話題株ピックアップ【夕刊】(1):テラドローン、オービック、アクセルHD
■日本山村硝子 <5210> 3,230円 +502 円 (+18.4%) ストップ高 本日終値
日本山村硝子<5210>がストップ高。同社は21日、半導体向け大面積ガラスセラミック基板の開発を加速させることを目的に、台湾の工業技術研究院及び中国製釉と研究開発、評価・検証、量産までの体制を構築することで合意したと発表しており、これを好感した買いが流入した。AIや高性能コンピューティング、高速データ伝送分野などの進展により、半導体分野で低誘電特性と高い寸法安定性を両立するガラスセラミック基板が、次世代基板材料として注目されていることを受けて技術連携を行う。大面積対応を視野に入れつつ、低誘電特性と機械的信頼性を兼ね備えたガラスセラミック基板の実用化を目指すとしており、日山村硝は低誘電損失かつ高強度のガラスセラミック材料技術を担当する。また、グループの山村フォトニクスが大面積セラミックシート成形技術及び生産・販売を担当する。
■Terra Drone <278A> 7,220円 +1,000 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
Terra Drone<278A>がストップ高に買われたほか、Liberaware<218A>、ブルーイノベーション<5597>、ACSL<6232>などドローン関連の有力ベンチャーに位置付けられる銘柄群に投資マネーが攻勢をかけている。防衛関連の側面でドローンの存在が世界的に意識されるなか、東京市場でも同様の思惑で関連銘柄の株価を刺激している。政府が21日に殺傷能力がある防衛装備品の輸出を規制してきた「5類型」を撤廃したほか、小泉進次郎防衛大臣がドローンの国産化が不可欠との見解を示したことも伝わり、関連銘柄が動意づいた。そうしたなかテラドローンは、その思惑買いの先陣を切っている。同社は欧州を軸にドローンの航空運航管理(UTM)で実績が高いが、3月末にはウクライナのディフェンステック企業であるAmazing Drones(アメイジング・ドローンズ)との資本・業務提携を発表しマーケットの耳目を驚かせた経緯がある。提携と同時に新型迎撃ドローン「Terra A1」を販売開始することも開示し、今後の軍用ドローンへの展開シナリオが同社株の時価総額を膨張させた。直近では前週末17日に、発売した「Terra A1」について、ウクライナにおける実運用が始まったと発表している。更に前日(21日)には「防衛装備品市場への本格参入」を踏まえ、28日に具体的な進捗および今後の事業戦略に関する説明会を開催しオンライン配信も行うことを発表しており、短期資金の誘導に弾みがついた。
■大本組 <1793> 1,845円 +208 円 (+12.7%) 本日終値
大本組<1793>が後場急騰。正午ごろに集計中の26年3月期単独業績について、売上高が従来予想の830億円から874億4000万円(前の期比24.8%増)へ、営業利益が20億円から23億6000万円(同30.1%増)へ、純利益が14億円から18億1000万円(同1.2%増)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。手持ち工事の施工高が予想を上回ったことに加えて、完成工事総利益率の向上などが寄与した。また、業績上振れに伴い、期末一括配当予想を38円から50円(前の期41円)へ引き上げた。
■オービック <4684> 4,582円 +440 円 (+10.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
オービック<4684>は大幅反発。21日取引終了後、26年3月期連結決算を発表。売上高は1352億900万円(前の期比11.5%増)、営業利益は888億2300万円(同13.3%増)だった。企業のデジタル化を背景に、主力の統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」への引き合いが強まった。続く27年3月期の売上高は1487億円(前期比10.0%増)、営業利益は980億円(同10.3%増)を計画。成長トレンドを継続し、連続で過去最高業績を達成する見通しだ。配当予想も94円(前期84円)と増配基調を維持した。あわせて自社株買いの実施を明らかにした。取得上限は1000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.3%)、または500億円。期間は4月22日~来年3月31日。これら発表を好感した買いを呼び込んだ。
■石原産業 <4028> 2,935円 +165 円 (+6.0%) 本日終値
