「全固体電池」が2位にランク、FDKが生産開始で注目度高まる<注目テーマ>

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2020年12月24日 12時20分

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FDK<6955>は21日、湖西工場(静岡県湖西市)で表面実装部品(SMD)対応小型全固体電池「SoLiCell」の生産を開始したと発表。同社は18年12月に開発して以降、サンプル出荷や改良と並行して、生産体制の整備を進めてきた経緯がある。

全固体電池 とは、現在普及しているリチウムイオン電池 が電解質に液体の有機系溶剤を用いているのに対し、無機系の固体電解質を使う電池のこと。化学的に安定した固体のセラミックスを利用するため、リチウムイオン電池のように電解液が漏れて発火する恐れがなく、エネルギー密度を高めても安全性や耐久性を確保することができる。また、バッテリーパックの冷却システムや発煙・発火時の排気システムなどを簡素化して体積エネルギー密度を高めることができ、EVに搭載すれば航続距離の延長や充電時間の短縮が実現できる可能性がある。

FDK以外にもマクセルホールディングス<6810>は19年9月に硫化物系固体電解質を使用したコイン形全固体電池のサンプル出荷を開始し、21年には本格量産へ移行する計画。既に全固体電池を開発済みの村田製作所<6981>は20年度中の量産開始に向けて準備を進めている。

FDKやマクセル、村田製が主にウェアラブル端末IoT機器を対象としているのに対し、EV向けに注力しているのがトヨタ自動車<7203>だ。同社は10年に研究開発のための部署を立ち上げ、14年にはコムスという超小型EVを動かすことに成功。同社は20年4月に操業を開始したパナソニック<6752>との合弁会社でも全固体電池を含めた次世代電池の開発を進めている。

出所:MINKABU PRESS

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