【↑】日経平均 大引け| 反発、米株安も目先筋の買い戻しが優勢 (12月17日)

市況
2018年12月17日 16時30分

日経平均株価

始値  21391.73

高値  21563.27(09:31)

安値  21363.67(09:20)

大引け 21506.88(前日比 +132.05 、 +0.62% )

売買高  13億6210万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆0651億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反発、前週末の下げの反動で米株安でも頑強な値動きに

2.世界景気減速に対する懸念も織り込みが進み、目先筋の買い戻しが優勢

3.アジア株市場は高安まちまちながら、ザラ場中に円安に振れ買い安心感

4.電力ガス、不動産、建設など内需が買い集め、半導体関連も下げ止まる

5.売買代金2兆円と低調で値下がり銘柄数は東証1部全体の67%占める

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは496ドル安と3日ぶりに大幅に反落した。中国や欧州の軟調な経済指標を受けて世界景気の減速懸念が再燃した。

週明けの東京市場では、日経平均株価が朝方は前週末終値近辺でもみ合ったが、その後は上げ幅を広げ2万1000円台後半で強い動きを続けた。

17日の東京市場は頑強な値動き。前週末の米株市場でNYダウナスダック指数が大幅な下げをみせたものの、目先筋の売りを吸収し、再び2万1500円台に切り返した。中国や欧州での低調な経済指標を受けて世界景気減速に対する懸念が強まっているが、日経平均は前週末に米株指数先物を横目に急落しており、きょうは目先筋の買い戻しが優勢となった。アジア株市場は高安まちまちの展開だったが、為替が取引時間中に円安含みに振れたことが投資家心理に味方した。業種別には、電力ガスや不動産、陸運、保険、建設など内需株が買いを集めたほか、半導体関連株への買い戻しも観測された、ただ、東証1部の値下がり銘柄数は全体の67%を占めるなど値上がり銘柄数を大きく上回っており、日経平均採用の値がさ株などが偏って買われた感も強い。売買代金は2兆円と低調だった。

個別では、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が大幅高、ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢。東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>なども堅調。ジャパンディスプレイ<6740>が商いを伴い大幅続伸、クミアイ化学工業<4996>はストップ高となった。鎌倉新書<6184>、イオンファンタジー<4343>も高い。レノバ<9519>も上昇。日本ハム<2282>が買われ、東京電力ホールディングス<9501>、関西電力<9503>など電力株の上げも目立った。

半面、資生堂<4911>が軟調、日立製作所<6501>も安い。ホシザキ<6465>が続急落となったほか、RS Technologies<3445>、正栄食品工業<8079>、日本CMK<6958>はいずれもストップ安に売り込まれた。IDOM<7599>、西松屋チェーン<7545>などが大きく値を下げ、サイバネットシステム<4312>、シュッピン<3179>も下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、KDDI <9433> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約65円。うち37円はユニファミマ1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は第一三共 <4568> 、リクルート <6098> 、資生堂 <4911> 、豊田通商 <8015> 、エーザイ <4523> 。押し下げ効果は約13円。

東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)陸運業、(3)不動産業、(4)保険業、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)機械、(4)水産・農林業、(5)金属製品。

■個別材料株

△ベルグアース <1383> [JQ]

今期経常は3.8倍増益へ。

△日ハム <2282>

500万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△神戸物産 <3038>

今期経常は3%増で6期連続最高益、実質増配へ。

△ジェネパ <3195> [東証M]

前期経常は4.8倍増で4期ぶり最高益、今期業績は非開示。

△エニグモ <3665> [東証M]

2-10月期(3Q累計)経常が51%増益。

△セグエG <3968> [JQ]

21日付で東証2部へ市場変更。

△システムサポ <4396> [東証M]

上期経常を51%上方修正。

△クミアイ化 <4996>

今期経常は微増で2期連続最高益更新へ。

△MSOL <7033> [東証M]

今期経常は34%増で4期連続最高益更新へ。

△阪急阪神 <9042>

SMBC日興証券が投資評価を「1」へ引き上げ。

▼システムズD <3766> [JQ]

受託業務で契約及び法令違反。

▼日本CMK <6958>

製造工程に関する未承認変更が判明。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740> 、(2)クミアイ化 <4996> 、(3)鎌倉新書 <6184> 、(4)イオンファン <4343> 、(5)神戸物産 <3038> 、(6)多木化 <4025> 、(7)ユニファミマ <8028> 、(8)フジコーポ <7605> 、(9)T&Gニーズ <4331> 、(10)レノバ <9519>

値下がり率上位10傑は(1)RSテクノ <3445> 、(2)正栄食 <8079> 、(3)日本CMK <6958> 、(4)フリービット <3843> 、(5)アリアケ <2815> 、(6)ホシザキ <6465> 、(7)IDOM <7599> 、(8)enish <3667> 、(9)東海運 <9380> 、(10)ブラス <2424>

【大引け】

日経平均は前日比132.05円(0.62%)高の2万1506.88円。TOPIXは前日比2.04(0.13%)高の1594.20。出来高は概算で13億6210万株。東証1部の値上がり銘柄数は648、値下がり銘柄数は1420となった。日経ジャスダック平均は3436.54円(35.73円安)。

[2018年12月17日]

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