杉村富生が斬る!戌年「有望株!」 <新春お年玉企画>
「2018年戊戌相場の展望&活躍株を探る!」
●波乱場面は押し目買いのチャンス!
2018年相場はどんな展開になるのだろうか。基本的には強気で対処したい。2017年同様、明るい1年になろう。日経平均株価は(1)NYダウ の水準(2万4800ドル)の2万4800円絡み、(2)PER16.6倍の2万5100円前後の水準を目指す、と主張している。仮に、NY市場並みのPER18.7倍に買えば、2万8200円の目標値を設定できる。
ただし、1~2月は波乱が予想される。もちろん、そこは押し目買いのチャンスになるが……。北朝鮮リスクに加え、ビットコインの急落、欧州の政治情勢、中国の理財商品問題が不安材料だ。為替はトレンド的に円安と考えているが、年初は円高の可能性があろう。
10干12支では60年に一度の「戊戌」(つちのえいぬ)だ。戊は「茂」(草木が生い茂る)に通じる。反面、戌には「減」(衰退する)の意味がある。草木が刈り取られた後に、新たな芽(新興企業の登場)が生じる情景か。
60年前の「戊戌」がまさに、そうだった。1958年は戦後復興を成し遂げ、高度成長に突入しようとしていたときだ。「東洋の奇跡」である。岩戸景気がスタート、皇太子ご婚約、三種の神器に代表される家電製品の普及が始まった。さらに関門トンネルが開業、東京タワーが竣工している。首相は安倍晋三首相の祖父の岸信介氏だった。この年、東京通信工業がソニー <6758> に社名を変更している。
●外国人が本格参戦の構え! 市場環境は良好!
犬は人に忠実だ。それに、安産・子宝の象徴でもある。相場格言では戌笑う!という。2018年は健康、かつ投資成果を上げ、笑って終わりたいものだ。そのためには現状を正しく認識し、リスク・マネジメントを徹底すること、これが肝要である。
一方、物色面ではどうか。テーマ的にはIoT、AI 、センサー、全固体電池、バイオ、量子コンピューター、パワー半導体、M&A、情報セキュリティ、働き方改革、AIスピーカー、ICタグ、外国人雇用、仮想通貨、防衛、ブロックチェーン、ビッグデータ、クラウド、EV、自動運転、スマホ決済、無人店舗、生体認証、ロボットなどが交互に物色されると思う。
注目銘柄としては別掲の10銘柄をピックアップしている。新旧のIPO銘柄が1~2月(節分が分岐点?)は引き続いて、フィーバーすると判断しているが、あえて急騰した銘柄は避けた。ただし、ヴィスコ・テクノロジーズ <6698> [JQ]、PKSHA Technology <3993> [東証M]、サインポスト <3996> [東証M]の押し目はロングランに狙える。
需給面では外国人の買いが見込める。2017年の日経平均の上昇率は20%と、NYダウの25%に次ぎ主要国では第2位だった。政治は安定し、企業業績などファンダメンタルズは良好だ。テクニカル的には上昇トレンドに転換している。彼らがこんなおいしい市場を“放置”するはずがないだろう。
◆杉村氏のお薦め「2018年ポートフォリオ10銘柄」
サンセイランディック <3277>
セレス <3696>
アドバンスト・メディア <3773> [東証M]
そーせいグループ <4565> [東証M]
日本ガイシ <5333>
KIホールディングス <6747> [東証2]
川崎重工業 <7012>
岡谷鋼機 <7485> [名証]
NaITO <7624> [JQ]
ノーリツ鋼機 <7744>
2017年12月28日 記
★元日~3日に、2018年「新春特集」を一挙、“24本”配信します。ご期待ください。
株探ニュース