話題株ピックアップ【夕刊】(1):ティアフォー、SWCC、東洋エンジ
■ティアフォー <593A> 1,391円 +246 円 (+21.5%) 本日終値
ティアフォー<593A>が急伸し、上場来高値を更新した。同社は自動運転ソフトウェア「Autoware」を提供。特定状況下において完全な自動運転が可能な「レベル4」の自動運転までに対応したソリューションの提供に向け、20日にルネサスエレクトロニクス<6723>との協業を発表したことを契機に、物色人気化することとなった。その後は外資系証券による新規カバレンジの動きも追い風となり、戻り売りをこなす形で上値指向を強めた。時価総額は足もと800億円台で、自動運転関連の中核銘柄としての評価も広がっている。機関投資家の運用資金の流入機運が一段と高まるシナリオが意識される格好となっており、投資マネーを誘引し続けている。
■SWCC <5805> 14,210円 +730 円 (+5.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
SWCC<5805>が底堅い。24日の取引終了後に、オリックス<8591>傘下でオランダ・ロッテルダムに拠点を置く資産運用会社のロべコ・インスティテューショナル・アセット・マネジメントがSWCCの株式について、共同保有者の分を含めて新たに5%を超えて保有していることが明らかとなった。更に、SMBC日興証券が24日付で目標株価を1万9500円から2万円に引き上げた。これらが株価のサポート要因となったようだ。ロべコの共同保有割合は5.09%で、保有目的は純投資。報告義務発生日は14日となっている。
■東洋エンジニアリング <6330> 2,630円 +134 円 (+5.4%) 本日終値
東洋エンジニアリング<6330>が続伸。今月17日に2701円の戻り高値形成後はいったん利食われ水準を切り下げたが、押し目買いニーズの強さが確認されるなか再び上値慕いの動きを明示、戻り高値を払拭し大勢トレンド転換の気配が漂う。高市早苗政権では政治的背景が伴う中国の輸出規制強化の動きなどを懸念し、国産レアアースの確保を重視、レアアースの海底採掘にも本腰を入れる構えにある。そのなか、南鳥島沖の深海底から回収したレアアースについて、総量の半分以上が先端ハイテク製品に必要とされる「中重レアアース」であることが確認されており、ここにきて株式市場でも関連銘柄への投資資金の流入が先鋭化している。エチレンプラントを主力とし、肥料プラント、電力プラントなどにも幅広く展開する東洋エンジは、南鳥島沖でのレアアース泥採掘事業に参画した実績から関連有力株としてマーケットの熱い視線を集めている。浮体式原油生産設備を建造する三井海洋開発<6269>とも合弁関係にあり、中国依存脱却を図る海洋採掘関連の急先鋒として存在感を復活させつつある。業績も回復色が鮮明だ。27年3月期第1四半期(26年4~6月)の営業利益は前年同期比2.9倍の19億1700万円と好調で、対通期進捗率も既に64%に達した。株式需給面も日柄調整は十分、信用買い残も直近データで430万株強にとどまっており「ピーク時と比較して整理が進捗した状態で、現状は売り圧力も意識されにくい」(中堅証券ストラテジスト)とみられている。
■KSK <9687> 4,605円 +195 円 (+4.4%) 本日終値
KSK<9687>が後場に上げ幅を拡大した。この日、株式分割と自社株消却を発表しており、材料視されたようだ。9月30日を基準日として1株を3株に分割する。今期の期末一括配当予想に関しては、株式分割前のベースで従来の見通しから2円増額して192円(前期は181円)に修正した。株式分割後ベースでは64円となる。更に、株式分割実施前の9月15日に自社株90万株(発行済み株式総数の11.8%)を消却する。
■阿波銀行 <8388> 9,290円 +360 円 (+4.0%) 本日終値
阿波銀行<8388>は高い。この日午後2時ごろ、9月30日を基準日として1株を5株に分割すると発表した。投資単位当たりの金額を引き下げて投資しやすい環境を整え、株式の流動性向上と投資家層の更なる拡大を図るため。これが手掛かりとなったようだ。なお、これに伴い株主優待制度を変更する。保有株式数の区分を3区分から4区分へ拡充するほか、一部の優待内容を見直す。このほか配当予想も修正したが、株式分割に伴うもので実質的な変更はない。
■ニチアス <5393> 3,361円 +105 円 (+3.2%) 本日終値
ニチアス<5393>が続伸。SBI証券が24日、ニチアスの目標株価を4460円から4890円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続している。27年3月期第1四半期(4~6月)決算について、半導体製造の前工程の装置向けにフッ素樹脂製品などの販売が大幅に伸長し、高機能製品事業が拡大したと評価。工業製品やプラント向け工事・販売事業も好調だったとしつつ、キャッシュ創出力が高まっていることを踏まえ、株主還元拡充の可能性を指摘する。同証券はニチアスの28年3月期営業利益予想を従来の520億円から580億円に引き上げた。
■ローツェ <6323> 4,059円 +106 円 (+2.7%) 本日終値
ローツェ<6323>は底堅く推移。24日取引終了後、子会社を通じて中国に現地法人を設立すると発表した。中国市場向け半導体関連装置の需要拡大に伴い、生産体制を強化する狙いがある。これが手掛かりとなったようだ。
■JR東日本 <9020> 3,625円 +88 円 (+2.5%) 本日終値
JR東日本<9020>が堅調推移。今年4月に伊藤忠商事<8001>と不動産事業分野における統合契約を発表している。10月にJR東日本が60%、伊藤忠が40%出資する新会社が発足する予定で、データセンター分野での事業展開などに注目が集まっている。8月24日には核融合エネルギーの商用化を目指す京都大学発スタートアップの京都フュージョニアリング(東京都大田区)への出資も発表。成長領域に積極的に関与しようという姿勢を鮮明にしている。マーケットにおいてはAI・半導体関連株からバリュー株への資金シフトが進むなかで、内需安定株としてのJR東日本に対しても見直し買いが続いている。25日は外資系証券による格上げ観測も追い風となって、一時3%を超す上げとなった。
■東京海上 <8766> 7,408円 +147 円 (+2.0%) 本日終値
東京海上ホールディングス<8766>が反発。英紙フィナンシャルタイムズが25日、東京海上がオーストラリアの保険大手サンコープを買収の有力候補に位置付けていると報じた。東京海上は今年に入り、米投資会社のバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>の出資を受け、保険会社などを対象としたM&Aの検討に共同で取り組む方針を示していた。海外の保険大手の買収による事業の成長を期待した買いが入ったようだ。記事によると、オーストラリアのインシュアランス・オーストラリア・グループ(IAG)や、カナダのインタクト・ファイナンシャルを含む複数の買収候補を検討した結果、サンコープが有力候補に浮上したという。
■クスリアオキ <3549> 4,211円 +82 円 (+2.0%) 本日終値
クスリのアオキホールディングス<3549>が6日続伸。24日の取引終了後、アクティビストとして知られている香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが、クスリアオキの株式を買い増していたことが明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、オアシスの保有割合は14.05%から15.10%に上昇した。報告義務発生日は17日。保有目的の項目ではオアシスは「コーポレートガバナンス上の重大な瑕疵の是正などを通じて、発行者の中長期的な企業価値を向上させる」ことを目的に、提案を行っているとしている。
株探ニュース