話題株ピックアップ【夕刊】(1):精工技研、太陽誘電、エムスリー
■シナネンHD <8132> 7,180円 +980 円 (+15.8%) 一時ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
シナネンホールディングス<8132>が大幅反発。同社は前営業日となる10日の取引終了後、27年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比14.6%増の723億8100万円、最終利益は同2.5倍の12億7300万円となった。大幅増益で着地したほか、自社株買いと消却も発表しており、株価の支援材料とみなされた。エネルギー事業では石油とガスの販売数量は減少したものの、電力の販売数量は大きく増加した。電力は利幅が縮小し減益となった半面、石油とガスは単価上昇が寄与し増益となった。自社株の取得総数は10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.92%)、取得総額5億円を上限とする。取得期間は8月12日から来年1月31日まで。今年8月31日には自社株6万7700株を消却する。
■精工技研 <6834> 23,700円 +2,630 円 (+12.5%) 本日終値
精工技研<6834>が急騰。持ち前の光学技術を武器に光通信用デバイスや光コネクター研磨機など関連製造機器で実績を積み上げており、特に近年はAIデータセンター向けで高水準の需要を獲得している。そうしたなか、一昨日10日取引終了後に27年3月期業績予想の修正を発表した。営業利益は従来予想の83億円から120億円(前期比55%増)に大幅増額し、従前の過去最高利益更新見通しが一段と上乗せされる形となった。データセンター内外で使用される光コネクター需要が、大容量・高速通信ニーズを反映し顕著な伸びで収益押し上げに寄与している。好業績を背景に株主還元も強化、今期の年間配当は従来計画の24円から30円に増額する。前期配当は分割修正後換算で20円の実績であり、そこから10円の大幅増配となる。AIインフラ関連の象徴株として、改めて投資マネーが集中した。
■ソリトンシステムズ <3040> 2,299円 +234 円 (+11.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
ソリトンシステムズ<3040>が後場上げ幅を拡大。午前11時30分ごろに26年12月期の連結業績予想について、売上高を212億円から223億円(前期比12.8%増)へ、営業利益を31億5000万円から39億円(同37.1%増)へ、純利益を23億5000万円から26億7000万円(同16.2%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を30円から42円へ引き上げ年間配当予想を72円(前期54円)へ増額したことが好感された。自治体強靱化とGIGAスクール構想第2期の進捗を背景に、自治体や学校などにおけるネットワーク環境の強化やクラウド利用時のセキュリティー対策需要が堅調に推移していることから、認証アプライアンス「NetAttest EPS」や多要素認証クラウドサービス「Soliton OneGate」が伸長したことが要因。また、粗利率の高い自社製品/サービスの販売が好調に推移したことで、営業利益率も改善が見込まれている。なお、同時に発表した6月中間期決算は、売上高100億2200万円(前年同期比15.1%増)、営業利益17億7700万円(同2.2倍)、純利益14億4700万円(同2.5倍)だった。
■ミルボン <4919> 3,215円 +288 円 (+9.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
ミルボン<4919>が5連騰し年初来高値を更新。10日の取引終了後に、26年12月期の連結業績予想について、売上高を548億円から556億円(前期比5.2%増)へ、営業利益を63億円から65億5000万円(前期比15.9%増)へ、純利益を43億円から46億円(同33.8%増)へ上方修正したことが好感された。中東情勢の影響などに伴う原材料・資材の仕入価格の上昇が下期に見込まれるものの、ヘアケア用剤を中心に海外市場における販売が想定を上回って推移していることが売上高・利益を押し上げる。なお、同時に発表した6月中間期決算は、売上高268億7800万円(前年同期比8.3%増)、営業利益33億4700万円(同72.7%増)、純利益24億1600万円(同5.8倍)だった。また、上限を90万株(自己株式を除く発行済み株数の2.83%)、または18億円とする自社株買いを実施すると発表したことも好材料視された。取得期間は8月12日から12月17日までで、株主還元の充実と資本効率の更なる向上を目的としている。
■リゾートトラスト <4681> 1,905.5円 +154 円 (+8.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
