【↑】日経平均 大引け| 反発、米国の保護主義懸念が和らぎ買い先行 (3月8日)

市況
2018年3月8日 16時47分

日経平均株価

始値  21488.16

高値  21488.16(09:00)

安値  21299.40(14:35)

大引け 21368.07(前日比 +115.35 、 +0.54% )

売買高  12億2576万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆5017億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反発、米国の保護主義懸念が和らぎ買い先行

2.朝高後は為替の円高基調を受け伸び悩む

3.メジャーSQや米雇用統計発表を前に積極買いに乏しい

4.半導体やIT関連を中心に買い戻される

5.値上がり銘柄数は値下がりを下回る

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは82ドル安と3日ぶりに反落。コーン国家経済会議委員長の辞任を受け、米国の保護主義が強まるとの懸念から売りが優勢となった。

東京市場では、半導体やIT関連株などを中心に買いを呼び込み日経平均株価は反発に転じた。ただメジャーSQ算出を明日に控え上値に重さもみられた。

8日の東京市場は、朝方から買い優勢の展開で日経平均は前日比プラス圏での展開に終始した。米国家経済会議委員長のコーン氏の辞任は米株式市場の波乱要因となったが、その一方でホワイトハウスが鉄鋼やアルミニウム関税強化の対象国について柔軟な姿勢を示すなど、トランプ政権の保護主義に対する過剰な警戒ムードが和らいだことから買い安心感につながった。ただ、日経平均は寄り付きに230円以上の上昇をみせたものの、その後は伸び悩んだ。外国為替市場では引き続き円高に対する懸念が拭い切れず、3月期末を前に国内機関投資家の益出しを狙った保有株売却の動きも上値を重くしている。明日にメジャーSQ算出を控えることや9日の米雇用統計の発表を前にして、積極的に上値を買う動きにも乏しかった。東証1部の値上がり銘柄数も値下がりを下回った。

個別では、東京エレクトロン<8035>が商いを膨らませ大幅高、ソフトバンクグループ<9984>、SBIホールディングス<8473>なども高い。任天堂<7974>が物色人気、エーザイ<4523>も活況高となった。メディカル・データ・ビジョン<3902>が急伸、イー・ガーディアン<6050>も値を飛ばした。キッツ<6498>、エスケイジャパン<7608>が大幅高、ステラ ケミファ<4109>も上値追い。オオバ<9765>、インプレスホールディングス<9479>も高い。

半面、コマツ<6301>、住友金属鉱山<5713>が軟調だったほか、花王<4452>、資生堂<4911>も売られた。鳥貴族<3193>、東京エネシス<1945>が急落、GMOインターネット<9449>、アイスタイル<3660>も大きく値を下げた。アインホールディングス<9627>、日本電子<6951>なども安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、エーザイ <4523> 、ファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約92円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、花王 <4452> 、資生堂 <4911> 、リクルート <6098> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約42円。

東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)その他製品、(3)医薬品、(4)電気機器、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)その他金融業、(4)化学、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△アンビション <3300> [東証M]

エース証券が目標株価を引き上げ。

△プロパティA <3464> [東証2]

分割後も株主優待を継続。

△王子HD <3861> 、北越紀州紙 <3865>

「4月1日から白板紙を値上げ」との報道。

△冶金工 <5480>

岩井コスモ証券が新規に買い推奨。

△ユーシン精機 <6482>

1→2の株式分割を実施。

△キッツ <6498>

大和証券が投資判断を引き上げ。

△Fringe <6550> [東証M]

レオスの保有割合5%超が判明。

△今村証券 <7175> [JQ]

未定だった今期配当は12.5円増配。

△プラザクリエ <7502> [JQ]

株主優待制度を拡充。

△ウィズメタク <9260>

ベジタリアン向け寿司商材を販売開始。

▼エルテス <3967> [東証M]

前期売上を11%下方修正。

▼GMO <9449>

傘下のGMOコインが金融庁から業務改善命令。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)MDV <3902> 、(2)キッツ <6498> 、(3)イーガーディ <6050> 、(4)MARUWA <5344> 、(5)SKジャパン <7608> 、(6)DIT <3916> 、(7)エーザイ <4523> 、(8)ソルクシーズ <4284> 、(9)ネオジャパン <3921> 、(10)ソースネクス <4344>

値下がり率上位10傑は(1)鳥貴族 <3193> 、(2)東京エネシス <1945> 、(3)Vコマース <2491> 、(4)GMO <9449> 、(5)アイスタイル <3660> 、(6)ヤーマン <6630> 、(7)アインHD <9627> 、(8)スシローGH <3563> 、(9)花王 <4452> 、(10)ミツバ <7280>

【大引け】

日経平均は前日比115.35円(0.54%)高の2万1368.07円。TOPIXは前日比5.99(0.35%)高の1709.95。出来高は概算で12億2576万株。東証1部の値上がり銘柄数は938、値下がり銘柄数は1042となった。日経ジャスダック平均は4041.88円(22.67円高)。

[2018年3月8日]

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