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雨宮京子氏【7万円台再浮上か調整局面か、正念場の東京市場】(1) <相場観特集>

特集
2026年7月6日 18時30分

―AI関連相場の持続性と歴史的なドル高・円安の行方に注目―

6日の東京株式市場は半導体セクターなどに売りがかさみ、日経平均株価は下値を探る時間帯が長かった。前週末3日に一時1100円強下落した局面から切り返し、逆に1000円あまり上昇して引けるなど強さを発揮したが、週明けは波に乗れず、依然として不安定な地合いが続いている。ただ、バリュー株へのセクターローテーションの動きが観測され、日経平均は軟調でも値上がり銘柄数が値下がりを大きく上回るなど、決して弱い相場とはいえない。一方、外国為替市場ではドル高・円安が進んでおり、今後の動向に投資家の関心が集まっている。今回は、株式市場の見通しに関して雨宮総研の雨宮京子氏、為替市場の動向については外為オンラインの佐藤正和氏にそれぞれ見解を聞いた。

●「AI・半導体株の調整一巡後は再び青空圏へ」

雨宮京子氏(雨宮総研 代表)

東京株式市場は日経平均株価が不安定な値動きで方向感を欠いている。きょうも朝方に7万円台に乗せる場面もあったが、その後は買いが続かず6万8000円台まで押し返される場面があった。ただし、日経平均は足もとで7万円台を下回って推移しているが、基本的にここからの下値は限定的とみている。米国株市場や韓国市場の動向を横目にしばらくは強弱観が錯綜し、不安定な値動きが予想されるものの、6万8000円台から7万円のゾーンは押し目買いエリアと認識しておきたい。向こう1ヵ月の日経平均のレンジは下値が6万8200円前後、AI・ 半導体関連への利食い急ぎの動きが一巡すれば、上値は7万4000円程度まで伸びる可能性がある。

中東情勢は紆余曲折こそあったものの、とりあえず停戦に漕ぎつけたことは大きく、これに合わせて原油市況の下落がAI・半導体関連の銘柄以外にも物色の矛先を向けさせる背景となっている。外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=162円台後半まで約40年ぶりの円安水準に達したが、その後は介入思惑から円売りに歯止めがかかっている。ここから一段と円安が加速しなければ、原油安がポジティブに作用し、売られ過ぎた内需株への買い戻しも見込めそうだ。

株式需給面では配当金の再投資が全体相場の下支え材料となろう。7月相場では11月の米中間選挙が意識され始め、トランプ米政権の政策アナウンス効果なども背景に日米株式市場は堅調な地合いを保つことが予想される。

個別銘柄では、まずAI・半導体関連の押し目買い対象としてディスコ <6146> [東証P]に着目。生成AI向け高性能半導体で同社の精密加工装置の圧倒的な商品競争力が発揮される公算が大きい。また、佐鳥電機と萩原電気ホールディングスの共同株式移転で誕生したMIRAINIホールディングス <546A> [東証P]も要チェックだ。X線分析装置で世界トップクラスのリガク・ホールディングス <268A> [東証P]もAI・半導体関連の設投需要拡大の恩恵を受ける銘柄としてリストアップ。更にAIデータセンター周辺では東京電力系の大手で屋内配線でも実績の高い関電工 <1942> [東証P]をマークしたい。

このほかIP関連の出遅れで台湾のTSMC<TSM>との連携が厚いソニーグループ <6758> [東証P]に再評価の動きが期待できるほか、消費関連では横浜家系ラーメン「町田商店」を主体としたラーメン事業を営むギフトホールディングス <9279> [東証P]に上値余地が感じられる。

(聞き手・中村潤一)

<プロフィール>(あめみや・きょうこ)

雨宮総研 代表。元カリスマ証券レディとして、日興証券時代は全国トップの営業実績を持つ。ラジオ短波(現ラジオNIKKEI)、長野FM放送アナウンサー、『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)記者、日経CNBCキャスター、テレビ東京マーケットレポーター、ストックボイスキャスター、SBI証券投資情報部などを経て、日経CNBC解説者に。

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