話題株ピックアップ【夕刊】(2):荏原実業、リンテック、技研製
■荏原実業 <6328> 2,435円 +34 円 (+1.4%) 本日終値
荏原実業<6328>が全体軟調地合いに抗して続伸。上下水処理施設向けで実績の高い環境装置のファブレス装置メーカーで半導体向け計測器などでも需要を開拓している。英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NAVF)が同社株を買い増す動きをみせており、NAVFが28日付で関東財務局に提出した変更報告書で、共同保有分を含めた保有株比率が12.69%と前回開示の11.69%から1%上昇したことが判明した。保有目的は「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為などを行うこと」としており、同社株の中期的な株式価値向上に対する期待が株価に浮揚力を加えている。
■リンテック <7966> 5,890円 +70 円 (+1.2%) 本日終値
リンテック<7966>は後場プラス圏に浮上した。きょう午前11時ごろ、開発・製造拠点である伊奈テクノロジーセンター(埼玉県伊奈町)に25億円を投じて新棟を建設したと発表した。需要拡大が続く半導体関連装置を中心に新装置の開発力向上と生産能力の増強を図るとしており、好感した買いが入った。10月から稼働する。今回の新棟建設により、開発エリアの床面積が従来比約1.5倍、製造エリアが約1.6倍になるという。
■技研製作所 <6289> 2,027円 +23 円 (+1.2%) 本日終値
技研製作所<6289>が高い。同社はきょう、鋼矢板の硬質地盤への圧入を可能にする「硬質地盤クリア工法」と鋼管杭回転切削圧入工法「ジャイロプレス工法」で使用される消耗部品に関して、高知第2工場で一部自社生産を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。これは、自然災害やシステム障害など不測の事態によるサプライチェーン上のリスクに対応するBCP(事業継続計画)の一環として、年間消費量の多い消耗部品を内製化するもの。自社工法の海外需要が高まるなか、安定供給体制の確立とコストダウンを通じて国際競争力維持につなげるとしている。
■扶桑化学工業 <4368> 3,125円 +30 円 (+1.0%) 本日終値
扶桑化学工業<4368>が逆行高、今月中旬を境に底値圏からの戻り足が鮮明だ。直近で5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現しているが、きょうはプライム市場の90%以上が下落する全面安商状のなか5連騰と気を吐いている。世界首位級の果実酸大手メーカーだが、半導体向け研磨剤として旺盛な需要がある「超高純度コロイダルシリカ」のトップサプライヤーとしてマーケットで認知されている。先端AI半導体向けで特需を謳歌するとともに業績も飛躍期に突入している。アナリスト筋の評価も高く、27年3月期は営業利益段階で前期比29%増の243億円と最高利益更新を見込むが、一段の増額修正余地を指摘する声も少なくない。
■住友ベークライト <4203> 8,212円 +78 円 (+1.0%) 本日終値
住友ベークライト<4203>は堅調に推移。きょう、米国のXDemicsが開発・製造する高密度細胞培養プラットフォーム「Expansify」について、日本における販売契約を締結したと発表しており、株価の支援材料となったようだ。10月から顧客への案内を始める。従来の細胞培養では酸素供給不足と細胞へのストレスが課題になっていたが、Expansifyではガス透過性構造により細胞近傍への効率的な酸素供給を行うことで撹拌や通気を不要とし、細胞へのせん断ストレスを抑制した培養を実現。再生医療や細胞・遺伝子治療分野における研究開発及び製造プロセスを効率化することが期待されているという。
■ネクソン <3659> 2,625.5円 -442.5 円 (-14.4%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
ネクソン<3659>が大幅に4日続落。この日は9月末の配当権利落ち日。ネクソンは12月期決算企業であるが、資本効率の向上に向けて超過資金の一部を株主に還元するとして、同社は9月30日を基準日として特別配当415円を実施すると8月13日に発表していた。配当権利付き最終売買日の9月28日までの間、同社株のサポート要因となっていたが、29日に入り高配当の権利落ちの影響が大きく出ている。
■日本電技 <1723> 2,203円 -341 円 (-13.4%) 本日終値
日本電技<1723>が大幅安で4日続落。同社は28日の取引終了後、株式売り出しを決議したと発表した。短期的な株式需給の悪化を警戒した売りがかさんだようだ。みずほ銀行など既存株主が合計で385万2600株を売り出す。需要状況に応じ、上限57万7800株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。売出価格は10月6日から9日までのいずれかの日に決める。日本電技は株式の持ち合いに関する方針の見直しを進めてきた。複数の株主より同社株の売却意向を確認したことから、売り出しの実施を決めた。
■ノエビアHD <4928> 4,470円 -315 円 (-6.6%) 本日終値 東証プライム 下落率8位
ノエビアホールディングス<4928>やヨコレイ<2874>、FPG<7148>といった9月期決算銘柄に安いものが目立つ。きょう29日は9月期末の配当と株主優待の権利落ち日にあたることから、処分売りの動きが優勢となっているようだ。エアトリ<6191>やディア・ライフ<3245>、キャリアデザインセンター<2410>、デジタリフト<9244>なども下落している。
■長谷工コーポレーション <1808> 2,595.5円 -129 円 (-4.7%) 本日終値
長谷工コーポレーション<1808>は安い。28日の取引終了後、子会社の長谷工リフォームが公正取引委員会から排除措置命令及び課徴金納付命令を受けたと発表しており、嫌気されている。長谷工リフォームは3月4日に関東地区における大規模修繕工事の受注に関し、独占禁止法違反の疑いがあるとして、公正取引委員会から立ち入り検査を受けていた。課徴金額は3億2937万円で、来年4月30日までに国庫に納付することが命じられている。なお、課徴金は第2四半期累計(4~9月)に営業損失として計上する見通しであるものの、今回の件に伴う通期業績予想の修正は行わない。
■中外製薬 <4519> 6,096円 -266 円 (-4.2%) 本日終値
中外製薬<4519>が4日続落。28日の取引終了後に、ロシュ社が開発中の皮下投与の抗潜在型ミオスタチンスイーピング抗体エムグロバルト(開発コードGYM329)について、肥満症を対象とした臨床開発を中止するとともに、ロシュ社におけるエムグロバルトの開発を終了すると発表したことが嫌気された。これに伴い、中外薬はロシュ社からエムグロバルトに関するすべてのライセンス権の返還を受ける予定。また、導出活動も視野に脊髄性筋萎縮症(SMA)に対する開発再開に向けた準備を開始した。
株探ニュース