前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
■アトム <7412> 672円 (+68円、+11.3%)
アトム <7412> [東証S]が急反騰。同社は5月8日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期の最終損益(非連結)は15億円の赤字(前の期は5.3億円の黒字)に転落したが、27年3月期は100万円の黒字に浮上する見通しとなったことで好感されたようだ。
■JINSHD <3046> 7,250円 (+710円、+10.9%)
ジンズホールディングス <3046> [東証P]が5日ぶり急反騰。前週末8日の取引終了後に発表した4月度の月次売上状況(速報)で、国内アイウェアショップの既存店売上高が前年同月比10.5%増と39ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。継続的な販促や店舗における接客強化施策により、顧客1人当たりの購買価格が向上したことに加えて、季節商材が売り上げを牽引した。また、インバウンド需要の取り込みも売り上げ増加につながった。なお、全店売上高は同18.2%増だった。
■コナミG <9766> 21,090円 (+1,960円、+10.3%)
コナミグループ <9766> [東証P]が4日続急騰。前週末8日の取引終了後に発表した27年3月期連結業績予想で、売上高5050億円(前期比2.3%増)、営業利益1430億円(同5.2%増)、純利益1010億円(同1.0%増)と4期連続で過去最高業績を見込むほか、年間配当予想を前期比2円50銭増の224円としたことが好感された。家庭用ゲーム機向けタイトルを中心とする主力のデジタルエンタテインメント事業で、「メタルギア」シリーズの集大成となるコレクションの第2弾「METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.2」の発売を予定しているほか、「SILENT HILL」シリーズの最新作や「Castlevania」シリーズの最新作も発売に向け制作中。また、6月に開催予定のワールドカップ効果で4月に累計10億ダウンロードを突破した「eFootball」の貢献も期待されている。26年3月期決算は、売上高4936億7700万円(前の期比17.1%増)、営業利益1358億9100万円(同33.3%増)、純利益1000億1300万円(同33.9%増)だった。デジタルエンタテインメント事業で「メタルギア」「SILENT HILL」など各シリーズのリピート販売などが好調に推移した。
■イエロハット <9882> 1,650円 (+153円、+10.2%)
イエローハット <9882> [東証P]が4日ぶり急反騰。同社は前週末8日の取引終了後、26年3月期の連結決算発表にあわせ、取得総数600万株(自己株式を除く発行済み株式総数の7.0%)、取得総額75億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。株式の需給インパクトを意識した買いが入ったようだ。取得期間は5月18日から来年2月26日まで。取得した全株式を来年3月23日に消却する予定。また、同社は26年3月期の期末配当について、直近の予想から4円増額して33円(年間62円)としたうえで、27年3月期の年間配当予想は前期比6円増配の68円とした。26年3月期の決算は売上高は前の期比11.2%増の1712億8000万円、経常利益は同1.5%減の165億8200万円だった。経常利益は増益予想から一転、減益で着地した。27年3月期は売上高が前期比2.8%増の1760億円、経常利益が同4.9%増の174億円と予想。このほか、同社は配当性向100%の配当実施などを求めるストラテジックキャピタル(東京都港区)側の株主提案に対し、全ての議案に反対すると発表した。
■山口FG <8418> 2,899円 (+259円、+9.8%)
山口フィナンシャルグループ <8418> [東証P]が急反発。同社は前週末8日の取引終了後、26年3月期の連結決算発表にあわせ、27年3月期の純利益が前期比36.3%増の450億円になる見通しを示した。過去最高益の更新を計画する。また今期の年間配当予想は同32円増配の96円としたほか、自社株買いの実施も発表しており、ポジティブ視されたようだ。自社株の取得総数は500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.42%)、取得総額100億円を上限とする。取得期間は5月11日から10月30日。26年3月期の連結決算は純利益が前の期比6.6%減の330億800万円。有価証券関係損益が減少した一方で貸出金利益が拡大。最終減益となったものの、計画に対して上振れして着地した。
■カチタス <8919> 3,475円 (+310円、+9.8%)
カチタス <8919> [東証P]が急反発。前週末8日の取引終了後に発表した27年3月期連結業績予想で、売上高1774億円(前期比16.8%増)、営業利益210億円(同14.9%増)、純利益140億円(同12.3%増)と2ケタ増収増益を見込み、年間配当予想を前期比10円増の90円としたことが好感された。物価上昇や環境規制の強化に対応するための建設コスト上昇で新築住宅価格が高騰するなか、相対的に価格競争力が増している中古住宅は好調な需要が継続すると予想。年間で9700件(同15.8%増)の販売を見込み、販売単価もやや上昇すると予想している。26年3月期は売上高1518億5100万円(前の期比17.2%増)、営業利益182億7900万円(同28.5%増)、純利益124億7000万円(同30.6%増)だった。なお、中東情勢の悪化懸念による原油高やそれに伴う住宅設備メーカーの受注停止などの影響はあり得るとしているものの、対応策の準備を進めていることから今期業績への影響は軽微としている。
■東洋合成 <4970> 17,340円 (+1,520円、+9.6%)
東洋合成工業 <4970> [東証S]が急反発。同社は8日取引終了後、27年3月期通期の単独業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比36.3%増の50億円としていることや、年間配当計画を前期比10円増配の50円としていることが好感されたようだ。売上高は同13.2%増の475億円を見込む。先端半導体関連需要の拡大による販売増加、原材料価格及び物流費などの上昇に対応した販売価格の見直しなどを織り込んでいるという。
■ソニーG <6758> 3,372円 (+258円、+8.3%)
ソニーグループ <6758> [東証P]が急反発。前週末8日の取引終了後に、100%子会社ソニーセミコンダクタソリューションズが台湾積体電路製造(TSMC) <TSM> と、次世代イメージセンサーの開発・製造に関する戦略的提携に向けた基本合意書を締結したと発表しており、これを好感した買いが流入した。同提携により、ソニーが過半数の株式を保有し支配株主となる合弁会社の設立を検討するとともに、熊本県合志市に新たに建設されたソニーの工場への開発及び生産ラインの構築に向けた検討を進めるとしており、合弁会社による将来的な投資についても協議する。更に、車載やロボティクスなどの「フィジカルAI」応用分野についても新たな機会の探索・対応も進めるとしている。なお、今回の合意は現時点で法的拘束力を伴わず、業績への影響は今後締結される確定契約の内容によるため精査中としている。
