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【和島英樹のマーケット・フォーキャスト】─イラン情勢・原油価格を横にらみの高ボラ展開に

市況
2026年3月29日 14時00分

「イラン情勢・原油価格を横にらみの高ボラ展開に」

●物価上昇を背景に関心高まる日米中銀会合

4月の東京株式市場は、イランでの戦争状況とそれに伴う原油価格の動向に左右される展開が続きそうだ。戦争終結や協議の前進により原油価格が安定すれば上値を試す一方、紛争の長期化によってインフレや業績悪化の懸念が台頭すれば下値を試す可能性がある。ただ、3月までの株価調整で値ごろ感が浮上しつつある。

4月の日経平均株価の予想レンジは5万円~5万6000円程度。3月に引き続きボラティリティ(変動率)の高い展開を想定する。

スケジュール面では、米国で3日に3月雇用統計、10日に3月消費者物価指数、14日に3月生産者物価指数、29日にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表などが予定されている。日本では、1日に日銀短観、10日にオプションSQ(特別清算指数)算出、24日に消費者物価指数、28日に日銀金融政策決定会合の結果発表などが予定されているほか、29日が「昭和の日」で休場となる。

市場の関心が高いのは、日米の金融政策の動向だ。米国では原油価格の上昇もあり、インフレ傾向から利下げ観測が後退。このため、利下げではなく、利上げを決めるのではないかとの懸念も浮上している。4月のFOMCでは変更はないとの見方が多いが、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の記者会見の内容が注目される。この点でFOMCの判断に影響を及ぼす雇用統計も目が離せない。

一方、日本では一部に利上げに進むとの見方がある。ガソリン価格や円安による物価上昇に対する植田日銀総裁の見解や、その記者会見を受けた為替市場の反応も市場に影響を与える可能性がある。

4月下旬からは3月期決算企業の決算発表が本格化する。原油価格が高止まりする中で、期初時点では27年3月期の見通しは慎重なガイダンスを出してくる企業が多いとみられる。日経平均株価の1株利益の切り上がりは期待できず、株価の上値を抑える要因となりそうだ。なお、昨年は4月に突如、トランプ米大統領が相互関税を発表したことを受けて、業績予想の開示を見送る企業も少なくなかった。

●テーマの切り口では電子部品に注目

物色面ではまず、4月下旬からの決算発表をにらみ、 半導体データセンター関連をチェックしたい。26年3月期はAI(人工知能)に絡む先端半導体は好調だったものの、汎用半導体は市況の回復がやや遅れ気味で顧客企業の投資も鈍かった。25年10月-12月期前後からメモリー(記憶)半導体などの市況が改善傾向にあり、27年3月期は拡大が見込まれる。先端分野の需給も良好だ。メモリーのキオクシアホールディングス <285A> [東証P] のほか、前工程では東京エレクトロン <8035> [東証P]、ウエハー洗浄装置のSCREENホールディングス <7735> [東証P]、成膜装置のKOKUSAI ELECTRIC <6525> [東証P]、300ミリウエハーの信越化学工業 <4063> [東証P]など、後工程ではアドバンテスト <6857> [東証P]やディスコ <6146> [東証P]、イビデン <4062> [東証P]などが軸となりそうだ。

全般相場が落ち着けば、バリュー株も見直される公算が大きい。三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]、T&Dホールディングス <8795> [東証P]などの銀行保険セクターのほか、東レ <3402> [東証P]、王子ホールディングス <3861> [東証P]、Umios(旧マルハニチロ) <1333> [東証P]、日清紡ホールディングス <3105> [東証P]などPBR(株価純資産倍率)が1倍割れの銘柄も注目される。

テーマでは、 電子部品をチェックしたい。AIサーバーやデータセンターの需要増加で、半導体製造装置や部品メーカーへの引き合いが強まっている。高性能化により、積層セラミックコンデンサー(MLCC)やアルミ電解コンデンサーなど電子部品企業にも恩恵が広がってきている。

特にMLCCは、電子機器の高性能化により搭載数も増加傾向にある。村田製作所 <6981> [東証P]はMLCCで世界シェア約40%のトップメーカー。なかでもカッティングエッジ(最新鋭)MLCCには引き合いが強い。太陽誘電 <6976> [東証P]、京セラ <6971> [東証P]も品質の高さに定評がある。日本ケミコン <6997> [東証P]はアルミ電解コンデンサーで世界シェア首位。サーバー上で使用される高機能品の開発を進めている。ニチコン <6996> [東証P]もアルミ電解コンデンサーの大手だ。

原油価格が高止まりする中で、エネルギーを効率的に活用できる 蓄電池に関連する企業にも注目できる。蓄電システムのジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> [東証P]、パナソニック ホールディングス <6752> [東証P]、系統用蓄電池システム向けパワーコンディショナを扱う明電舎 <6508> [東証P]、蓄電システムのダイヤモンドエレクトリックホールディングス <6699> [東証P]、レドックスフロー電池システムの住友電気工業 <5802> [東証P]、蓄電システムの製造販売が主力のパワーエックス <485A> [東証G] などが関連株となる。

(2026年3月27日 記/次回は5月3日 配信予定)

株探ニュース

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