【↓】日経平均 大引け| 反落、前日急騰の反動で利益確定売りが優勢 (11月16日)
日経平均株価
始値 33399.59
高値 33614.13(09:22)
安値 33233.84(11:14)
大引け 33424.41(前日比 -95.29 、 -0.28% )
売買高 14億5188万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆7183億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、前日の大幅高の反動で売りが優勢に
2.円安など追い風に下値では押し目買い、下げは限定的
3.輸出ハイテクが引き続き頑強、小売など内需株は軟調
4.業種別は24業種が安く、個別株も値下がりが7割以上
5.レーザーテク、ルネサスなど半導体主力銘柄が活況高
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比163ドル高と4日続伸した。米卸売物価指数(PPI)の低下を受けてFRBの追加利上げ観測が後退し買いが優勢となった。
東京市場では、幅広く利益確定の動きが広がり、日経平均株価は下値を試す展開となった。しかし、押し目買い需要も旺盛で下げ幅は限定的だった。
16日の東京市場は、前日まで急ピッチで上昇してきた反動で利食い優勢の地合いとなり、日経平均は今週に入って初めて安く引けた。前日は今年最大の上げ幅で3万3500円台まで一気に水準を切り上げたが、本日は米長期金利の上昇などを背景に様子見ムードが強まり、小売や医薬品、食料品など内需株中心に売りがかさんだ。ただ、外国為替市場でドル高・円安が進んだこともあって半導体関連など主力ハイテク株は頑強な値動きを示すものが多く、全体指数を支える格好となった。結局、日経平均の下げは100円未満と小幅にとどまっている。もっとも、業種別では33業種中24業種が下落し、値下がり銘柄数は1200を超えプライム上場銘柄の72%を占めるなど、全体としては売り圧力の強い地合いだったといえる。
個別では、アドバンテスト<6857>が利益確定売りで冴えず、三菱商事<8058>も安い。SMC<6273>が売られたほか、村田製作所<6981>も軟調。三菱重工業<7011>も売りに押された。日本ケミコン<6997>が急落、エムアップホールディングス<3661>も大幅安。力の源ホールディングス<3561>、メドピア<6095>などの下げも目立った。
半面、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が高く、売買代金2位に入ったルネサスエレクトロニクス<6723>も上昇した。三井住友フィナンシャルグループ<8316>が値を上げ、リクルートホールディングス<6098>は大幅高。ソフトバンクグループ<9984>も堅調。キーエンス<6861>の上げが目を引く。ジャパンベストレスキューシステム<2453>が続急騰となり、富士通ゼネラル<6755>、野村マイクロ・サイエンス<6254>、サムコ<6387>、KOKUSAI ELECTRIC<6525>なども値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098>、信越化 <4063>、SBG <9984>、レーザーテク <6920>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約102円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、KDDI <9433>、第一三共 <4568>、キッコマン <2801>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約74円。
東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)サービス業、(3)鉄鋼、(4)精密機器、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)小売業、(2)医薬品、(3)食料品、(4)証券商品先物、(5)水産・農林業。
■個別材料株
△ブラス <2424> [東証P]
上限5.5%の自社株買いを発表。
△SANKO <2762> [東証S]
株主優待制度の内容変更を発表。
△PCIHD <3918> [東証P]
上限20万株の自社株買いと中期計画。
△ヘッドウォ <4011> [東証G]
レッドハットのビジネスパートナーに認定。
△ジャストプラ <4287> [東証S]
上限7.85%の自社株買いを発表。
△ロボペイ <4374> [東証G]
10月度の月次売上高が前年同月比35.0%増。
△寺岡製 <4987> [東証S]
旧村上ファンド系の保有判明受けMBO価格上回る。
△リクルート <6098> [東証P]
バリューアクトによる株式取得が伝わる。
△INEST <7111> [東証S]
プレミアムW <2588> [東証S]と資本・業務提携。
△GEI <9212> [東証G]
住友林 <1911> [東証P]と資本・業務提携。
▼ワクー <4937> [東証G]
今期営業利益76%減へ。
▼オンデック <7360> [東証G]
23年11月期は一転赤字転落の見通し。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)JBR <2453>、(2)リクルート <6098>、(3)パソナG <2168>、(4)富士通ゼ <6755>、(5)Lドリンク <2585>、(6)イワキ <6237>、(7)アーレスティ <5852>、(8)サムコ <6387>、(9)野村マイクロ <6254>、(10)コクサイエレ <6525>。
値下がり率上位10傑は(1)日ケミコン <6997>、(2)エムアップ <3661>、(3)アトラエ <6194>、(4)石原ケミ <4462>、(5)フロンティM <7038>、(6)オイシックス <3182>、(7)力の源HD <3561>、(8)エンプラス <6961>、(9)メドピア <6095>、(10)日本新薬 <4516>。
【大引け】
日経平均は前日比95.29円(0.28%)安の3万3424.41円。TOPIXは前日比4.60(0.19%)安の2368.62。出来高は概算で14億5188万株。東証プライムの値上がり銘柄数は410、値下がり銘柄数は1210となった。東証グロース250指数は691.14ポイント(0.60ポイント安)。
[2023年11月16日]
株探ニュース