リゾートトラスト<4681>が後場急伸。同社はきょう正午ごろ、27年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比78.4%増の81億1600万円となり、上半期計画の129億円に対する進捗率は62.9%に達した。売上高は同16.0%増の612億6100万円で着地。各事業における価格改定効果や新規発売効果を伴う販売好調などで、全事業セグメントが増収増益となった。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■meito <2207> 3,530円 +270 円 (+8.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
meito<2207>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新。10日の取引終了後に27年3月期の連結業績予想について、純利益を21億円から46億円(前期比49.9%増)へ上方修正し減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。第1四半期に純投資目的の保有株式の売却により約4億円を営業外収益に計上したことに加えて、第2四半期にも純投資目的以外の保有株式の売却により約16億円を特別利益に計上する見込みであることが要因。なお、売上高305億円(同4.8%増)、営業利益18億円(同46.3%増)は従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高63億3700万円(前年同期比2.0%増)、営業利益1億7900万円(同61.9%減)、純利益9億9300万円(同1.6%増)だった。主力商品のファミリーサイズ(大袋)を上回る内容量の多い「パーティーパック」や、テレビCMを実施した「ぷくぷくたい」が伸長し増収となったが、主な原材料価格の高止まりなどによる売上原価率の上昇や人件費の増加が利益を圧迫した。
■太陽誘電 <6976> 10,265円 +717 円 (+7.5%) 本日終値
太陽誘電<6976>がジリ高歩調。心理的フシ目の1万円が下値抵抗線として機能し、後場に上げ幅を拡大した。積層セラミックコンデンサー(MLCC)を手掛ける同社に対し、米ヘッジファンドであるシチュエーショナル・アウェアネスが財務省に対して大量保有報告書と変更報告書を提出していたことが、この日明らかになった。シチュエーショナル・アウェアネスは米オープンAIのレオポルド・アッシェンブレナー氏が設立したファンドで、保有するハイテク株が急落したことで7月末に破綻寸前まで追い込まれたと報じられており、保有株の一部については米ヘッジファンドのシタデルが取得したとも伝わっている。シチュエーショナル・アウェアネスによる5%超保有を示す大量保有報告書の報告義務発生日は6月29日。その後買い増しを行った後、報告義務発生日7月3日の変更報告書では保有割合は8.13%から6.42%に低下した。だがこれを底に保有割合は上昇を続け、午後3時前に提出が明らかになった変更報告書(報告義務発生日7月22日)では16.61%となっている。シタデルに事実上救済されたシチュエーショナル・アウェアネスによる太陽誘電株の保有について、市場では「保有比率は太陽誘電に対する影響力としても大きなものがある。AI・半導体株が戻りを試す動きとなるなかで、需給面での思惑も広がったようだ」(国内証券)との声が出ていた。
■ヨネックス <7906> 2,820円 +190 円 (+7.2%) 本日終値
ヨネックス<7906>が大幅に4日続伸。同社は10日取引終了後、27年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の178億円から189億円(前期比14.2%増)に引き上げた。売上高予想も1780億円から1810億円(同10.6%増)に上方修正。スポーツ市場全体が引き続き堅調に推移すると見込んでいるほか、想定為替レートを一部円安方向に見直したことが主な要因だとしている。
■物語コーポレーション <3097> 5,790円 +350 円 (+6.4%) 本日終値
物語コーポレーション<3097>は大幅反発し、年初来高値を更新した。前営業日10日の取引終了後、26年6月期の連結決算の発表にあわせて、27年6月期の通期業績予想を開示した。売上高を1730億8400万円(前期比14.1%増)、営業利益を138億6400万円(同14.1%増)とした。年間配当予想については中間・期末各23円の46円(前期は43円)を見込んでおり、これらを好感した買いが集まった。なお、26年6月期は売上高が1516億8900万円(前の期比22.4%増)、営業利益が121億4500万円(同31.4%増)だった。収益力の強化に向けて都市型価格の導入や配膳ロボットの台数拡大などを進めた。
■エムスリー <2413> 1,631.5円 +93.5 円 (+6.1%) 本日終値
エムスリー<2413>が続急伸。10日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、香港に拠点を置く投資ファンドのオアシス・マネジメントの株式保有割合が5.03%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は「発行者の経営陣との間で経営方針について意見交換を行い、提出者の提案する事項の一部または全部の実行を通して発行者の中長期的な企業価値を向上させ、コーポレートガバナンスを改善すること」としており、報告義務発生日は8月3日となっている。
株探ニュース