「防衛」が7位にランク、ウクライナ情勢の緊張度合い高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「防衛」が7位となっている。
ウクライナ情勢の緊張度合いが増すなか、市場では一段と警戒感が高まっている。ロシアのプーチン大統領は21日、親ロシア派武装勢力が実効支配するウクライナ東部の一部地域の独立を承認し、同地域への派兵を決めた。これに対してバイデン米大統領は22日、「侵攻の始まりだ」と強く非難するとともに、ロシアの大手金融機関2社などを対象に第1弾の金融・経済制裁に踏み切ると表明。欧州連合(EU)加盟国は同日、ロシアの一部政治家や軍関係者を対象に制裁を科すことで合意し、23日に制裁措置を承認した。
こうしたなか、岸田文雄首相は23日に首相公邸で記者会見を行い、国際社会と連携して対処する観点から3つの制裁措置をとると表明。ロシアが独立を承認した一部地域の関係者の査証(ビザ)発給停止及び資産凍結、同地域との輸出入の禁止措置の導入、ロシア政府による新たなソブリン債の日本での発行・流通の禁止を行う方針を示した。日米欧はロシアが一段と攻撃的な対応をとれば制裁を拡大する構えをみせており、市場では地政学リスクが意識され防衛関連とされる銘柄に関心が向かいやすくなっている。
この日は、火薬や爆薬を使用して加工した火工品を扱う細谷火工<4274>、防衛省・自衛隊向け装備品などを手掛ける豊和工業<6203>、防衛機器を製造する石川製作所<6208>、防衛向け電子デバイス大手の日本アビオニクス<6946>などが堅調な動きとなっている。