【↑】日経平均 大引け| 反発、欧米株高を受け30年5ヵ月ぶりの高値 (1月21日)
始値 28710.41
高値 28846.15(09:08)
安値 28677.61(09:19)
大引け 28756.86(前日比 +233.60 、 +0.82% )
売買高 11億4447万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4955億円 (東証1部概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は反発、欧米株高を受けリスク選好の展開に
2.14日の高値を上回り、30年5ヵ月ぶりの高値圏に浮上
3.バイデン新政権の発足で財政出動による景気回復に期待感
4.半導体関連の一角が利食われ後場は上げ幅を縮小する動き
5.売買代金は2兆5000億円弱で今週に入ってからは最高
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比257ドル高と続伸し過去最高値を更新した。米民主党のバイデン氏が大統領に就任し、経済対策に対する期待から買いが優勢となった。
東京市場では、前日の欧米株高を受けリスクを取る動きが強まり日経平均株価は反発、14日につけた高値を上回り30年5ヵ月ぶりの水準に再浮上した。
21日の東京市場は、朝方から広範囲に買いが優勢となった。前日の欧州株市場が総じて堅調だったほか、米国株市場では主要株3指数がいずれも最高値を更新したことで買い安心感が強まった。米国ではバイデン新政権が発足し、財政出動による景気回復への期待感が改めて意識された。東京市場では先駆した半導体関連の一角などに利益確定の動きがみられたものの、機械や化学など景気敏感セクターへの買いや内需系のシステム開発関連株などが上昇し全体指数を押し上げる格好となった。日銀の金融政策決定会合については現状維持で相場への影響は限定的だった。日経平均は朝方に一時300円を超える上昇をみせる場面もあったが後場は伸び悩んだ。東証1部の売買代金は2兆5000億円弱と今週に入ってからは最も高水準だった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金をこなし昨年来高値を更新、村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>など電子部品株も高い。トヨタ自動車<7203>が堅調、日本電産<6594>も買い優勢だった。日本M&Aセンター<2127>、ダイレクトマーケティングミックス<7354>などが値を飛ばしたほか、セラク<6199>も買われた。住友林業<1911>が上昇し、ISID<4812>は大幅高。
半面、任天堂<7974>が下落、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体関連も利益確定売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も軟調。豊和工業<6203>が急落したほか、石川製作所<6208>も売られるなど防衛関連株の下げが目立つ。明電舎<6508>が軟調、レノバ<9519>も売りに押された。武蔵精密工業<7220>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、TDK <6762> 、エムスリー <2413> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約134円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、ファナック <6954> 、スズキ <7269> 、コナミHD <9766> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約27円。
東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)サービス業、(2)情報・通信業、(3)金属製品、(4)石油石炭製品、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)銀行業、(3)電気・ガス業、(4)鉱業、(5)保険業。
■個別材料株
△トランスG <2342> [東証M]
新型コロナに対する抗体の販売開始へ。
△神栄 <3004>
空気洗浄度管理に適したパーティクルセンシングモニター販売開始へ。
△エニグモ <3665>
期末配当予想を無配から10円へ増額修正。
△アバント <3836>
英国ソフト会社のメタプラクシスと資本・業務提携。
△三菱ケミHD <4188>
マルカサイド加工生地の新型コロナ不活化効果を確認。
△電通グループ <4324>
本社ビルの売却を検討。
△みらいWKS <6563> [東証M]
日経CNBC「トップに聞く」に社長出演。
△パナソニック <6752>
「ワクチン保冷容器を開発」との報道。
△ツインバード <6897> [東証2]
ワクチン保冷庫の月産台数を10倍に増強。
△東京通信 <7359> [東証M]
20年12月期業績は営業利益が計画上振れ。
▼イボキン <5699> [JQ]
前12月期連結営業利益の減額修正を嫌気。
▼旭化学 <7928> [JQ]
東証がきょうから信用規制実施。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)サイバーリン <3683> 、(2)ランド <8918> 、(3)日本M&A <2127> 、(4)アバント <3836> 、(5)アゴーラHG <9704> 、(6)Dmミックス <7354> 、(7)リンクユー <4446> 、(8)ISID <4812> 、(9)セラク <6199> 、(10)日本光電 <6849> 。
値下がり率上位10傑は(1)光世 <8617> 、(2)豊和工 <6203> 、(3)宮越HD <6620> 、(4)Sサイエンス <5721> 、(5)RSテクノ <3445> 、(6)石川製 <6208> 、(7)ベステラ <1433> 、(8)大正薬HD <4581> 、(9)木村化 <6378> 、(10)USENHD <9418> 。
【大引け】
日経平均は前日比233.60円(0.82%)高の2万8756.86円。TOPIXは前日比11.06(0.60%)高の1860.64。出来高は概算で11億4447万株。東証1部の値上がり銘柄数は1288、値下がり銘柄数は785となった。日経ジャスダック平均は3809.62円(10.94円高)。
[2021年1月21日]
株探ニュース