが多いと述べましたが、8月の月足が陽線引けする場合、月初からすんなりと上げる展開になっていません。
図1の左側は、8月が値幅の大きな上昇の動きになっている時の値動きです。上段のように月初にいったん下げて、月中から上昇する展開となるか、下段のように月初にジグザグにもみ合ってから上昇する展開になっており、月初からすんなりと上昇していません。
ところで、8月がはっきりとした上昇の流れを作っている年は、1月から7月までの高値圏に位置して、8月に積極的に年初来高値を更新する展開になっていることがほとんどありません。たいていの場合、年の前半に下げの流れを作り、1月から7月までの安値圏からの反発場面として、8月がはっきりとした上昇の流れを作っています。
1992年、1995年、2000年、2006年、2012年は、7月または8月が年初来安値付近に位置していて、8月が上昇しています。
2003年、2005年、2020年は、経済対策や円安により、8月に年初来高値を更新する動きとなった後、年末頃まで上昇の流れを継続しています。
8月が上昇の流れになる場合、たいてい年初来安値から上昇する流れの中で、上げています。
年初来高値を目指す動きになっている時は、経済対策など特別な環境があって、特別に強い動きとなっています。
図1 日経平均株価の8月が上昇するときの値動き
