話題株ピックアップ【夕刊】(2):日本酸素HD、沖縄セルラー、日ハム
■日本酸素HD <4091> 5,650円 +160 円 (+2.9%) 本日終値
日本酸素ホールディングス<4091>が動兆しきり。産業ガス大手の同社は19日、ヘリウムガス関連製品の出荷価格について、現行と比べて平均30%以上の値上げを実施すると発表した。中東での生産停止の影響とともに世界的な供給制約もあって、7月出荷分より価格を改定する。日本酸素HDは27年3月期に連続最高益更新を計画。ヘリウム値上げの発表を受けて、業績の更なる上振れ期待が広がった状態にあるなか、22日取引終了後には同業のエア・ウォーター<4088>に対し、香港のオアシス・マネジメントが新たに6%超の株式取得に動いていたことが判明した。アクティビストによるエアウォータ株の大量保有は、三菱ケミカルグループ<4188>と親子上場の関係にある日本酸素HDに対しても少なからず思惑を広げる要因となり、物色意欲を高める方向に作用したとみられている。
■沖縄セルラー電話 <9436> 3,765円 +105 円 (+2.9%) 本日終値
沖縄セルラー電話<9436>は3日続伸。22日、親会社のKDDI<9433>と物価高に伴う各種費用の上昇を受け事務手数料などを改定すると発表しており、材料視した買いが優勢になった。8月1日からau・UQ mobileの各種手続きに関する手数料を変更。例えば、店頭での新規契約や機種変更にかかる手数料は改定前の3850円から4950円に引き上げられる。そのほか、インターネット回線「auひかり」「auひかり ちゅら」の新規登録料が3300円から4950円、電話番号案内サービス料金が220円から440円に上昇する。また、9月1日からは窓口取扱手数料が473円から583円に改定される。
■日本ハム <2282> 5,970円 +91 円 (+1.6%) 本日終値
日本ハム<2282>はしっかり。22日、一部商品の規格変更及び価格改定を8月から順次実施すると発表しており、株価の支援材料となった。対象商品は家庭向け商品や業務用商品、冷凍食品の約220品目で、改定率は約5~46%となる。
■サトー <6287> 2,299円 +17 円 (+0.7%) 本日終値
サトー<6287>が堅調推移。同社は23日寄り前、軟包装の製造・販売事業を展開する平野屋物産(福岡県大野城市)の株式取得と完全子会社化を発表。株価のサポート要因となったようだ。サトーは成長領域とするスマートパッケージング事業の基盤拡充を図る。平野屋物産は、食品や日用品向けを中心としたパウチなどの軟包装(フレキシブルパッケージ)において、高い製造技術と品質管理ノウハウを持つ企業で、今後の事業拡大につながると判断した。取得価額は非公表とする。
■モリタホールディングス <6455> 2,408円 +2 円 (+0.1%) 本日終値
モリタホールディングス<6455>が続伸。同社は22日、中期経営計画を策定したと発表した。収益拡大に向けた目標の設定を材料視した買いが入ったようだ。31年3月期の売上高を1500億円(26年3月期は1165億9600万円)、営業利益は200億円(同154億5600万円)に伸ばす方針。ROE(自己資本利益率)を10%以上(同9.6%)に高めるとともに、DOE(株主資本配当率)は3.5%以上を目安(同3.0%)とする。消防車両事業と防災事業を成長牽引領域と位置付け中長期的な視点で経営資源を配分していく。
■栄研化学 <4549> 2,548円 -118 円 (-4.4%) 本日終値
栄研化学<4549>は後場に急落。日本経済新聞電子版が23日、「栄研化学は23日、定時株主総会を東京都内で開き、アクティビスト(物言う株主)の株主提案を否決した」と報じた。報道を嫌気した売りが膨らんだようだ。栄研化に対しては、米ダルトン・インベストメンツ側が取締役2人の選任を求める株主提案を実施していた。
■西松屋チェーン <7545> 1,857円 -15 円 (-0.8%) 本日終値
西松屋チェーン<7545>は底堅く推移。22日取引終了後、6月度の売上高前年比速報を発表。既存店売上高は前年同月比1.4%増と、プラス基調を継続した。気温の上昇に伴い夏物衣料が伸びたほか、育児・服飾雑貨も好調だった。全店ベースは同4.9%増となった。
■オーケストラ <6533> 1,252円 +217 円 (+21.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
Orchestra Holdings<6533>は急騰。22日取引終了後、26年12月期の配当予想について普通配当25円、記念配当5円の計30円(前期12円)にすると発表した。従来予想の普通配当13円から大幅に増額修正する。記念配当は上場10周年を迎えることを踏まえたもの。これを好感した買いが集まった。
■メディアリンクス <6659> 64円 +11 円 (+20.8%) 本日終値
メディアリンクス<6659>が急伸。同社は22日取引終了後、セイコーグループ<8050>傘下のセイコーソリューションズなどと、キャリア5Gを用いた「放送TS(Transport Stream)+PTP(Precision Time Protocol)」による長距離伝送(大阪ー東京間)の実証実験を行い、国内で初めて成功したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。この実験は、大阪から千葉の幕張メッセまでの区間においてNTT<9432>傘下のNTTドコモが提供する5G回線・マルチパス転送ゲートウェイを使用し、放送TS及びPTPを伝送することを目的に実施。実証実験の成功により、高額な専用回線に依存せず、キャリア5Gを用いた「現実的なコスト削減」と、災害時などに現地へ赴き即座に回線を構築できる「迅速なBCP(事業継続計画)対応」の可能性が示され、放送ネットワーク運用において革新的な一歩となる成果を得ることができたとしている。
株探ニュース