■ニチコン <6996> 2,700円 (+206円、+8.3%)
ニチコン <6996> [東証P]が急反発。同社は5月8日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期の連結経常利益は前の期比10.9%増の83.2億円になり、従来予想の70億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。27年3月期も前期比8.1%増の90億円に伸びる見通しとなった。同時に、前期の年間配当を36円→37円(前の期は35円)に増額し、今期も前期比2円増の39円に増配する方針としたことで好感されたようだ。
■ブラザー <6448> 3,480円 (+255円、+7.9%)
ブラザー工業 <6448> [東証P]が3日続急伸。前週末8日の取引終了後に発表した27年3月期の連結業績予想で、売上高9100億円(前期比1.9%増)、営業利益850億円(同9.2%増)、純利益720億円(同6.5%増)を見込むことが好感された。なお、年間配当予想は前期と同じ100円としている。中東情勢によるリスクや部材価格の高騰、米国関税政策の変化による影響などを織り込む一方、マシナリー事業で産業機器の更なる成長を見込むほか、MUTOHホールディングス <7999> [東証S]が加わることによるIP(インダストリアル・プリンティング)事業の拡大を見込む。引き続き経費削減や販促費のコントロールなどにも取り組むことで増収増益とする。想定為替レートは1ドル=150円(26年3月期150円97銭)、1ユーロ=180円(同174円54銭)としている。26年3月期決算は売上高8934億6400万円(前の期比5.3%増)、営業利益778億6800万円(同15.0%増)、純利益676億2400万円(同23.5%増)だった。P&S(プリンティング&ソリューションズ)事業で価格対応効果を含め本体・消耗品の販売が堅調に推移したほか、マシナリー事業で産業機器の販売が好調だったことが寄与した。同時に、上限を1000万株(自己株式を除く発行済み株数の4.02%)、または200億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は5月11日から来年4月30日まで。また、6月1日付けで自社株730万7400株(消却前発行済み株数の2.84%)を消却するとした。
■三菱自 <7211> 329円 (+22.3円、+7.3%)
三菱自動車工業 <7211> [東証P]が急反発。前週末8日の取引終了後、26年3月期の連結決算の発表にあわせて、27年3月期の通期業績予想を開示した。売上高予想は3兆2600億円(前期比12.5%増)、営業利益予想は900億円(同19.2%増)、最終利益予想は250億円(同2.5倍)としており、好感した買いが集まった。前期の下期に連続投入した新型車の通年寄与や仕向け地の拡大により、販売台数は85万7000台(同7.5%増)を計画する。26年3月期は売上高が前回予想の2兆9000億円に対し2兆8965億3600万円(前の期比3.9%増)だった一方、営業利益は700億円から755億1700万円(同45.6%減)、最終利益は100億円から100億1500万円(同75.6%減)で着地した。米国の環境規制動向を踏まえた環境規制対応費用引当金の見直しなどで営業利益が想定を上回ったほか、為替差損益の改善などで営業外損益も予想を超えた。
■Uアローズ <7606> 2,655円 (+178円、+7.2%)
ユナイテッドアローズ <7606> [東証P]が続急伸。11日午後0時30分ごろ、26年3月期の連結決算の発表にあわせて、27年3月期の通期業績予想を開示した。売上高予想は1661億8000万円(前期比1.0%増)、営業利益予想は100億円(同9.6%増)とした。年間配当予想は中間32円・期末60円の合計92円(前期実績は89円)を見込む。同時に取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.6%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これらを好感した買いが集まった。今期は新規出店18店舗、退店1店舗を計画し期末店舗数は290店舗となる見通し。29年3月期を最終年度とする中期経営計画(27年3月期~)に基づき、既存事業の成長を通じた市場シェアの拡大や収益性の向上、海外事業における店舗数や顧客数の増加などを目指す。なお、26年3月期は売上高が1646億300万円(前の期比9.1%増)、営業利益が91億2600万円(同14.3%増)だった。自社株買いは取得期間を5月12日から8月31日までとし、東京証券取引所における市場買い付けで行う。
■JT <2914> 6,164円 (+395円、+6.9%)
JT <2914> [東証P]が急反発。同社は5月8日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、26年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比25.1%増の1970億円に伸び、通期計画の5700億円に対する進捗率は34.6%に達したものの、5年平均の42.1%を下回った。直近3ヵ月の実績である1-3月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の30.5%→33.0%に上昇したことで好感されたようだ。
■ゼリア新薬 <4559> 2,285円 (+140円、+6.5%)
ゼリア新薬工業 <4559> [東証P]が3日続急伸。同社は5月8日大引け後(16:00)に決算を発表、26年3月期の連結経常利益は前の期比14.0%減の110億円になったが、27年3月期は前期比17.7%増の130億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を48円→49円(前の期は47円)に増額し、今期も前期比1円増の50円に増配する方針としたことで好感されたようだ。
■ガンホー <3765> 2,512円 (+137円、+5.8%)
ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> [東証P]が急反発。同社は5月8日大引け後(15:30)に決算を発表、26年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比41.9%増の45.7億円に拡大したことで好感されたようだ。
※11日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース