10年間鳴かず飛ばずも、再現性を高めるアノマリー投資の発掘で「元本40倍」
目指せ億トレ、頑張り投資家さんの稼ぎ技
AI相場で勝つ人
イラスト:福島由恵専業投資家。20代の頃に証券会社のコールセンターで勤務した経験をきっかけに株に興味を持ち、2000年に投資を開始。元本200万円から8000万円のトータルリターンを生み出す。当初は「雰囲気投資」で成績は安定しなかったが、その後、株価チャートの癖から見つけたアノマリー(経験則)を基にした投資手法に転換。それ以来、資産を着実に増やしてきた。「株探-個人投資家大調査-2026」の回答者で、投資スタイルは「バリュー重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。
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| この記事を読んで分かること |
| 1. イランショックの急落局面で反発を狙った売買事例 |
| 2.移動平均線と複数の要因を組み合わせた勝ち技 |
| 3. 基準を満たしていても勝負を見送るケース |
株価の動きからアノマリー(経験則)を見出し、元本200万円から40倍の8000万円のトータルリターンをゲット。そんな成功体験を持つのが、今回登場する専業投資家のテケテケさん(ハンドルネーム)だ。
アノマリーというと、5月に株を売り、秋以降に買い戻す「セル・イン・メイ」や、年末年始にかけて株価が上昇しやすい「サンタクロース・ラリー」といった季節性にまつわるものが有名だ。
さらには選挙などのイベント関連や、新高値もしくは新安値の更新といった需給モメンタム関連などさまざまあるが、「そこに確たる論拠は見出せない」「それだけで説明はできない」との見方がコンセンサスだ。
テケテケさんもその点は承知しているが、「これは効く」という自分なりのアノマリーを見つけては成果を手にしてきた。成功の秘訣は、アノマリーに惚れつつ、惚れ過ぎない。具体的には、勝率75%以上を目指して試行錯誤を重ねてきたことだ。
その軌跡を2回にわたって見ていく。初回は、今春勃発のイランショックでリターンを獲得した成功例を基に飛躍のポイントを紹介する。
「急落局面で反発する銘柄」を見極め、イラン波乱では丸紅で成功
テケテケさんのアノマリー投資は、数日から数カ月の短中期でリターンを狙うものだ。
取引では信用取引を活用し、レバレッジは1倍未満にしている。低レバなのは、担保に現物株を設定していることや、負けない運用を心がけていることが、理由だ。
担保にする現物株は、アノマリー投資で得た利益で仕込んだバリュー銘柄や株主優待銘柄だ。現物株の運用額は7000万円。これを担保に信用取引で最大2000万円のポジションを構築する。
■テケテケさんのポートフォリオ

イランショックで丸紅株の反発見込む
3月のイランショックで効果を発揮したアノマリー投資の1つが、移動平均線を使ったものだ。リターンを生んだ銘柄の1つが、大手総合商社の丸紅<8002>だった。
テケテケさんが同社株に買い出動したのは3月9日。同日の終値は5150円と、前月末の6008円から14%下落した水準だった。急落によって短期的に売られすぎの水準にあると見て、反発を狙えると判断した。
その見立ては的中した。
■丸紅の日足チャート(2026年1~4月)

注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、同値は「グレー」。以下同
株価は取得した翌営業日に窓を開けて反発し、テケテケさんは取得から2営業日後の11日、5500円前後で利益を確定した。取得日から売却日までの終値ベースの上昇率は6%超となり、数十万円の利益を得た。
レバを大きくすればリターンの額は増えるが、テケテケさんの信条は「ともかく負けず、勝率を上げる」。「低リターンで上等」と割り切り、勝ちを重ねることを優先する。
丸紅の取引でも、移動平均線の動きのみならず、勝率を上げるための複数の要因・要素をチェックして買い出動している。その中身とは。