石原産業<4028>は切り返し急。東海東京インテリジェンス・ラボが21日付で石原産の目標株価を2280円から4230円に増額修正した。レーティングは「アウトパフォーム」を継続する。酸化チタンの構造改革が進展し、26年3月期以降は利益成長局面となると想定。無機化学事業でMLCC(積層セラミックコンデンサー)向けチタン酸バリウムが主力の電子部品材料が本格的な数量回復となると見込むほか、ヘルスケア事業の業績改善も予想する。東海東京インテリジェンス・ラボは石原産の28年3月期の営業利益予想を従来の211億円から223億円に見直している。
■アクセルHD <402A> 743円 +39 円 (+5.5%) 本日終値
アクセルスペースホールディングス<402A>が大幅反発。21日の取引終了後に、子会社アクセルスペースが衛星プロジェクトのワンストップサービス「AxelLiner」事業の軌道上実証サービス「AxelLiner Laboratory」の提供に関して、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と基本協定書を締結すると発表したことが好感された。今回の基本協定書は、JAXAが実施する宇宙機用高機動型電気推進の基礎研究と軌道上実験において、「AxelLiner Laboratory」の提供について検討するもので、今後数カ月をメドにJAXAとの間で随意委託契約を締結する予定。期間は26年度から実証期間の終了まで4年程度となる予定で、業績への影響も4年程度をかけて寄与するとしている。
■note <5243> 2,691円 +120 円 (+4.7%) 本日終値
note<5243>は後場に入りプラス転換。午後1時ごろ、日本語で書かれたコンテンツを世界中の読者に届ける多言語対応を5月27日から開始すると発表しており、好材料視された。公開済みの記事のうち一定の基準を満たすテキスト形式の記事を、まずは英語から順次翻訳する。全クリエイターを対象としており、コンテンツを翻訳するかどうかはクリエイターが選択できるようになっている。クリエイターは海外向けプラットフォームや翻訳サービスを介さず、世界中の読者に作品を届けられるようになることから、利用層の拡大につながると期待されている。
■ERIホールディングス <6083> 4,240円 +90 円 (+2.2%) 本日終値
ERIホールディングス<6083>が続伸。21日の取引終了後に、5月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位あたりの金額を引き下げることで、投資家がより投資をしやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的としている。同時に、名古屋市を拠点に建設コンサルタントや補償コンサルタント、測量などを行う太栄コンサルタンツ(名古屋市中区)の株式を取得し子会社化すると発表した。同件による26年5月期業績への影響は軽微としている。
■フリュー <6238> 1,346円 +19 円 (+1.4%) 本日終値
フリュー<6238>が続伸。同社は21日の取引終了後、3月度の月次概況(速報)を開示した。売上高は前年同月比38.0%増の45億5400万円となった。2カ月連続の増収で、伸び率は2月の6.2%を大きく上回っており、好感された。売上高のうちキャラクターやゲーム、アニメなどの世界観を生かした「世界観ビジネス」は同43.9%増。国内クレーンゲームの景品や海外物販、中高価格帯ホビーが好調に推移した。プリントシール機関連事業を展開する「ガールズトレンドビジネス」は同23.2%増。12月下旬から進めた「DEAR 令和&平成 ウチらの伝説プリ」キャンペーン第2弾が引き続き好評で、プレイ回数が増加し消耗品の売り上げも伸びた。
■サイボウズ <4776> 2,158円 +25 円 (+1.2%) 本日終値
サイボウズ<4776>が3日ぶりに反発。この日、「kintone(キントーン)」のAI機能「kintone AI」を正式版として6月から提供すると発表しており、好材料視された。25年4月から「kintone AIラボ」でβ版として提供していた「検索AI」「アプリ作成AI」など全てのAI機能を、正式な機能として利用できるようになる。kintoneに蓄積された社内制度やマニュアル、過去の問い合わせ履歴をAIで横断的に検索することで、検索時間の短縮や社内ナレッジの有効活用につながるほか、日報や商談履歴、活動記録などをAIで要約・分析することで、報告書作成の効率化や、データに基づく新たな気づきを得られるといったメリットがあるという。
株探ニュース