前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■グッドコムA <3475> 1,130円 (-247円、-17.9%)
東証プライムの下落率2位。グッドコムアセット <3475> [東証P]が6日続急落。同社は10月期決算銘柄であり、29日は配当と株主優待の権利落ち日にあたることから、処分売りの動きが強まったようだ。
■愛知鋼 <5482> 2,496円 (-334円、-11.8%)
東証プライムの下落率3位。愛知製鋼 <5482> [東証P]が続急落。同社はトヨタ自動車 <7203> [東証P]系の特殊鋼大手。29日午後2時40分ごろ、27年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を修正した。売上高を3100億円から3300億円(前期比8.4%増)に引き上げた一方、営業利益を175億円から150億円(同13.7%減)に引き下げた。各利益は増益予想から一転して減益を見込む。同時に期末配当予想を67円と前回予想から8円減額しており、これらを嫌気した売りが出た。年間配当予想は142円(前期実績は145円)となる。売上高は9月中間期実績が当初の想定を上回ったことや、下期にも販売価格の値上げや販売数量の増加が見込まれることから上方修正を行った。一方、利益については下期における購入品価格の値上がりなどが重荷となる見込み。なお、9月中間期は売上高が1625億7200万円(前年同期比8.5%増)、営業利益が73億3600万円(同16.5%減)だった。
■小野薬 <4528> 2,224.5円 (-247円、-10.0%)
東証プライムの下落率5位。小野薬品工業 <4528> [東証P]が急反落。29日正午ごろ、27年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表した。売上高が2325億400万円(前年同期比9.6%減)、営業利益が579億700万円(同11.2%増)、最終利益が449億3000万円(同12.1%増)だった。直近の第2四半期(7-9月)は売上高が1163億4400万円(前年同期比10.2%減)、営業利益が272億5400万円(同9.4%減)、最終利益が207億7900万円(同7.3%減)との計算になり、これを嫌気した売りが出た。29日、内因性カンナビノイド制御剤「ONO-1110」の5つの第2臨床試験の結果が出たことも公表。うち、うつ病及び社交不安症を対象とする試験について有効性シグナルが認められなかったことから、今後の開発は行わないとしており、これもネガティブ視されたようだ。なお、帯状疱疹後神経痛と線維筋痛症、ハンナ型間質性膀胱炎については有効性シグナルが認められたため、次の臨床試験を計画している。
■日立 <6501> 5,071円 (-549円、-9.8%)
東証プライムの下落率6位。日立製作所 <6501> [東証P]が3日ぶり急反落。28日の取引終了後、27年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高を11兆7000億円から12兆円(前期比13.3%増)、調整後営業利益を1兆4080億円から1兆4500億円(同20.9%増)、最終利益を9000億円から9200億円(同14.7%増)に引き上げたものの、物足りなさを意識した投資家の売りが優勢になったようだ。 半導体製造・計測・検査装置が受注を牽引するCI(コネクティブインダストリーズ)セグメント、データセンター関連需要や堅調な送電機器需要が業績に貢献するエナジーセグメントを中心に利益が前回予想を上回る。なお、9月中間期は売上高が5兆6140億2800万円(前年同期比17.3%増)、調整後営業利益が6432億6000万円(同26.6%増)、最終利益が4166億2100万円(同11.9%減)だった。中間配当は前回予想から4円増額の32円(前期の中間実績は23円)とする。期末配当予想については引き続き未定とした。
■フタバ <7241> 914円 (-78円、-7.9%)
東証プライムの下落率7位。フタバ産業 <7241> [東証P]が続急落。同社は自動車部品メーカー。28日の取引終了後、27年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を修正した。売上高を6900億円から7130億円(前期比5.2%増)に引き上げた一方、営業利益を190億円から180億円(同3.8%減)に引き下げた。営業利益は増益予想から一転して減益見通しとなっており、業況を嫌気した売りが出た。売上高は材料建値や支給品価格の上昇などを反映。利益は中国における得意先の自動車生産台数の下振れや、英国における生産拠点縮小の影響などを踏まえた。なお、9月中間期は売上高が3515億5900万円(前年同期比6.7%増)、営業利益が78億6700万円(同8.6%減)だった。
■コマツ <6301> 6,300円 (-515円、-7.6%)
東証プライムの下落率8位。小松製作所 <6301> [東証P]が急落。同社は29日、27年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の売上高予想を従来の4兆3020億円から4兆4500億円(前期比7.7%増)、最終利益を3490億円から3820億円(同1.5%増)に引き上げた。配当予想は据え置いた。最終利益はこれまでの減益予想から一転、増益予想となったが、3950億円程度とされる市場のコンセンサスに届かず、失望売りを促したようだ。4-9月期は売上高が2兆1586億3900万円(前年同期比14.1%増)、最終利益が1919億1600万円(同9.2%増)となった。建設機械・車両部門において、多くの地域で需要が想定を上回って推移した。通期でも需要が想定に対して上振れするとみる。また、4-9月期において為替が想定よりも円安に推移したことも収益を押し上げる要因となる。
