「冷凍冷蔵設備」が19位にランクイン、英で新型コロナワクチン接種開始で注目度高まる<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「冷凍冷蔵設備」が19位にランクインしている。
米ファイザーと独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチン接種が英国で8日に始まった。米国でも食品医薬品局(FDA)の諮問委員会が10日、緊急使用の承認を勧告することを決定し、FDAは11日にも正式に緊急使用許可を出す見通しとなっており、これを受けて12月中旬にも接種が開始される予定となっている。こうしたことを受けて、各国でワクチン供給網の整備が進められているが、ファイザーなどが開発したワクチンはセ氏マイナス70度の低温で管理・輸送する必要があることから、テーマとしての「冷凍冷蔵設備」への注目度が高まっているようだ。
ファイザーほどではないものの、米バイオ製薬のモデルナなどが開発を進めるワクチンも低温での管理・輸送が必要とされている。これらは「メッセンジャーRNAワクチン」というワクチンで、温度変化で壊れやすい物質を使うため、低温での管理が必要とされる。そのため、米国などでは既に低温冷凍庫の確保が活発化しており、日本でも同様の事態が予想されている。
経済活動の正常化には、コロナ禍を抑え込む必要があることから、ワクチンの供給に伴う冷凍冷蔵設備関連銘柄への注目は、当面続くとの見方が強い。この日はツインバード工業<6897>が急伸したが、ほかは目立った動きが少なかった。