【↓】日経平均 大引け| 小反落、決算発表本番を前に様子見ムード強まる (10月26日)
始値 23520.78
高値 23572.60(09:07)
安値 23475.52(12:37)
大引け 23494.34(前日比 -22.25 、 -0.09% )
売買高 8億0839万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆5929億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅反落、薄商いで方向感なくもみ合う展開に
2.米大統領選や国内企業の決算発表本番を前にして様子見ムード
3.欧州で新型コロナ感染が再拡大していることも買い手控え材料
4.非鉄や電機株が買われ、金融や情報通信セクターに売り目立つ
5.売買代金は1兆6000億円台を割り込み約2ヵ月ぶり低水準
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比28ドル安と小幅に反落した。インテルの決算が不調だったことが嫌気されたほか、追加経済対策への不透明感が強まったことも上値を抑える要因となった。
週明けの東京市場では、売り買いともに様子見ムードが強まり、日経平均株価は朝方高い場面もあったがその後はすぐに値を消す展開となった。
26日の東京市場は売り買いともに手控えられ、日経平均は前日終値を挟んで狭いレンジでもみ合った。前週末の米国株市場では追加経済対策を巡る先行き不透明感を背景に方向性が定まらず、NYダウが小幅安ながらナスダック総合指数は高くなるなどまちまちの動き。大統領選を来週に控えていることや、欧州を中心に新型コロナウイルス感染が再拡大していることで積極的な買いポジションは取りにくく、それは東京市場も同様。前引け時点では値上がりと値下がり銘柄数が拮抗していたが、後場に入ると手仕舞い売りが出て値を下げるものが目立った。業種別では非鉄や電機セクターが高い一方、金融や情報通信セクターに売りが出た。閑散商状が極まっており、東証1部の売買代金は1兆6000億円台をわずかながら割り込み、8月24日以来約3ヵ月ぶりの低水準だった。
個別では、ソニー<6758>が堅調、村田製作所<6981>も買いが優勢だった。ファーストリテイリング<9983>が上昇したほか、キヤノン<7751>、NEC<6701>も値を上げた。信越化学工業<4063>も堅調。エスケイジャパン<7608>がストップ高、一蔵<6186>も一時値幅制限いっぱいに買われた。サンデンホールディングス<6444>が物色人気。東邦亜鉛<5707>が値を飛ばした、日本電波工業<6779>なども買いを集めた。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が下値模索、ネクソン<3659>も売られた。エムスリー<2413>が下落したほか、アサヒグループホールディングス<2502>、資生堂<4911>なども値を下げた。レーザーテック<6920>も軟調。メディカル・データ・ビジョン<3902>が急落、キャリアリンク<6070>も大きく値を下げた。ラクーンホールディングス<3031>、日本M&Aセンター<2127>も大幅安となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、京セラ <6971> 、ソニー <6758> 、信越化 <4063> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約67円。うち36円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、エムスリー <2413> 、中外薬 <4519> 、ダイキン <6367> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約92円。
東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)電気機器、(3)鉱業、(4)繊維製品、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)サービス業、(2)証券商品先物、(3)その他金融業、(4)情報・通信業、(5)精密機器。
■個別材料株
△日東富士 <2003>
21年3月期営業利益予想を上方修正。
△共和レ <3553>
21年3月期業績予想を上方修正。
△昭和パックス <3954> [JQ]
21年3月期業績予想を上方修正。
△カイノス <4556> [JQ]
21年3月期営業利益予想を上方修正し一転増益へ。
△オンコセラピ <4564> [東証M]
子会社が新型コロナのPCR検査受託を開始。
△日電波 <6779>
車載レーダー計測用ミリ波周波数ダウンコンバータを開発。
△ツインバード <6897> [東証2]
フリーザーボックス1000台を新規受注。
△松屋R&D <7317> [東証M]
上期経常を56%上方修正。
△キヤノンMJ <8060>
20年12月期業績及び配当予想を上方修正。
△アコム <8572>
未定としていた21年3月期業績は18%営業増益で2円増配を見込む。
▼東京製鉄 <5423>
21年3月期営業益予想を下方修正。
▼A&T <6722> [JQ]
第3四半期営業益62%減で通期計画進捗率36%。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)一蔵 <6186> 、(2)SKジャパン <7608> 、(3)サンデンHD <6444> 、(4)キヤノンMJ <8060> 、(5)京阪神ビル <8818> 、(6)平河ヒューテ <5821> 、(7)東邦鉛 <5707> 、(8)共和レ <3553> 、(9)ミツバ <7280> 、(10)GDO <3319> 。
値下がり率上位10傑は(1)MDV <3902> 、(2)ミダック <6564> 、(3)キャリアL <6070> 、(4)LTS <6560> 、(5)ラクーンHD <3031> 、(6)日本M&A <2127> 、(7)キューブシス <2335> 、(8)メドピア <6095> 、(9)アセンテック <3565> 、(10)ファインデ <3649> 。
【大引け】
日経平均は前日比22.25円(0.09%)安の2万3494.34円。TOPIXは前日比6.34(0.39%)安の1618.98。出来高は概算で8億0839万株。東証1部の値上がり銘柄数は815、値下がり銘柄数は1245となった。日経ジャスダック平均は3595.63円(22.16円安)。
[2020年10月26日]
株探ニュース