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株価指数先物 【週間展望】―25日線水準での底堅さとエヌビディア決算を見極め

市況
2026年8月23日 17時00分

今週の日経225先物は、米経済指標やエヌビディア<NVDA>の決算、中東情勢を背景とした原油相場や金利動向をにらみながら、目先の底を見極めることになりそうだ。

先週の日経225先物は、17日は6日続伸で始まったが、18日には6万9560円(ナイトセッションを含む)まで買われた後に軟化し、6万7500円台で終えた。さらに、19日は2060円安の6万5480円で終え、一時6万5150円まで売られる場面もみられた。

トランプ米大統領は自身のSNSで「イランとの間で進行中、または予定される協議や対話は一切ない」と投稿。イラン側も強硬姿勢を示したことで、中東リスクを背景に原油高や米長期金利が上昇したことが嫌気された。

19日に米財務省が米国債の買い入れ消却(バイバック)の上限額を引き上げると発表したことを受けて、米長期金利が低下。20日に日経225先物は6万6000台を回復したものの、翌日に再び米長期金利が上昇したことを受け、21日には6万4880円と節目の6万5000円を割り込む場面もみられた。売り一巡後は指数インパクトの大きい半導体やAI(人工知能)関連株が買い戻されたこともあって、6万6000円台を回復して終えている。

21日の米国市場では、主要な株価指数が上昇したが、前日の大幅な下げに対する買い戻しとみられる。NYダウは20日の急落で25日移動平均線を割り込んだことにより、自律反発狙いの買いが入りやすい水準であろう。一方で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は下落。WTI原油先物が1バレル=87ドル台に上昇しているほか、19日に低下した米長期金利はその後も上昇が続いていた。

今週の米国では、26日に米連邦準備理事会(FRB)が重視する7月の米個人消費支出(PCEデフレーター)の発表を控えているほか、27~29日には金融シンポジウム「ジャクソンホール会議」が開催され、28日にはウォーシュFRB議長が同シンポジウムで講演を行う予定だ。ウォーシュ氏はこれまで金融政策の先行きを巡る発言を避けていただけに、講演内容が長期金利の変動要因になるとみられる。

米決算では、26日にエヌビディア、セールスフォース<CRM>、27日にマーベル・テクノロジー・グループ<MRVL>などの発表が予定されている。エヌビディアは足もとで持ち高調整の売りが続いていることもあり、決算を受けて再動意をみせてくるようだと、東京市場でもアドバンテスト<6857>[東証P]やキオクシアホールディングス<285A>[東証P]、東京エレクトロン<8035>[東証P]などへの支援材料につながるため、先物市場でロングを誘うことになろう。

日経225先物は前週の大幅な調整によって75日線(6万6370円)を割り込み、25日線(6万5650円)を下回る場面もみられた。週後半は25日線水準を上回っての推移が目立ち、底堅さは意識されていたものの75日線に上値を抑えられており、自律反発狙いのロングは限られていたようだ。ナイトセッションでも両線を挟んで狭いレンジ推移をみせているため、まずはボリンジャーバンドの-1σ(6万3700円)から+1σ(6万7540円)辺りのレンジが意識されそうだ。

また、週足では前週の調整で中心値の13週線(6万7060円)を割り込み、-1σ(6万4680円)とのゾーンとなる。バンドが下向きに推移してきたことで、早い段階で13週線を捉えないと、バンドに沿った調整が警戒されやすいだろう。13週線突破なら+1σ(6万9430円)とのゾーンに移行する可能性があるが、-1σを明確に割り込んでくると26週線(6万2710円)や-2σ(6万2310円)が射程に入ってくる。

そのほか、一目均衡表では大幅な下げによって雲上限を割り込み、雲下限を下回ってきた。月内は雲下限が6万6600円、雲上限は6万7200円辺りで推移する。遅行スパンは調整局面での実線と交錯しているため、25日、75日線水準で底堅さをみせてくると、実線を下から上に突き抜ける形で上方シグナルを発生させてくる可能性がある。エヌビディア決算や米経済指標を無難に通過すると、リバウンド狙いのロング対応に向かわせそうだ。

一方、イラン情勢で緊張が高まる可能性がある点には注意が必要だ。トランプ政権は24日にイランへの経済制裁の強化について詳細を発表する方針である。イラン側は米国による経済的な圧力に周辺国が加わった場合、その国を「敵」とみなして攻撃すると警告している。原油先物が上昇を強めてくる局面では、先物市場で短期的に下へのバイアスが強まる展開に警戒しておきたい。

21日の米VIX指数は15.13(20日は16.01)に低下した。週間(14日は14.25)では上昇している。中東リスクによる原油高や長期金利の上昇を背景に週初に上昇しており、19日は米財務省が国債買い戻し額を倍増したことを受けて一時14.77に低下。ただ、この週は概ね15.00~16.00辺りでの保ち合いであり、25日線(16.38)や75日線(16.98)を下回っていることで、過度なリスク回避姿勢には向かわないだろう。