■シンプレクス <4373> 1,157円 (-89円、-7.1%)
シンプレクス・ホールディングス <4373> [東証P]が5日続急落。同社は10月28日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、27年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比0.7%増の48.1億円となったが、通期計画の124億円に対する進捗率は38.7%にとどまり、5年平均の43.4%も下回ったことで嫌気されたようだ。
■NEC <6701> 4,954円 (-338円、-6.4%)
日本電気 <6701> [東証P]が続急落。28日の取引終了後、27年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表した。売上高が1兆7538億5700万円(前年同期比11.7%増)、営業利益が1461億5400万円(同23.3%増)、最終利益が1164億3900万円(同59.9%増)だった。直近の第2四半期(7-9月)は売上高が9340億8300万円(前年同期比9.4%増)、営業利益が873億8400万円(同5.1%増)、最終利益は667億4100万円(同24.7%増)との計算になり、足もとの営業利益の増益率に対して物足りなさを意識した投資家の売りが優勢になったようだ。同社はあわせて通期業績予想を上方修正。売上高を3兆5400億円から3兆7400億円(前期比4.4%増)、同社が本源的な事業の業績を測る利益指標と位置付ける「Non-GAAP営業利益」を4300億円から4600億円(同15.8%増)、Non-GAAP最終利益を2900億円から3100億円(同10.8%増)に引き上げた。CSGシステムズ・インターナショナルを5月から新規連結した効果を反映したITサービス事業、社会インフラ事業における航空宇宙・防衛、海洋システムの業績見通しを上方修正した。億円単位で開示する決算説明資料によると、9月中間期のNon-GAAP営業利益は1883億円(前年同期比60.8%増)、Non-GAAP最終利益は1467億円(同68.1%増)だった。
■ゼンリン <9474> 831円 (-51円、-5.8%)
ゼンリン <9474> [東証P]が3日続急落。29日午後1時ごろに27年3月期の連結業績予想について、営業利益を36億円から22億円(前期比37.2%減)へ、最終利益を25億円から24億円(同12.4%減)へ下方修正したことが嫌気された。売上高は660億円(同2.7%増)の従来見通しを据え置いた。Will Smart <175A> [東証G]の連結子会社化による売上高の押し上げがある一方、プロダクトソリューション関連で新商材の市場投入の遅れやフロー商材の販売減少に加え、モビリティソリューション関連で自動車メーカーにおける車載システムの構成変化や生産及び開発計画変更の影響などを見込む。また、これらの減収や売上構成の変化による売上原価の増加などが利益を圧迫する。同時に発表した9月中間期決算は、売上高285億900万円(前年同期比3.4%減)、営業損益17億6300万円の赤字(前年同期8300万円の黒字)、最終損益3億6500万円の赤字(同2億6000万円の黒字)だった。
■東映アニメ <4816> 2,900円 (-95円、-3.2%)
東映アニメーション <4816> [東証S]が大幅安で3日続落。28日の取引終了後に、27年3月期の連結業績予想について、営業利益を250億円から264億円(前期比14.9%減)へ、純利益を181億円から200億円(同20.2%減)へ上方修正したが、織り込み済みとの見方が強いようだ。上期に、作品納期の後ずれがあったことが響き売上高は1000億円から982億円(同4.8%増)へ下方修正したものの、欧米を中心に収益性の高い配信権販売が好調に推移したことが利益を押し上げる。
■航空電子 <6807> 2,536円 (-60円、-2.3%)
日本航空電子工業 <6807> [東証P]が続落。28日の取引終了後に、27年3月期の連結業績予想について、最終利益を60億円から50億円(前期比29.3%減)へ下方修正したことが嫌気された。上期で発生した為替差損などによる営業外費用の増加が要因としている。一方、売上高は2400億円から2550億円(同11.9%増)へ、営業利益は95億円から105億円(同17.5%増)へ上方修正した。自動車市場での日系顧客向けADAS(先進運転支援システム)製品の需要拡大や、活発なAI半導体及びデータセンター向け投資を背景に、産機・インフラ市場での更なる需要拡大が見込まれることが要因。また、上期からの原材料価格の一段の高騰や人件費などのコスト上昇要因は継続するものの、売価適正化やコストダウン、開発費回収により利益も上振れる見通しとした。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高1235億6400万円(前年同期比11.9%増)、営業利益32億7900万円(同31.1%減)、純利益13億9000万円(同55.4%減)だった。
※29日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋
株探ニュース