「半導体製造装置」が10位、コロナ禍の産業構造変化で活況続く<注目テーマ>
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10半導体製造装置
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体製造装置 」が10位となっている。
9日の東京株式市場は前日に日経平均が600円を超える上昇をみせたことで、利益確定の売り圧力も意識されたが、それをこなしてプラス圏でなお上値を慕う値動きをみせている。前日の米国株市場ではリスク選好ムードが続き、NYダウなど主要株価3指数はいずれも最高値を更新したが、その牽引役となっているのが半導体関連。エヌビディアが6%超の大幅高をみせたほか、インテルやザイリンクスなども軒並み上昇した。半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズは5.4%高と大きく水準を切り上げている。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3%を超える上昇となった。
コロナ禍にあっても半導体市場の成長に陰りは見られない。むしろ、生活スタイルや産業構造の変化で半導体特需が発生している。高速通信規格5Gの普及で関連投資が本格化しているほか、巣ごもり化を背景として「ニンテンドースイッチ」を中軸にゲーム関連需要が拡大、世界的な企業のテレワーク推進でパソコンなどの通信関連器やデータセンターの増設需要なども加わり半導体を飲み込んでいる状況だ。半導体不足により自動車業界は生産調整を余儀なくされるという事態に陥っている。
半導体メーカーでは受託生産世界トップである台湾のTSMCを筆頭に投資意欲が旺盛で、製造装置メーカーにとっても追い風は強い。また、人工知能(AI)で米国と覇権争いを続ける中国も半導体メーカーの育成を国策として進めており、米中摩擦などの今後の展開にもよるが、日本の半導体製造装置各社に一段と商機が高まる公算は大きい。
関連銘柄としては、半導体製造装置国内トップの東京エレクトロン<8035>をはじめ、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、ニコン<7731>、SCREENホールディングス<7735>、ローツェ<6323>、芝浦メカトロニクス<6590>、ワイエイシイホールディングス<6298>、マルマエ<6264>、野村マイクロ・サイエンス<6254>、サムコ<6387>、シンフォニア テクノロジー<6507>、アルバック<6728>、浜井産業<6131>、アドテック プラズマ テクノロジー<6668>、ホロン<7748>、そして直近東証マザーズに上場したQDレーザ<6613>などが挙げられる。