21日のNT倍率は、先物中心限月で16.21倍(20日は16.33倍)に低下した。週間(14日は16.36倍)でも下げている。指数インパクトの大きい半導体やAI関連株の乱高下が日経平均型に影響を与えており、17日につけた16.55倍を高値に75日線(16.61倍)に上値を抑えられる形でNTショートに振れる形だった。ただ、その後は25日線(16.20倍)を挟んで推移しているため、エヌビディアの決算反応次第では、NTロングでのスプレッド狙いに向かわせる可能性があろう。

8月第2週(8月10日-14日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算で4週連続の買い越しであり、買い越し額は6795億円(8月第1週は1920億円の買い越し)だった。現物は2134億円の買い越し(同3827億円の売り越し)と3週ぶりの買い越しであり、先物は4661億円の買い越し(同5747億円の買い越し)と4週連続の買い越しだった。個人は現物と先物の合算で6657億円の売り越しと4週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で234億円の売り越しとなり、2週ぶりの売り越しだった。

主要スケジュールでは、8月25日に米国8月コンファレンスボード消費者信頼感指数、米国7月新築住宅販売件数、26日に米国7月個人所得、米国7月個人消費支出、エヌビディア決算、27日に権利付き最終日、経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」(~29日)、28日に7月完全失業率、7月有効求人倍率、ウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長による「ジャクソンホール会議」での講演などが予定されている。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値

09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61

10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66

11月限 日経225 50323.66  TOPIX  3339.97

12月限 日経225 50536.54  TOPIX  3393.48

01月限 日経225 51525.23  TOPIX  3491.09

02月限 日経225 57045.65  TOPIX  3854.29

03月限 日経225 52909.45  TOPIX  3568.56

04月限 日経225 56572.89  TOPIX  3752.89

05月限 日経225 62628.64  TOPIX  3828.17

06月限 日経225 66698.04  TOPIX  3904.01

07月限 日経225 69171.55  TOPIX  4065.31

08月限 日経225 69702.13  TOPIX  4197.74

日経225先物(日足)

始値   高値   安値   終値  前日比

26/09 08月21日  65910  66180  64880  66090  -270

26/09 08月20日  66000  66900  65660  66360  +880

26/09 08月19日  67430  67430  65150  65480  -2060

26/09 08月18日  69290  69560  67390  67540  -1750

26/09 08月17日  68700  69290  68470  69290  +600

終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示

TOPIX先物(日足)

始値   高値   安値   終値  前日比

26/09 08月21日  4046.5  4078.5  4014.0  4076.0  +13.5

26/09 08月20日  4035.5  4072.5  4025.0  4062.5  +50.0

26/09 08月19日  4136.5  4153.0  4005.0  4012.5  -131.5

26/09 08月18日  4187.5  4205.5  4137.0  4144.0  -40.5

26/09 08月17日  4200.0  4212.5  4171.5  4184.5  -13.5

終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示

シカゴ日経平均 円建て

清算値  前日大阪比

08月21日(09月限) 65915 -175

08月20日(09月限) 65585 -775

08月19日(09月限) 65960 +480

08月18日(09月限) 66285 -1255

08月17日(09月限) 69085 -205

※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)

  売り   前週末比   買い      前週末比

08月14日    2092億円  +166億円  2兆4359億円  +1991億円

08月07日    1925億円  -494億円  2兆2367億円  -3748億円

07月31日    2420億円  +608億円  2兆6115億円  +3709億円

07月24日    1811億円  +376億円  2兆2406億円  -1659億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)

売り      前日比  買い       前日比

08月19日    3498万株   -391万株  6億4035万株   -1636万株

08月18日    3889万株    -22万株  6億5672万株   -124万株

08月17日    3912万株   -175万株  6億5796万株   -827万株

08月14日    4088万株   -183万株  6億6624万株   +1835万株

08月13日    4271万株    +92万株  6億4789万株   +910万株

08月12日    4178万株   +389万株  6億3878万株   +1490万株

08月10日    3788万株   -129万株  6億2388万株   -310万株

08月07日    3918万株    -14万株  6億2698万株   +107万株

08月06日    3932万株    -94万株  6億2590万株   -470万株

08月05日    4026万株   +208万株  6億3061万株   -3653万株

08月04日    3818万株   -290万株  6億6714万株   -3163万株

08月03日    4109万株   -814万株  6億9878万株   -5122万株

NT倍率

08月21日  16.21

08月20日  16.33

08月19日  16.31

08月18日  16.29

08月17日  16.55

08月14日  16.36

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